「どのSNS広告を利用すべきか分からない」「各SNSの特徴が知りたい」このような悩みを持っている人も多いのではないでしょうか。
一概にSNS広告といっても、商品やサービスによって利用すべきSNSは異なります。自社で販売する商材において、どのSNS広告が最適なのかについて知りたいですよね。
そこで本記事では、SNS広告を利用すべきメリットや「どのSNS広告を選ぶべきか」の判断基準などを解説していきます。
[st-midasibox title=”本記事で分かる内容は以下の通りです。” webicon=”st-svg-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
- SNS広告の基本的な内容や利用するメリット
- FacebookやInstagramを含む6大SNSの特徴
- あなたがどのSNS広告を利用すべきか
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SNS広告とは、SNS上に配信する広告
SNS広告とはFacebookやInstagramなどのSNS上に掲載される広告です。SNSは年々利用者が増加しており、若者に限らず老若男女誰でも利用する時代になってきています。
総務省情報通信政策研究所の「令和2年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、日本で最も利用されているLINEの利用者数は9,000万人以上で日本人の7割以上が利用しているわけです。
特に若い世代であれば「暇さえあればXやInstagramを見てしまう」という方も多いのではないでしょうか。
SNSの利用率は今後もますます上昇していくことが予想されるため、それに伴いSNS広告の利用価値も上昇していくことは間違いないです。
SNS広告を利用するメリット4選
次に、SNS広告を利用する具体的なメリットを解説していきます。
Web広告はSNS広告に限らずさまざまな種類が存在しているため、人によってはSNS広告以外を利用した方が良いケースもあるわけです。
Web広告の種類や基本的な特徴を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:Web広告の種類と特徴を徹底解説!
[st-slidebox webicon=”” text=”+ 数あるWeb広告の中でもSNS広告を利用するメリットは以下の4つです。” myclass=”” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]
- 特定のターゲット層に絞って広告を配信できる
- 「広告らしさ」が少なく嫌悪感を抱かれにくい
- 潜在層のユーザーにアプローチできる
- SNSアカウントを利用できる
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メリット1:特定のターゲット層に絞って広告を配信できる
SNS広告はターゲティング精度が高く、自社の見込み客に対してピンポイントに広告を配信できます。
つまり、ターゲティングを上手く行うことで無駄なターゲットに広告を表示する機会を減らし、費用対効果を上昇させることが可能なわけです。
例えばテレビCMとして広告を利用する場合、CMを配信する時間や地域によって多少のターゲティングは行えますがターゲティングできる項目はそれほど多くはありません。
したがってテレビCMはより多くの人に広告を配信する分、無駄な人に向けても広告を配信しています。
反対に、SNS広告でターゲティングが行える項目の一例は以下の通りです。
- 年齢や性別
- 居住地
- ユーザーの興味関心
- 職業や年収
- 子供の有無
上記した項目を細かくターゲティングすることによって、「自社の商品やサービスに興味がある層」に限定して広告を配信できるわけです。
メリット2:「広告らしさ」が少なく嫌悪感を抱かれにくい
SNS広告は他の広告と比べて自然な形で広告が表示されることが多いため、いい意味で「広告らしさ」が少ないです。
私たちは日常的に広告に触れる機会が多いため、「広告=邪魔なもの」と認識している人も少なくありません。
SNS広告は「広告らしさ」が少ない特徴から、他の広告と比べて嫌悪感を抱かれにくいです。
例えばInstagramで広告を配信した場合、広告の配信面は通常の投稿が羅列してある「タイムライン」などに表示されます。
広告を見たユーザーは広告と認識せずアクションを起こしてくれる可能性もあるわけです。
メリット3:潜在層にアプローチできる
SNS広告は、一般的に「顕在層」よりも「潜在層」にアプローチしやすいと言われています。顕在層や潜在層に関してはWeb広告を調べるに当たってよく耳にする言葉ですよね。
