Web広告

Web広告とは?種類やメリット、課金方式と運用方法について解説

「Web広告って利用すべきなのか分からない」
「自社に適したWeb広告を知りたい」

と思っている人も多いと思います。結論、現在Web広告をまったくやっていない人は1つでもWeb広告に手を出してみるべきです。

ただ、何から始めるべきか、どのWeb広告を選ぶべきなのか分からない人も多いですよね。そこで本記事ではWeb広告の基本的な内容や、種類別の特徴などを解説します。

本記事で分かる内容は以下の通りです。

  • Web広告を始めるべき理由
  • Web広告を利用するメリット・デメリット
  • Web広告の種類と特徴

Web広告とはインターネット媒体に掲載される広告

Web広告とは検索エンジンやSNS、Webメディアなどインターネット上のあらゆる場所に掲載される広告です。以下4つのワードもWeb広告と同じ意味を表します。

  • ネット広告
  • インターネット広告
  • オンライン広告
  • デジタル広告

一口にWeb広告と言ってもどの媒体に広告を掲載するのかによって特徴や仕組みは大きく異なります。後述する種類別の特徴や仕組みを理解した上で、自分に合ったWeb広告を選ぶことが重要です。

Web広告が普及している理由

Web広告がどのくらい普及しているのかご存知でしょうか。株式会社電通の「2021年 日本の広告費」によると、Web広告の広告費は2021年に初めてマスコミ四媒体(テレビ・雑誌・ラジオ・新聞)を上回ったことが計測されています。

Web広告の普及は以下の2つが要因です。

  1. インターネットの普及
  2. ターゲティング機能の豊富さ

それぞれ簡単に解説していきます。

Web広告の普及要因1. インターネットの普及

Web広告の普及を加速させた最大の要因はインターネットの普及、特にスマートフォンの普及だと言えるでしょう。総務省の「令和4年情報通信に関する現状報告の概要」によるとスマートフォンの世帯保有率は2010年が9.7%に対して2021年は88.6%となっています。

広告は人が集まるところに掲載される仕組みです。東京都内の駅近郊には広告が多く、田舎には少ないのがイメージできるでしょう。

これは画面上の広告でも同じことが言えます。これまではテレビや新聞に人が集まっていた時代でしたが、現在では多くの人がインターネット上に集まっていることがイメージできるでしょう。

つまり、Web上に多くの人がいるからこそWeb広告の価値が上昇し続けているわけです。今後もSNSの普及に伴いインターネット利用者やインターネット利用時間は増加することが予想されるため、Web広告の需要はますます増加していくでしょう。

Web広告の普及要因2. ターゲティング機能の豊富さ

Web広告は年齢や性別、居住地など様々な項目でターゲットを絞って広告を配信できます。広告を配信する媒体によっては家族構成や年収、趣味嗜好など「なんでこんな事まで分かるの?」と驚くようなターゲティングも可能です。

ターゲティング機能が詳細であればあるほど自社の求めるユーザーにピンポイントで広告を配信できるため、費用対効果は当然高くなります。

テレビ広告や新聞広告などのマス広告はターゲティングがほとんどできないため、当然費用対効果は低いです。ただ、認知拡大やブランディングなど優れている面もあるため一概に優劣は付けられません。

大手企業や知名度のある企業であればマス広告も利用価値が大きいと思いますが、中小企業や個人が利用するのであればWeb広告の方が優れていると言えるでしょう。

Web広告のメリット

続いて、Web広告のメリットについて解説します。Web広告を利用するメリットは以下の5つです。

  1. 効果測定ができる
  2. 少額から始められる
  3. 短期間で効果が出せる
  4. ターゲティングができる
  5. 停止や改善がすぐに反映できる

それぞれ解説していきます。

メリット1. 効果測定ができる

Web広告ではマス広告などと異なり、広告を配信した後の効果をデータで確認できます。例えば以下のようなデータを確認可能です。

  • 広告の表示回数
  • クリック数
  • クリック率
  • コンバージョン(CV)数
  • コンバージョン率(CVR)

