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LP(ランディングページ)制作の流れと手順ごとのコツなどを解説!

「LP制作の流れや手順を知りたい」「何に注意して制作すれば良いのか分からない」と思っている人もいらっしゃるでしょう。

広告などの遷移先として利用されるLP(ランディングページ)ですが、LPの質が悪ければ広告自体の効果も低くなってしまいます。ただ、具体的にどうやってLPを制作していけば良いのか分からない人も多いですよね。

そこで本記事ではLPの制作方法の流れや手順、制作する際のコツなどを解説していきます。

本記事で分かる内容は以下の通りです。

  • LP制作が重要な理由
  • LP制作を行う上での手順
  • 手順ごとに気をつけるポイントやコツ

LP(ランディングページ)とは主に広告の遷移先に利用されるページ

LP(ランディングページ)とは広義では「ユーザーが最初に訪問したページ」を意味します。ただ、一般的にLPは「広告をクリックした際に表示される縦長1ページの広告専用ページ」のことを指している場合が大半です。

広告から遷移してきたユーザーに対して「商品・サービスの購入」や「問い合わせ」など「特定のアクションを起こさせるため特化したページ」だと言えるでしょう。

広告運用がどれだけ上手かったとしても、LPの質が悪ければ結果的にCVRも低く費用対効果の悪い結果になってしまいます。LPは「最終的にユーザーが商品を購入するかどうか決める場所」であるため、非常に重要度が高いです。

LPに関する基本的な内容は下記の記事をご覧ください。
関連記事:5分でわかる!ランディングページ(LP)とは?作るメリットをわかりやすく解説
関連記事:ランディングページとホームページの違いは?初心者向けに解説