しかし詳細をしっかりと理解していない人も多いと思いますので、下記に簡単な語句の解説をします。
種類 | 内容 | 例 | ユーザーの特徴 |
潜在層 | 「悩み」をもっているが具体的な解決方法を知らない | ニキビを治したいと思っているが方法を知らない | ニキビを治せるものであれば、方法は特にこだわっていない |
顕在層 | 「悩み」を持ち、具体的な解決方法を知っている | ニキビに効く洗顔を探している | ニキビを治すための「洗顔」を求めており、他の方法に興味が少ない |
リスティング広告は一般的に「顕在層」へのアプローチに強いと言われています。それは「ニキビ 洗顔」などの具体的なキーワードを検索した人に向けて広告を配信できるのが理由です。
当たり前ですが、「ニキビ 洗顔」と検索したユーザーはニキビを治すための洗顔を探している可能性が高いですよね。
反対にSNS広告は、先ほど解説したターゲティング機能を利用することによって「ニキビを治したいと思っているが方法を知らない」人たちに向けて広告を配信できます。
例えばニキビを治すクリームを販売する場合、顕在層と潜在層は以下のような反応になることが予想されます。
- 潜在層:ニキビを治せるのであれば、クリームを買ってみようかな
- 顕在層:探しているのは「洗顔」で、クリームはあまり興味ないな
リスティング広告では潜在層にアプローチしにくいため、潜在層にアプローチするためにSNS広告は有効だと言われています。
ただ、SNS広告に関しても利用方法によっては「顕在層に近いユーザー」に対して広告を表示させることも可能です。
「顕在層に強い」リスティング広告について詳しく知りたい方は、下記の記事をご覧ください。
関連記事:リスティング広告とは?利用すべき人の特徴とメリットを解説!
メリット4:SNSアカウントを利用できる
普段からSNSのアカウントを運用している場合、広告を配信する際に有利に働く場合もあります。
例えばアクセサリーを販売している会社がInstagram広告を配信したとします。特にInstagramで顕著に言えることですが、ユーザーは広告を見たあと広告主のアカウントを見るケースが多いです。
ユーザーは広告主のアカウントを見た際、フォロワー数が多ければ多いほど広告に対する信頼性が高くなることは間違いないですよね。
つまり普段からSNSを利用している場合には、SNSアカウント自体が信頼性を担保する存在になるわけです。
アカウントがなかったとしても広告からフォロワーを獲得できるケースもあるため、SNS広告の利用が今後のSNS運用において効果的な場合もあります。
どのSNS広告を利用すべきなのか
ここまでの内容を踏まえても、「じゃあどのSNSが良いのか」と迷う人が大半だと思います。
現状候補として考えられるのは以下の6つです。
- X(旧Twitter)
- LINE
- TikTok
- YouTube
結論、「このSNS広告が一番良い」と断言はできません。というのも、「何を売るのか」によっても異なりますし、「広告を利用する目的」によっても最適なSNSは異なるわけです。そこで、「あなたにとって最も最適なSNS広告」が見つかるように3つの視点で各SNSを比較してみます。
[st-slidebox webicon=”” text=”+ 比較する3つの項目は以下の通りです。” myclass=”” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]
- SNSの規模やユーザーの特徴
- 拡散性の有無
- ターゲティング項目
[/st-slidebox]
1.SNSの規模やユーザーの特徴
SNSの種類 | 利用率 | 特徴 |
32.6% | 10代の利用者割合は低く、30代以降の利用者がメイン | |
X | 46.2% | 10代〜30代の利用者が大奥、男女の利用割合はほとんど同じ |
48.5% | 男性と比べて女性の方が多く利用している | |
LINE | 92.5% | 全年齢幅広く利用している |
TikTok | 25.1% | 10代〜20代の利用者がメイン。男女の利用割合はそこまで変わらない |
YouTube | 87.9% | 全年齢幅広く利用している |
(総務省情報通信政策研究所の「令和3年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書」を参考に作成)
上記の表から分かるように、日本国内においてLINEやYouTubeは全年齢幅広く利用されている特徴があります。逆にTikTokやInstagram、Xなどは10代〜30代の若い世代のユーザーがメインです。
