「プレスリリースを出したいけど書き方が分からない」「メディアが取り上げたくなるようなコツを教えて欲しい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
本記事ではプレスリリースの基本的な構成や書き方のコツなどを解説していきます。本記事で分かる内容は以下の通りです。
- そもそもプレスリリースを書く目的
- プレスリリースの基本的な書き方
- メディアが取り上げたくなるようなコツ
プレスリリースを書く目的はメディアに取り上げてもらうこと
プレスリリースとは「新商品の発売」や「セミナーの開催」などの企業活動をメディアに伝えるための「報道発表資料」です。
プレスリリースを作成することによってメディアに企業活動を認知してもらい、最終的にはニュースとして取り上げてもらうことを目的としています。
プレスリリースに限らず「第三者からの意見」は、当事者が主張するよりも信頼性や評価が高くなることが多いです。
例えば以下の2つの主張のうち、どちらの信頼性が高いと思いますか?
- ラーメン屋Aが自身のSNSで「今までで一番完成度が高いです」と言う
- グルメに詳しい芸能人が「Aのラーメンが今までで一番美味しい」と言う
言うまでもなく信頼性が高いのは後者です。
特にメディアの信頼性が高ければ高いほど「ここで報道されている = 信頼できる企業」というイメージを持ってもらいやすいと言えます。
プレスリリースは不確定要素が多い
プレスリリースは広告とは異なり、無料で宣伝ができる場合があるのが大きなメリットです。
ただ広告とは違い「宣伝ができるかどうか」「どんな内容で宣伝されるのか」の権限はすべてメディア側にあります。
つまり、広告であれば広告主側の自由度が大きい一方で、プレスリリースはあくまで「メディアが取り上げようと思うかどうか」を意識する必要があるわけです。
まずはプレスリリースの基本的な概要を理解しておきましょう。より基本的な内容を知りたい人は下記の記事をご覧ください。
プレスリリースとは?基礎知識から書き方、配信タイミングまで解説
プレスリリースを構成する要素は5つ
プレスリリースは以下の5つの要素で構成されています。
- 冒頭
- タイトル
- 要約
- 本文
- 連絡先
それぞれ簡単に解説します。
冒頭
冒頭には「報道関係者各位」「プレスリリース」「プレスリリース発行日」「発行者名(企業名)」の4つを記入してください。
発行者名は前株や後株など省略せず、正式な企業名を記載するようにしましょう。
タイトル
タイトルはプレスリリースの本文よりも文字サイズが大きいため、記者が最初にチェックする部分です。
タイトルが魅力的かどうかによって「記者がプレスリリースを読む熱量」が変わるといっても過言ではありません。
簡潔かつ魅力的なタイトルになるような工夫をしましょう。アイデアが思いつかない場合には話題のChatGPTなどに考えてもらって着想を得るのもおすすめです。
要約
要約はその名の通りプレスリリース全体を簡潔にまとめた部分です。
本文を読まなくても要約だけで全体の概要を理解できるようにし、続きが気になるような魅力あるまとめにしましょう。
タイトルと同様に短い文章の中で簡潔に内容を伝えるようにしてください。
本文
本文はプレスリリースの大半を占める部分です。適度に下線や太線、色を付けることによって読みやすい文章になります。
注意点として、どれだけ伝えたい内容が多かったとしてもプレスリリース全体で多くても3枚以内に抑えるようにしましょう。
それ以上の枚数だと記者の「読もう」という熱量が失われてしまう可能性があるため、1〜2枚で簡潔にまとめることをおすすめします。
連絡先
プレスリリースを見た記者が問い合わせしやすいように末尾に連絡先を記入しましょう。
連絡先として記入すべきは以下の4つです。
- 会社名
- 会社の住所
- 電話番号
- メールアドレス
抜けがないよう上記の4つを必ず記載しましょう。
プレスリリースの書き方のコツは5つ
プレスリリースを書く際には、以下の5つのコツを意識した上で作成するようにしましょう。
- 画像を添付する