データが確認できるため、広告の改善や停止の判断がしやすくなっているわけです。例えば、分析結果「40代の男は広告の効果が悪い」と分析できたら、その年齢だけ広告を停止できます。

Web広告は「効果測定をどれだけ精度高くできるのかが成功を分ける」と言っても過言ではありません。「Web広告=効果測定が重要」だと認識しておきましょう。

メリット2. 少額から始められる

Web広告は種類によっては少額から始められるものも多いです。極端な例で言うと1日あたり100円程度からでもWeb広告は始められます。

テレビ広告や新聞広告などは「広告枠」を買っているため、少額からの利用はできません。最低でも数十万円、高ければ数百万円かかることも少なくないでしょう。

また、Web広告はあらかじめ予算を決めていれば、上限予算に達すると同時に自動で広告が表示されなくなる仕組みを採用しています。つまり予算を設定しておけばそれ以上の広告費用がかかることはありません。

メリット3. 短期間で効果が出せる

Webから集客する方法の代表例はWeb広告の1つである「リスティング広告」と「SEO」の2つです。どちらの集客方法もメリット・デメリットが存在しているため、一概にどちらが優れているのかは言い切れません。

ただ、効果が出るまでの期間を比べるとリスティング広告(Web広告)の方が圧倒的に短期間で集客効果を実感できるでしょう。広告の誘導先(WebサイトやLP)が作成済みであれば、その日からでも集客できる可能性があります。

SEOに関してはどれだけ早くても半年〜1年程度は効果を実感するまでに時間を有することを想定しておいてください。

リスティング広告とSEOそれぞれのメリット・デメリットが知りたい人は下記の記事を参考にしてください。

関連記事:【3分で分かる】SEMとは?SEOやリスティング広告との違いについても解説!

メリット4. ターゲティングができる

先ほども解説したように、Web広告で最も魅力的な機能の1つとして「ターゲティング」の仕組みがあります。具体的には以下のような項目でターゲティングが可能です。

  • 年齢
  • 性別
  • 居住地
  • 家族構成
  • 年収
  • 性格
  • 価値観

ターゲティング項目を絞ることによって、自社の求めるユーザーに限定して広告を配信できるため費用対効果が高くなるでしょう。

例えば兵庫県で一軒家を販売している場合を想定してみます。例の場合、一例として以下のような項目でターゲティングが行えるでしょう。

  • 年齢→20代〜40代
  • 居住地→兵庫県
  • 家族構成→夫婦+子供あり

自社の商品のターゲットとなる顧客の属性を理解した上で適切なターゲティングを行うようにしましょう。ただ、最初からターゲティング項目を絞りすぎると獲得できたはずのユーザーが漏れてしまう可能性もあります。

確実にターゲットとならない項目だけは最初から絞っても良いですが、基本的には広告の効果測定を行った上でターゲティングを行うようにしましょう。

メリット5. 停止や改善がすぐに反映できる

Web広告の特徴として、広告の配信設定がすぐに反映させられる点があります。例えば「今月は予算がなくなってきたから広告を一旦停止させたい」と思ったら、その場ですぐに広告を停止可能です。

また、「この広告文、ちょっと微妙だな」と思えばすぐに修正して広告に反映させられます。Web広告は「効果測定→分析→分析結果の反映」のいわゆる「PDCAサイクル」を回すことが重要です。

ある程度データが蓄積されて信頼性が担保されたらスピーディに修正して改善を繰り返していく意識を持つようにしましょう。

Web広告の種類と特徴

Web広告にはさまざまな種類が存在しているため、「どの広告を利用すれば良いのか分からない」と思っている人も多いと思います。Web広告それぞれの特徴を解説するので、迷っている人はぜひ参考にしてみてください。