特筆すべき点としては「TikTok利用者の男女比がそこまで変わらないこと」が挙げられるでしょう。
TikTokと聞くと「若い女の子がやっているSNSだ」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、実態としてはユーザーの男女比にそこまでの差はなく「男性用の商品だからTikTokは合わない」と考えるべきではないことがわかります。
TikTokに限らず全てのSNSにおいて男女比はそこまで大きな差がないため、「男性用の商品だから」や「女性しか買わないから」といった理由でSNSを選ぶべきではありません。
ただ、年齢による利用割合は各SNSによって特徴があるため、ターゲットが「20代の女性」など特定の年齢に限られている場合には注意が必要です。
2.拡散性の有無
SNSによっては拡散性が高く、広告をユーザーが拡散してくれる可能性があります。ただ、利用するSNSにおいては全くといって言いほど拡散性がない場合もあるわけです。
結論、拡散性が高いSNSは「X」と「TikTok」です。特にXはイメージしやすいと思いますが、広告に対しても通常の投稿と同じように「いいね」や「リツイート」などの機能が備わっています。
関連記事:企業がTwitterをマーケティングに活用する6つのポイントを解説
関連記事:TikTokマーケティング活用3つのメリットとポイントを解説します
つまりユーザーが「他の人にも見てほしい」と思ってくれるような広告を作成できれば、ユーザー自体が広告をより多くの人に広めてくれるわけです。
TikTokも同じように広告に対してユーザー自身がアクションを取れるようになっています。TikTokはユーザー属性的にも広告に対して積極的にアクションを起こしてくれる傾向があるため、他のSNSと比べて拡散性が高いです。
反対にLINEやYouTubeは拡散性がほとんどないと言っても良いと思います。InstagramやFacebookは中間に位置していると言えるでしょう。
つまり「ユーザーが拡散したい」と思ってくれるような商品やサービスを販売しようと思っている場合には、XやTikTokなどの拡散性が高いSNSを用いるべきかもしれません。
反対に特に拡散性が関係ないような商品やサービスであれば「拡散性の有無」は特に考慮する必要はないです。
3.ターゲティング項目
先ほどSNS広告のメリットとして「特定のターゲット層に絞って広告を配信できる」と解説しました。
ただ、ターゲティング項目は各SNSによって若干異なります。詳しくは下記の表をご覧ください。
種類 | Facebook広告/Instagram広告 | X広告 | LINE広告 | TikTok広告 | YouTube広告 |
年齢・性別 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
地域の最小単位 | 設定地域から半径◯km | 市 | 設定地域から半径◯km | 都道府県 | 設定地域から半径◯km |
子供の有無 | ◯ | × | ◯ | × | ◯ |
年収 | ◯ | × | × | × | ◯ |
興味関心 | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ |
職種 | ◯ | × | × | × | × |
上述したように項目によってはそもそもターゲティングできなかったり、不十分であったりする場合もあるわけです。
例えば、店舗が1つしかなく「店舗に来店して欲しい」とすると、都道府県単位のターゲティングでは不十分ですよね。
また、子供を持っている人に向けての商品を販売するとしたら「子供の有無」がターゲティング項目として備わっている方が良いと思います。
販売する商品やサービスに適切なターゲティング項目はどのようなもので、それが各SNSに備わっているかどうかを確認してみてください。
まとめ
今回は数あるWeb広告の中でも「SNS広告ってどうなの?」という視点で解説しました。
SNS広告は潜在層に向けての手段としては有効的だと言えます。多様なターゲティング項目を利用することで自社に適切なターゲット層にアプローチが可能です。
また、ターゲティング項目を改善していくことによって費用対効果が上昇していくのもメリットとして挙げられます。
結論、リスティング広告をまだやっていない方はリスティング広告をやった方が良いケースが多いです。ただ、「リスティング広告以外の集客経路が欲しい」と思っている方はぜひSNS広告も始めてみてはいかがでしょうか。
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