LP制作の手順は以下の8ステップ

ステップ1. 目的・目標の決定

初めに「なぜLPを制作するのか」についてを明確にするようにしましょう。

目的や目標が明確でなければユーザーへの訴求に一貫性がなくなり、効果が低いLPになってしまう可能性が高いです。

また仮に複数の商品を販売している場合、1つのLPに対して販売する商品は1つだけに絞るようにしましょう。

1つのLPで複数の商品を同時にアピールしようとすると1つ1つの訴求が薄くなってしまい、結果として購買に誘導するのが難しくなってしまいます。

ただ、ほぼ同じような役割を持つ商品(容量違いや色違いなど)に関しては1つのLPで一緒に販売するのも問題ないです。

また、LP制作の目的として「メルマガ登録」と「資料請求」の2つがあったとしても、1つのLP内でどちらも訴求するのはやめた方が良いでしょう。

もし複数の目的がある場合にはそもそも広告の時点でターゲティングを使ってユーザーを分類し、目的ごとのLPを制作した方が良いです。

企業によっては販売する商品やサービスなどの「LP制作の目的」に応じて複数のLPを用意している場合も珍しくありません。

ステップ2. ターゲットの明確化

自社のターゲットを理解していなければ、ターゲットに刺さるLP制作はできません。

当たり前ですが年齢層や興味関心が分からない状態では、ユーザーに刺さる文章やデザインを考えるのは難しいですよね。

広告運用をしている場合にはある程度のターゲット層を理解していると思いますが、LP制作にはより深く理解した方が良いでしょう。

自社のターゲット層を理解するために「ペルソナ分析」がおすすめです。ペルソナの作り方などは下記の記事で解説しているため、興味がある人はぜひご覧ください。

関連記事:ペルソナの作り方を具体的に解説!メリットや注意点も紹介

ステップ3. 構成の作成

LPの目的設定やターゲット理解ができれば、ここからは実際にLPを作成していくステップです。

上から順に思いつくままLPを制作したとしても当然、効果的なLP制作をするのは不可能だと言えます。

LP全体として「どのような順番で」「何を伝えるのか」の構成(ワイヤーフレーム)を決めておく必要があります。

これはLPに限った話ではありませんが、何かを説明する際には「説明の仕方」だけではなく「どういった順番で説明するのか」によって説得力が大きく変わりますよね。

まずはざっくりで良いので、構成を作成してユーザーを最終的な目的まで導くための方法をイメージしましょう。

ただ、「じゃあどのような手順で作成するのか」と悩まれる人も多いですよね。

最も簡単な手法は競合の構成を参考にすることです。競合はこれまで多くの改善を経て今のLPになっている可能性が高いため、非常に参考になります。

できれば業界が同じもしくは近い企業のLPを参考にしてみてください。ターゲット層が近すぎると適切な構成も異なる可能性が高いため、遠すぎる企業はおすすめしません。

ステップ4. コンテンツ作成

大まかな構成(ワイヤーフレーム)ができれば、構成の各部分におけるコンテンツを作成しましょう。

LPのコンテンツは大きく分けて以下の3つに分類されます。

  1. ファーストビュー:ユーザーが最初に目にする部分
  2. ボディ:ファーストビューとクロージングを除いた部分
  3. クロージング:問い合わせフォームや質問リストなど締めの部分

このうち、最も重要度が高いのは「ファーストビュー」です。

正直多くの情報を記載したとしても、ほとんどの人はファーストビューの情報で「購入するかどうかを決めている」と言っても過言ではありません。

ボディやクロージングを極めたとしても、ファーストビューで興味を持ってもらえなければそもそもその部分に到達しないわけです。

私自身も「ファーストビューの情報だけを変更した際にコンバージョン率(CVR)が大幅に改善した」といった経験を何度もしています。

もちろんボディやクロージングも重要ですが、まずはファーストビューのコンテンツを充実させることを心がけましょう。

ステップ5. ライティング

コンテンツの方向性がある程度決まったら、実際に文章を書くステップです。

同じ特徴を持つ商品やサービスでも、伝え方1つでユーザーにとって魅力的かどうかは大きく異なります。

例えばセールスコピーの分野では「メリットよりもベネフィットを伝える」といった手法が有名です。

ベネフィットとはメリットの先にある「商品やサービスによって自分が得られる利益」を意味しています。

これだけだとよく分からない人も多いと思うので、「ジムのキャッチコピー」に関してメリットとベネフィットの違いを見てみましょう。

  • メリット:「半年で痩せられるジム」
  • ベネフィット:「夏には誰もが羨む身体へ」

単に「痩せられるジム」と訴求するよりも、「痩せた結果どういうメリットがあるのか」を伝えることによってユーザーの心に刺さるようになります。

「ジムに行く人は夏に痩せたい人だけではないでしょ」
「羨ましいと思われるためにジムに行かない人も多い」

と思う人もいらっしゃるかもしれません。もちろん、最善策は全員にとって魅力的なライティングです。

ただ、実際には「全員に刺さる文章」は「誰にも刺さらない文章」と言えます。

ターゲットを絞り「絞ったターゲット層」にピンポイントで訴求が刺さるように工夫する方が、結果として完成度の高いLPになるでしょう。

実際にどのようなベネフィットが効果的かは企業によって異なるため、ターゲットへの理解が必要です。

他にも、以下のように「意味は同じでも表現を変えるライティング」も効果的だと言えます。

  • 昨年比1.2倍→昨年比120%
  • リピート率50%→2人に1人がリピート

矢印の前後どちらが効果的かはターゲットによって異なるため、一概に「矢印の後が良い」ことを意味しているわけではありません。

重要なのは「表現方法を変える」といった選択肢を持っておくことです。

ステップ6. デザイン作成

構成やコンテンツ、ライティングを踏まえてデザインを作成する必要があります。

ここまでの構成(ワイヤーフレーム)・コンテンツ作成やライティングはあくまで「下書き」の段階です。

この「デザイン作成」のステップで下書きを実際に見た目の部分に落とし込んでいきます。

デザインについては「これが正解」といった明確な答えはありません。

と言うのも、ターゲットによって好まれるデザインは異なるため、売れているLPの真似をすれば成功するわけではないです。

ただ、いくつかデザインのコツは存在しています。一般的に好まれるデザインの手法は以下の通りです。

  • 色を使いすぎない
  • イメージや画像を適度に入れる
  • 購入/申し込みボタン(CTA)を目に着くようにする
  • 強調したい数字は他よりフォントサイズを上げて装飾する