Web広告の種類は以下の8つです。

  1. リスティング広告
  2. ディスプレイ広告
  3. SNS広告
  4. アフィリエイト広告
  5. 記事広告(タイアップ広告)
  6. 動画広告(YouTube広告)
  7. メール広告
  8. リワード広告

それぞれ解説していきます。

リスティング広告

リスティング広告とはGoogleやYahoo!などの検索結果の上部または下部に表示される広告で、「検索連動型広告」とも呼ばれます。

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リスティング広告の特徴は次の通りです。

  • 少額から始められる
  • 購買意欲の高いユーザーにアプローチできる

リスティング広告は広告が表示されただけでは費用が発生しません。広告がクリックされて初めて費用が発生する仕組みです。

1クリックあたりのコストは数十円〜1,000円程度と幅広く、販売する商品やサービスのジャンルによって異なります。予算を設定しておけばその範囲内で広告が配信されるため、比較的低予算からでも始められるでしょう。

また、リスティング広告はユーザーが検索するキーワードに連動して配信されるため、「購買意欲の高いユーザー」に絞ることも可能です。

例えば東京都内でリフォーム会社を経営している場合、以下のようなキーワードで検索するユーザーに広告を表示するのが良いでしょう。

  • 「都内 リフォーム」
  • 「東京 リノベ」
  • 「関東 改修」

リスティング広告はWeb広告の中でも最も主流な手法の1つです。GoogleやYahoo!などの検索エンジンは多くの人に利用されているため、それだけ見込み客となりうるユーザーが溢れています。

リスティング広告のメリットやデメリットなどの詳細は下記の記事をご覧ください。

関連記事:リスティング広告とは?利用すべき人の特徴とメリットを解説!

ディスプレイ広告

ディスプレイ広告とはWebサイトやアプリ上に配信される広告で、テキスト以外に画像や動画を用いることも可能です。Yahoo!のトップページに掲載されているのもディスプレイ広告の1つとなっています。

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ディスプレイ広告の特徴は次の通りです。

  • 視覚的なアプローチができる
  • リターゲティングが利用できる

ディスプレイ広告はテキスト以外にさまざまなアプローチができるため、商品の販売を目的にするだけではなく「認知」を目的とした利用も可能です。例えば、上の画像のようにYahoo!のトップページに掲載されれば、その広告がクリックされなくてもユーザーに認知してもらえるきっかけとなるでしょう。

また、一度自社のWebサイトに訪問してくれた人に広告を配信する「リターゲティング(リマーケティング)」も利用可能です。「リターゲティング広告という広告」があるように表現されることもよくありますが、「リターゲティング」は広告の名称ではなくどちらかというと「機能」と言えます。

楽天やAmazonなどで一度みた商品が他のところで広告として表示される経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。闇雲に広告を配信するよりも、一度自社サイトに訪れた人の方が商品を買ってくれる可能性が高いです。

ターゲティングを行ってディスプレイ広告を運用することも可能ですが、リターゲティング機能も併用して活用していきましょう。ディスプレイ広告の詳細が気になる人は下記をチェックしてください。

関連記事:ディスプレイ広告とは?メリットやリスティングとの違いも解説!

SNS広告

SNS広告とはX(旧Twitter)やInstagram、FacebookなどのSNSプラットフォーム上に配信する広告です。

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SNS広告の特徴は以下の通りです。

  • 広告らしさが少ない
  • ユーザー属性が絞りやすい

SNS広告は通常投稿の中に自然な形で広告が表示される「インフィード広告(ネイティブ広告)」が基本のため、広告らしさが少なく嫌悪感を抱かれにくいです。したがって通常の画像や動画を用いたバナー広告と比べてクリック率(CTR)が2倍程度高いとも言われています。

また、各SNSによってそもそもユーザー属性が異なるため、プラットフォーム選びが重要です。例えば10代〜20代向けの商品を販売しているのであれば、比較的利用者の年齢層が低い「TikTok広告」が効果的だと言えるでしょう。

一口にSNS広告と言っても各SNSによって特徴が異なるため、それぞれの特徴やメリットは下記の記事を参考にしてください。

関連記事:SNS広告とは?これを見ればどのSNSを利用すべきか分かる!

