効率よく、効果的なSEO(検索エンジン最適化)対策をしようと思うと、いろいろなライティングツールを活用することが大事ですよね。
しかし、ネットで検索してみてもあまりにもツールが多すぎて、どのツールを使えばいいか、どのツールが何に効果を発揮してくれるのかわからないという人も多いのではないでしょうか。
今回は、要素別におすすめのSEO対策ライティングツールを紹介します。
そもそも、SEO対策ってなに?
SEOとは「Search Engine Optimization」の略。Googleやヤフーで検索をした際、上位にWebサイトが表示されるよう「Webサイトを検索エンジンに対して最適化する」ことを指します。
同一のキーワードに関するページが膨大な数存在するため、検索エンジンはさまざまな要素を基にして上位に表示すべきページを選んでいます。SEO対策を「最適に」行うことで自分のサイトを上位表示させ、より多くの人に見てもらうことができるようになるのです。
具体的にSEO対策には、以下のような要素があります。
- キーワードの選定
- メタ情報の最適化(タイトルタグやメタディスクリプションの設定)
- コンテンツの最適化(キーワードの適切な配置、読みやすい文章の作成など)
- 内部リンクの構築
- 外部リンクの獲得
- Webページの構成やレイアウトの最適化
- モバイルフレンドリーなWebサイトの構築
SEO記事を書くときには、このような要素を気にしながらライティングします。キーワードリサーチやコンテンツの最適化など、考えなければいけないことは膨大なので、ツールを使うことで効率化できます。
キーワード選定
「自分の書きたいこと」と「頻繁に検索されている言葉」がマッチするキーワードを選び、その上で記事を作成することはSEOライティングにおいて最も重要な最初のステップ。
難しいテーマでも、キーワード選定ツールを使えば簡単にキーワードを抽出できます。
Google Keyword Planner
キーワードリサーチに最適なツールです。
Googleの検索エンジン上で検索されるキーワードを調べることができ、競合キーワードのデータも取得できます。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | Googleアカウント |
https://ads.google.com/intl/ja_jp/home/tools/keyword-planner/
ラッコキーワード
サジェストワードが検索できるツールです。
合わせて、Googleトレンドの表示・見出し抽出・周辺語や関連ワードの表示・類義語や同義語の表示もできます。
無料版では、検索数までは出ないので、Google Keyword plannerと合わせて使うことがおすすめ。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | 不要 |
共起語調査ツール:サクラサクラボ
共起語とは、対象の単語が現れる際に頻繁に同時に出現する言葉。サクラサクラボの共起語調査ツールでは、確認したいキーワードを入力すると、共起語とその出現回数を確認できます。
また共起語の調査だけではなく、検索エンジン変動調査・キーワード選定・上位サイト分析・関連ワード調査なども無料で利用可能です。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | 無料会員登録が必要 |
https://www.sakurasaku-marketing.co.jp/labo/tools
文章を書く時に使えるツール
キーワードを選定した後、実際に文章を書く時に使えるツールを紹介します。
「文章を書く」と言ってもフェーズによって使えるライティングツールはさまざま。フェーズごとにおすすめライティングツールを厳選しました。
ちなみに、上で紹介した共起語調査ツールは文章を書くときにも使えるので便利ですよ。
構成を考えるとき
SEO記事を書くとき、執筆の前には構成案をしっかり作り込むことが大切。読者がすんなり納得できる記事の流れ、そして「検索キーワード」を見出しや文章内に違和感無く加えることも意識して作成します。
大まかでもいいので必ず構成案は作成しておきましょう。
ChatGPT
流行りのChat GPT。文章を全部書いてもらうにはまだまだ不自然なのですが、構成案を作ってもらうには最適です。
例えば「〇〇についての記事を書くとき、読者が関心を引く構成案を教えて」という投げかけをすると、いいバランスの構成案が出てきます。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | Googleアカウントから ログイン可能 |
https://chat.openai.com/auth/login
言い換えを検索する
記事を書いていて「言い換え」に困った経験はありませんか?