「ユーザーはスクロールして適当に見ている」という点をあらかじめ理解しておきましょう。

適当にスクロールしている中でも立ち止まってくれるように、伝えたい部分をしっかりと強調する意識は重要です。

デザインに関しても競合を参考にして作成するのが近道だと言えます。

ステップ7. コーディング

Webサイトとして一般的に公開するためには「コーディング」をする必要があります。

コーディングとは一般的にHTMLとCSSといった「プログラミングのようなもの」で行う必要があるため、初心者の人が作成するのは難しいかもしれません。

ただ、現在は初心者の人でもLPを作成できるような「LP作成ツール」も数多く存在しています。

また、WordPress(ワードプレス)やWixといったCMSでもLPは作成可能です。

LP作成ツールやCMSを使えばプログラミングがまったく分からない人でも視覚的に操作してLPを作成できます。

自社にLPを作成できるエンジニアがいない場合には利用を検討してみてください。

ステップ8. 公開と効果測定

最後にLPを公開して効果測定をするステップです。

ここまで解説したステップを正しく踏むことで、ある程度完成度の高いLP制作はできるでしょう。

ただ、それでも完璧なLPを作ることは不可能です。どれだけ時間をかけてLP制作を行ったとしても、実際にユーザーの反応を見ないと結果は誰にも分かりません。

時間をかけてLP制作をするよりも一旦70点くらいのクオリティを作り、実際にユーザーの反応を見て改善するのが効率的です。

Googleアナリティクスやヒートマップ、ABテストツールなどを用いてデータを確認し、改善(LPO)し続けて100点に近づくようにしましょう。

関連記事:Googleアナリティクスとは?導入から効果を最大化するための活用法

LP制作をする方法は2つ

LP制作を行う場合、自社で製作するか外部に委託するかのどちらかになるでしょう。

自社で制作する

自社で制作する場合のメリットは以下の2つが挙げられます。

  1. 外注コストがかからない
  2. 修正や改善(LPO)がやりやすい

外注でLP制作するための費用は安くて5万円、高ければ50万円以上必要になります。大手企業に依頼しようとすると、最低でも30万円程度かかる場合が多いです。

自社で制作する場合には外注費用がかからない点はメリットだと言えます。

また、先ほども解説したようにLPには改善(LPO)が必要不可欠です。自社でLP制作をした場合には、改善を加える場合にも手間なくできるでしょう。

最近はLP制作ツールやCMSなどが出てきたこともあり、初心者の人でも比較的簡単にLPを制作できます。

無料で使えるものもあるため、まずは少し触ってみて出来そうであれば自社での制作がおすすめです。

外部に委託する

外部に委託する最大のメリットは「クオリティの高いLPができる」という点。フリーランスにLP制作を頼む場合はクオリティにばらつきがありますが、大手制作会社に頼めば一定基準のクオリティを満たしたLPを制作してくれる可能性が高いです。

例えば、LPの来訪者数が月に1000人で、1CVあたり1,000円の利益が出る場合を想定してみましょう。

CVR CV数(サイト来訪者数 × CVR) 利益(月)
自社で制作 5% 50人 50,000円
外部に委託 10% 100人 100,000円

外部に委託してCVRが2倍になった場合、月の利益は5万円増えます。外注費が50万円だったなら10ヶ月で元が取れます。

実際にプロと初心者でCVRにどのくらい差が出るのかは明言できません。しかし自社にデザイナーやマーケターがいない場合、時間と労力をかけてLP制作をしても中途半端なクオリティとなってしまうことを考えれば、外注は決して損ではありません。

LP制作の流れを理解して効率的に進めよう

LP制作は比較的やることが多いため、順序立てて計画的に行う必要があります。

無計画で制作していると一貫性のないLPになってしまい、LPに来たユーザーにアクションを起こしてもらえません。

手順ごとのコツを解説しているため、LP制作を行う際にはぜひチェックしながら進めてみてください。

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kou

WebライターのKouと申します!2022年東京理科大学卒業→IT企業(東証プライム)にWebマーケ職として就職。出身地は島根県で、顔の濃さはしじみくらい、心の広さは宍道湖くらいです。Webライター歴8ヶ月で得意ジャンルは金融・マーケティング。

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