- 5W1Hを意識する
- 専門用語を避ける
- 結論ファーストで書く
- 短い文章で段落を上手く活用する
それぞれ解説していきます。
コツ1. 画像を添付する
プレスリリース内に画像を添付するメリットは以下の2つがあります。
- 取り上げてもらいやすくなる
- プレスリリースを見やすくする
プレスリリースに画像を添付することによって、メディア側がニュースとして取り上げやすくなります。
メディアがニュースにする場合は、文章だけではなく記事内に画像を複数枚入れることがほとんどです。
つまり、メディア側としても「記事にする際に使いやすい画像」がプレスリリース内にあることは望ましいことだと言えます。
加えて、大前提としてプレスリリースを読むのは「人間」だということを認識してください。
文章だけがずらっと並べられているものよりも、画像が適度に入れられる方が読みやすいです。
これら2つの観点からプレスリリースには高画質で魅力的な画像を入れるようにしましょう。
コツ2. 5W1Hを意識する
プレスリリースを書く際には、限られた文字数の中で最大限情報を伝えるために以下の5W1Hを意識するのがおすすめです。
- Who(誰が)
- What(何を)
- When(いつ)
- Where(どこで)
- Why(なぜ)
- How(どのように)
例えば以下のような具体例が挙げられます。
- 誰が:企業Aが
- なぜ:地域活性化のために
- どこで:〇県〇市で
- いつ:7月の20日から3日間
- 何を:地域交流イベントを
- どのように:芸能人を招いて
長々と文章を書いてあると記者は読む気にならない可能性が高いため、5W1Hを意識して簡潔にまとめるように心がけましょう。
コツ3. 専門用語を避ける
プレスリリースを読む記者の人がどこまで知識があるか分からないため、専門用語を使うことはできるだけ避けた方が良いでしょう。
普段同じ業界の人としか関わっていないと、気づかないうちに「専門用語」を多用してしまっていることも少なくないと思います。
プレスリリースを作成する際には「誰が読んでも理解できる」状態まで簡潔にまとめることが重要です。
例えば「部署が違う人」や「新卒の人など」自分の専門領域の知識をそこまで持っていない人にチェックしてもらう方法も良いでしょう。
どうしても専門用語が必要な場合には、注釈を付けて補足説明をするのがおすすめです。
コツ4. 結論ファーストで書く
要約・本文いずれも結論ファーストで文章を書くことを意識してください。
結論が分からないと記者の人は「結局何を伝えたいの?」と感じる可能性が高いです。
読んでいる記者は1日で何通もプレスリリースを目にしているため、結論が分からないものは読み飛ばしてしまう可能性もあるでしょう。
結論を書いた後に実際の説明や具体例を書くなどし、とにかく序盤で記者に内容の概要を伝える努力をしてください。
H3 コツ5. 短い文章で段落を上手く活用する
プレスリリースに限った話ではありませんが、一文が長すぎる文章は読みにくい傾向があります。
先ほども解説したように記者は毎日プレスリリースを目にしているため、「読みにくい」だけで採用の可否が決まってしまう可能性も十分にあるわけです。
読みやすくするため一文をできるかぎり50文字以内に抑えて作成するようにしましょう。
また、視覚的に文字の圧迫感が出ないように適宜段落を入れて「余白」を入れる工夫も重要です。
プレスリリースの書き方のコツを理解してメディアに取り上げてもらおう
プレスリリースを書く際に最も注意すべきは「記者はプレスリリースを見飽きている」ということです。
1日に何通かだけ見るのであれば多少読みにくいプレスリリースでも良いかもしれませんが、記者は毎日多くのプレスリリースを読んでいます。
つまり、工夫もなく書いていては内容がどれだけ優れていても熱意を持って読んでもらえない可能性が高いです。
「記者の人が読みやすいようにする」というのを根底に、基本的な型や技術を用いてプレスリリースを作るようにしましょう。
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