例えば、記事を書いている途中に「しかし、」を連発していることに気づき、「しかし」に代わる言葉を考える。
接続語や語尾のバリエーションは書き手のクセにもよりますが、そんな困った時に一度使ってみて頂きたいのが類語検索です。自分で考えるよりも圧倒的に速いですよ。
ラッコキーワード
上でも紹介したラッコキーワード。類語検索機能もとても優秀です。
何回も同じ言葉使っているなと思ったときや、語尾、接続後のバリエーションが欲しいと思った時にはぜひ検索してみてくださいね。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | 不要 |
キーワードがうまく入っているか
SEOライティングで最も大切な「検索キーワード」。せっかく選定したのに、記事の中にそのキーワードが全く入っていないと意味がありません。
しかし、あまりにも多いと文章を読みにくくしたり、不自然になるので、バランスよくキーワードが挿入できるチェッカーを紹介します。
ファンキーレイティング
SEO対策において、キーワードの出現率は大切。「ファンキーレイティング」は、該当のキーワードが文中にいくつ存在し、何割出現しているかをチェックできます。
記事の中で上位3位に選定したキーワードが出てこない場合は、キーワードが少ないとみなされます。
記事を作った後に、狙ったキーワードがたくさん使われているか、他のキーワードを多く使いすぎていないか、をチェックしましょう。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | 不要 |
https://funmaker.jp/seo/funkeyrating/
Yoast SEO
WordPressのプラグインで、SEO最適化に特化したライティングツールです。記事のタイトル、メタディスクリプション、キーワード密度、見出しの使用など、SEOに必要な要素を確認することができます。
WordPressを使うならぜひ使ってほしいプラグイン。
⌘+Fを乱用しなくてもキーワード数を教えてくれるし、密度も指摘してくれるので、書き手としておすすめしたいツールです。
価格 | 無料 ※有料版もあり |
使い方 | WordPressプラグイン |
会員登録 | WordPressのウェブサイトを持つ必要あり |
https://ja.wordpress.org/plugins/wordpress-seo/
校正してほしい
読みにくい記事は、読み飛ばしや離脱が発生します。
それにより、離脱率・直帰率・滞在時間といった指標のパフォーマンスが下がり、間接的にSEOに悪影響を及ぼすので、文章は読みやすく、正しい日本語で書き、一度校正を入れることをおすすめします。
Word
今まで色々な校正ツールを使いましたが、結局1番いいのはWord。
Wordの校閲機能は、Wordの上部タブに表示されている「校閲」をクリックすると利用できます。
校閲の中でも、ライティングツールとして使えるのは、自動で校正を行う「スペルチェック」。誤字・脱字、文字の重複などの簡単な文字の誤りを細かく発見してくれますよ。
Grammarly
英文のライティングに役立つツールで、文法やスペルチェック、文章の流れや語彙の改善など、ライティングの質を向上させることができます。
英語で記事を書く人は少ないかも知れませんが、Grammarlyは本当に英文作成では優秀なツールなので紹介だけしておきますね。
価格 | 無料 ※有料プランあり |
使い方 | WEBで利用 Chrome拡張機能 |
会員登録 | 必要 |
コピペチェック
コンテンツが完成した後は、必ずコピペチェックツールで確認しましょう。
Googleにコピペが多いと認識されると、サイト全体の表示回数が落ちるなどペナルティが課される場合もありますので要注意。
こぴらん
こぴらんは無料で、精度についての評価も高いのでおすすめです。
ただ、無料版はどれも文字数制限があるのが現状。
いくつかに分割してチェッカーに入れるのでも大丈夫という人であれば無料版で十分だと思います。
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
会員登録 | 不要 |
サイトの分析ツール
記事を公開し始めたら、効果測定を行わなければいけませんよね。
各記事がSEOでどれくらいの順位が取れているのか、どのくらいの人がサイトに訪問しているのか、離脱率、ユーザーのプロファイルなど分析できると記事をより最適化することができます。
Webサイトを持つならこれは導入しておくべきというウェブサイト分析ツールは、Google アナリティクスと、Google サーチコンソールの2つ。
この2つをうまく掛け合わせて使うことが、サイト分析の手法として最も有効です。
