SEOを独学で学ぶおすすめの方法は、SEOについて書かれた本を読むことです。近年はパソコンやスマートフォンの普及から、Webメディアの解説記事を参考にする人も増えています。「わざわざ本を手に取るメリットがわからない」という方もいるかもしれません。
また、SEOの本と一口に言っても、基礎をまんべんなく解説した初心者向けの本から、マーケティングの観点から解説された専門的な本まであり、どれを選べばよいのか悩みますよね。
今回は、SEOを本で学ぶメリットを解説した上で、SEOの基礎から内部対策まで学べる本や、SEOライティングについて学べる本を合計7冊紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
<目次>
SEOを本で学ぶメリット
SEOの知識をWebメディアから収集する方法と、書籍から学ぶ方法とでは、どのような違いがあるのでしょうか。本で学ぶことで得られる3つのメリットを解説します。
順序立てて学習できる
本をページ順に読むことで、初心者でも順序立てて学習できるようになります。
検索エンジンとは何か、ユーザーがサイトを訪れる仕組み、キーワードの選び方、といったSEOの基本から、SEO対策の重要な項目を順番に無理なく学べるのです。
独学でも不足なく学習が進む理由として、情報量の多さが挙げられます。SEOの本のボリュームは、少ないもので150ページほど、多いもので200ページを超えます。その紙面の中でテーマを順序立てて解説しています。
メディアの解説記事では「手軽に読める」「おすすめの関連記事をリンクで示してくれる」といったメリットがあります。しかし、体系的に学ぼうと思った場合、いくつもの記事を自分で探し出し、読み込み、断片的な情報と情報をつないでいかなければなりません。
その点書籍であれば、すでに整頓されて一冊の本に詰め込まれているのです。
正確性・信ぴょう性が高い情報を学べる
本には著者と出版社が明記されています。「著者」とはゼロから本を書いた人を指し、「出版社」とは著者が書いた本を発行する会社のことです。
これらを明記することには、著者や出版社の権利を守るという意味もありますが、「この情報を発信している人は〇〇です」「この本を出版したのは〇〇社です」と発信内容に責任を負っているという意味合いもあります。
そのため、SEO読本においても高い信ぴょう性や正確性が期待できるのです。
何度も読み返せるので理解が深まる
本が手元にあると、いつでもどこでも何度でも読み返せます。一読では理解が難しかったポイントを、自分のタイミングで読み返すことで、頭に入りやすくなります。
しおりを挟んだりマーキングで目印を付けておけば、サッと読みたいページを開けるでしょう。また、補足などをペンで書き込むこともできます。
電子書籍においても、ブックマーク機能やフォント変更、メモ書き機能等が付いているものがあります。複数冊を持ち歩いても重量が一定といったメリットもあります。一方で起動に時間が必要だったり、目の負担が気になる人には現物と使い分けが必要です。
自分だけの参考書を持つことで、SEOの勉強は大きくはかどるでしょう。
SEOの基礎や内部対策について学べる本
SEOの基礎や内部対策について学べる本を紹介します。
はじめに紹介するのは、SEOの基礎について書かれた3冊です。SEOをはじめて学ぶ方に向けてわかりやすく書かれている本、基礎から順序立てて学習できる本を選定しました。
タイトル | 著者 | 出版社 | 出版年 | 定価 |
10年つかえるSEOの基本 | 土居 健太郎 | 技術評論社 | 2015年 | 1,480円+税 |
最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書 | 野澤 洋介 | 技術評論社 | 2017年 | 1,980円+税 |
いちばんやさしい新しいSEOの教本 第3版 |
江沢 真紀 |
インプレス | 2023年 | 1,680円+税 |
上記の3冊は専門用語が少なめで書かれており、イラストや図が随所に挿入されているなど、初心者の方でも無理なく学べます。
次に、内部対策について書かれた本も1冊紹介します。近年はWordPressを使ってWebサイトを構築している企業も増えています。
タイトル | 著者 | 出版社 | 出版年 | 定価 |
これからのWordPress SEO内部対策 本格講座 |
瀧内 賢 | 秀和システム | 2022年 | 1,600円+税 |
上記の本は、内部対策を学びながらSEOに最適化したWordPressを学べます。WordPressで集客を進めたい方はぜひお読みください。
『10年つかえるSEOの基本』
「SEOを学ぶのははじめて」「SEOの基本から学びたい」という方におすすめの1冊です。冒頭の第1章では、検索エンジンの概要や目的、検索順位が決まる仕組みなどが解説されており、SEOをいちから順序立てて学べます。
<この本の特徴やメリット>
- SEOの概要からコンテンツ作成のポイントまで、順序立てて学べる
- 図やイラストが随所に挿入されており、読者の理解を助けてくれる
- 著者の土居健太郎氏は、Webコンサルティング事業を展開する企業の取締役
当書では、SEO専門家の「土居先生」と知識ゼロの「ゆきちゃん」という2人のキャラクターが対話しながらSEOについて勉強していく構成です。
総ページ数は136ページと、他の本に比べてもボリュームが少なめですので「かたい文章が苦手」「文字ばかり読むと飽きてしまう」という方におすすめです。
『最強の効果を生みだす 新しいSEOの教科書』
著者は、株式会社アレグロマーケティングの代表取締役である野澤 洋介氏。SEOの基礎知識から具体的なSEO対策まで、専門家により詳しく解説されています。SEOをこれから学ぶ方や、復習の意味で基礎を学び直す方にも大変役立ちます。
<この本の特徴やメリット>
- SEOの基礎やSEO対策のテクニックを学べる
- 分析ツールを導入するメリットや活用のテクニックがわかる
- 巻末の索引で、専門用語の意味をすぐに確認できる
総ページ数は288ページで、「10年つかえるSEOの基本」と比べるとボリュームがあります。A5サイズと手に取りやすい大きさですが、本の重さは500gほどあり、持ち運ぶには少し大変かもしれません。自宅や職場で保管する分には問題ないでしょう。
『いちばんやさしい新しいSEOの教本 第3版』
SEO対策の専門家3名による解説が人気のシリーズ本です。SEOの目的や考え方のほか、最適なサイト構成について業種別に解説されており、SEO対策の考えと実践方法を学べます。
<この本の特徴やメリット>
- セミナー感覚で読める
- アルゴリズムについて学べる
- 文字サイズが大きめで読みやすい
最新版である第3版は2023年11月に発売され、ここでE-E-A-Tとコンテンツマーケティングに関する解説が記載されています。E-E-A-Tとは、質の高いWebサイトを評価する基準としてGoogleが定めたものです。Web担当者の方にも参考になる、おすすめの1冊です。
『これからのWordPress SEO内部対策 本格講座』
SEO内部対策の概要や効果について、1から詳しく解説されています。WordPressの初期設定や必要なプラグインの導入方法についても言及されており、「これからWordPressでWebサイトを構築したい。」という方にも参考になります。
<この本の特徴やメリット>
- 内部対策の目的や対策方法を学べる
- WordPressを使用してサイトをカスタマイズする方法がわかる
- 著者は、株式会社セブンアイズ代表取締役の瀧内賢氏
「SEOの内部対策について知りたい」「WordPressでWebサイトを作りたい」という方は当書を参考にしてみましょう。
SEOライティングについて学べる本
SEOライティングとは、検索エンジン最適化のための作文方法です。Webサイトが検索結果で上位を獲得するためには必須の技術となります。
この章ではSEOライティングや文章力の基礎が身につく本を3冊紹介します。検索エンジンのアルゴリズムの変化に左右されないテクニックがまとめられており、ロングセラーとなっている商品を選定しました。
はじめに紹介する本は、SEO対策としてのライティングを学べる本です。
タイトル | 著者 | 出版社 | 出版年 | 定価 |
SEO対策のための Webライティング実践講座 | 鈴木 良治 | 技術評論社 | 2015年 | 1,980円+税 |
続いて、読者が読みやすい文章の技術を学べる本を2冊紹介します。
タイトル | 著者 | 出版社 | 出版年 | 定価 |
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング | 唐木 元 | インプレス | 2015年 | 1,300円+税 |
文章力の基本 | 阿部 紘久 | 日本実業出版社 | 2009年 | 1,300円+税 |
『SEO対策のための Webライティング実践講座』
SEOライティングをはじめて学ぶ方におすすめの1冊です。初版の出版年は2015年ですが、現在でも重要なSEOライティングの基礎知識や感覚に頼らない再現性の高いライティング方法を学べます。
<この本の特徴やメリット>
- SEOライティングの入門書
- 実践に生かせるテクニックを学べる
- 企画、執筆、校正までトータルで学べる
コーポレートサイト、ビジネスブログ、ECサイトといったWebサイトの目的に沿ったライティング方法も学べるため、幅広い業種に対応している点も魅力的な1冊です。