Googleサーチコンソール
サーチコンソールは、Googleが提供するWebサイトの管理ツールのこと。
サイトへ訪問する際にユーザーが入力した検索キーワードや、ページ内にエラーが発生しているかどうか、コンテンツがGoogleに認識されているかどうかなどを教えてくれます。
<できること>
- 検索パフォーマンスを把握
- URLを検査
- エラーを把握
- クローラーに知らせる
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
https://search.google.com/search-console/about?hl=ja
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスとは、無料で利用できるアクセス解析ツール。
サイトへ訪問したユーザーの特徴やどれだけの人がどこから訪問し、どのようなコンテンツを閲覧したのかを知ることができます。
<できること>
- ユーザーを知れる
- 集客を把握できる
- 行動を把握できる
- コンバージョンをチェックできる
価格 | 無料 |
使い方 | WEBで利用 |
https://analytics.google.com/analytics/web/provision/?hl=ja#/provision
サーチコンソールとアナリティクスの使い分け
アナリティクスは、ユーザーがサイトにアクセスしてから離脱するまでの行動を分析します。そしてサーチコンソールは、サイトにアクセスする直前にユーザーが使用した検索キーワードは記録します。
アクセス前のユーザー行動を分析するのがサーチコンソール、アクセス後のユーザー行動を分析するのがアナリティクスと思えばうまく使い分けができますよ。
また、サーチコンソールとアナリティクスは連携もできるので、2つを一緒に見ることもできます。
SEO対策にライティングツールを使うメリット
ここまで、たくさんのツールを紹介してきました。
ここからは、ライティングツールを使うメリットとデメリットをまとめておきます。
キーワード選定がしやすくなる
SEOの基本はキーワード。キーワードリサーチはSEO記事を書く上で欠かせません。
キーワードリサーチツールを使用することで、より多くのキーワードを発見し、より正確なSEO戦略を立てることができます。
コンテンツの最適化が簡単にできる
コンテンツの最適化は、キーワード密度や見出しの使用、文章の読みやすさなど。通常は様々な要素から分析し、ライティングしなければいけませんね。
ライティングツールを使用することで、チェックを自動化したり、最適化することができます。
ミスを防ぐことができる
コンテンツをより良いものにするには、スペルチェックや文法チェックなど、文章の誤りを見直しておくことも必要。
ライティングツールを導入することで、ミスを減らし、正確な情報を提供することができます。
時間の短縮ができる
ライティングツールを使用することで、キーワードリサーチやコンテンツの最適化など、時間のかかるタスクがあっという間にできますよ。
これにより、より多くのコンテンツを効率的に作成することができます。
SEO対策にライティングツールを使うデメリット
自然な文章の作成が難しい
ライティングツールは、キーワードや最適化のためのルールに従って書いていくため、文章が不自然になったり、読み心地が良くない文章になりがち。
しっかり自分で読み直して校正することが重要です。
ツールの推奨するキーワードに偏りがある
ライティングツールによっては、キーワードリサーチ結果に偏りがある場合があります。
競合キーワードの存在を見逃したりすることも。全部を自動化してしまわずに、ライター自身がキーワードリサーチを行い、正確なキーワードを確認できれば良いと思います。
高額なコストがかかることがある
一部のライティングツールは高額なコストがかかることがあります。
今回紹介したものは無料で使えるものがほとんどですが、有料版を使おうとすると結構高い印象。
無料版は機能が制限されていたりするので、予算が少ないのであれば、色々なサイトを並行して使う必要もあると思います。
自分に合ったライティングツールを使ってSEO対策しよう
ここまで、SEOライティングにおすすめのツールをたくさん紹介しました。
しかし、利用するツールの数が多ければ良いというわけでは無く、「タイミングによって最適なツールを使い分けること」が大切。
今回紹介したように、メリットもたくさんある反面、デメリットも多少あります。使えそうなツールをチョイスして自分が使いやすいなと思ったものを使用するのが良いですね。
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