『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』
「文章を書くのが苦手」「どうやって文章を書いたらいいかわからない」という方におすすめです。文章の基本から応用まで77つのトピックに分けて解説しています。
<この本の特徴やメリット>
- 文章に関する実用書
- 事例とイラストが挿入されていて読みやすい
- 四六判サイズ(127mm×188mm)で持ち運びしやすい
読者に伝わる文章構成の作り方と読者が読みやすい文章のコツについて、事例をもとに具体的に学べます。1つのトピックについて、2ページまたは3ページで書かれているため、初心者の方でもスラスラ読み進めていけるでしょう。
著者は、漫画やアニメに関する最新情報を幅広く発信しているニュースサイト「コミックナタリー」の初代編集長である唐木元氏です。
『文章力の基本』
ビジネス現場にも役立つ文章作成のノウハウが詰まっている1冊です。「いきなり核心に入る」「削れる言葉は徹底的に削る」といった、文章の要点を簡潔に伝える方法が記載されているため、企画書やプレゼンに役立つ文章力を身に付けたい方にもおすすめです。
<この本の特徴やメリット>
- 文章力向上に役立つテクニックが掲載
- ビジネス文書に役立つ文章術を学べる
- 巻末に索引がついている
簡単にWeb記事が読める現代では、記事を流し読みする読者も増えています。そういった読者に対する早期離脱を防止するテクニックも紹介されています。著者は、2005年から10年間、昭和女子大学で文章指導に携わった経験もある阿部紘久氏です。
独学でSEOの本を選ぶときのポイント
独学でSEOを学ぶときは、本の選び方にいくつかのポイントがあります。ポイントを3つに分けて紹介します。
1.学びの目的に合った本を選ぶ
SEOについて学びたいと言っても、SEOのどの部分について学びたいのかでお勧めする本が変わってきます。
SEOの本の内容を3つに分類し、下表に示します。
分類 | 主な目的 | 主な対象 |
SEOの基本知識 | 業務の土台となるSEOの仕組み・基本を学びたい。 | 初心者 基礎の復習をしたい人 |
SEOの施策・運用 | 外部対策・内部対策を細やかに学び、実際の業務で運用したい。 自社サイトのドメインパワーを上げたい。 |
実際の業務でにSEO施策に取り組んでいる人 基礎は理解している人 |
SEOライティング | コンテンツが検索上位を獲得するように、SEOに強いライティングを学びたい。 | Webライター 編集者 |
2.出版年に気を付ける
本の出版年を確認してください。20年以上前の出版で改訂が一度も行われていない場合、最新のSEO対策が記載されていない場合があります。
改訂とは、内容の一部が変更され新しく出版すること を指します。改訂版では表紙デザインが変更されていたり、表紙に大きく「改訂版」と記されていることが多いです。また、奥付(おくづけ)と呼ばれる本の最後のページでも確認できます。
一方で、ロングセラーになっているような評価の高い本であれば、最新の本でなくとも読む価値の高いものがあります。そのような本は、著者や監修者による情報の裏付けがしっかりと行われていたり、出版社による校閲も実施されているからです。
3.複数の本を流し読みして比べる
SEOの本を選ぶ際は、複数の本を比較検討したいですね。レビューを参考にしたり、書店や図書館といった本を直接手に取れる場所で中身に目を通してみるのがおすすめです。
選ぶ際は、今の自分に適切なレベルか、読みやすいと感じるかどうかをチェックしてみてください。自分にあった本を活用することで「勉強の効率が高まる」「やる気を保てる」といった効果が期待できます。
自分にあった本を見つけるポイントがこちらです。
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SEOに関するご相談はHarmonicSocietyへ
SEOを独学で学ぶときは、SEOの本が役に立ちます。本で学ぶことでSEOを順序立てて学べる、何度でも読み返せるといったメリットがあり、自分のタイミングで学びを深められるからです。
なお、SEOを学ぶ方法は独学だけではありません。セミナーを受講したりSEOに詳しいコンサルタント会社を活用したりすることも、SEOを身に付ける効果的なやり方です。
弊社Harmonic Society株式会社は、SEOについて併走型のコンサルティングサービスを提供しています。併走型とは、常にご担当者の方々と意見のキャッチボールをはかりながらSEOのノウハウをご提供し、共に企業価値を高めていくサービスです。貴社の顧客獲得につながる良質なSEOコンテンツを作成するとともに、貴社の資産形成をサポートいたします。
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