アフィリエイト広告

アフィリエイト広告とはブログやSNS運営者に自社商品やサービスを紹介してもらい、そこから集客をする広告です。インフルエンサーと呼ばれる人がSNS内で商品を紹介しているのも、アフィリエイト広告の場合も多々あります。

アフィリエイト広告の特徴は以下の通りです。

  • 費用対効果が高い
  • 手間がかからない

アフィリエイト広告と他の広告との違いは費用が発生するタイミングが「成果が発生した時」であることです。つまり、広告が表示されたりクリックされたりしても費用は発生せず、成果(商品の購入など)が発生した時点で費用が発生します。

また、アフィリエイト広告はASPと呼ばれる「代理店」を経由して広告を配信します。つまり直接ブロガーやインフルエンサーとやり取りすることはなく、手間がかかりにくいです。

アフィリエイト広告やASPの詳しい内容について興味がある人は下記の記事をご覧ください。

関連記事:アフィリエイト広告とは?メリットやリスティング広告との違いも解説

記事広告(タイアップ広告)

記事広告とはWebメディアなどの枠を購入して記事を書いてもらう手法です。クリックや表示ごとに費用が発生するのではなく、あくまで町で見かける広告と同じように「広告枠」を購入するイメージとなっています。

記事広告の特徴は以下の通りです。

  • より多くの情報を伝えられる
  • メディアの知名度を利用できる

記事としてメディアに掲載されるため、他の広告とは比べものにならない情報量をユーザーに伝えられます。記事はメディア側が作成するため、広告主側は商品やサービスの特徴をメディア側に伝えるだけで大丈夫です。

高単価の商材など購入ハードルが高いものを販売する場合、長文の記事で紹介することによってユーザーの心理的不安を下げられる可能性が高まります。

また、メディア自体の知名度や信頼度が高い場合、ユーザーの不安感や不信感などが最初から低減できる効果も記事広告にはあるでしょう。ただ、記事広告は100万円程度かかる場合も少なくないため、メディア選びなどは慎重になる必要があるでしょう。

動画広告(YouTube広告)

動画広告とはYouTubeなどで15秒〜30秒程度の動画を用いて掲載する広告です。基本的に「動画広告=YouTube広告」と思ってください。

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動画広告の特徴は以下の通りです。

  • 表現の幅が広い
  • 記憶に残りやすい

動画を用いればテキストや画像ではできない表現の幅が広がるでしょう。ただ、それだけ作成時間がかかる点には注意が必要です。

また、表現の幅が広がる分だけ記憶にも残りやすくなります。楽天カードや脱毛の動画広告を見て記憶に残っている人も多いのではないでしょうか。

やはり動画ならではの表現によって多くの人の記憶に残り、ユーザーが行動してくれる可能性が高いです。他の広告と比べてクリック率(CTR)や成約率(CVR)も高い傾向があります。

メール広告

メール広告とは大きく分けて以下の2つに分類されます。

  1. メール一部に広告文やリンクを貼る方法(メルマガ形式)
  2. メール自体が広告となっている方法(DM形式)

メール広告の特徴は以下の通りです。

  • 効果がすぐに出る
  • ターゲティングができる

メール広告はすぐに配信でき効果を実感できる広告の1つです。メールの文章を考えなければならないケースもありますが、文章ができればある程度多くユーザーに向けてすぐに広告を配信できます。

また、メール広告の種類によってはターゲティングができるものもあるため、より自社に合ったユーザーにピンポイントでメールを送信可能です。

リワード広告

リワード広告とはアフィリエイト広告の一種として分類されることがある、成果報酬型の広告です。ユーザーが動画視聴やアプリのインストールを行った場合、報酬としてユーザーに「ポイント」が付与される仕組みを採用しています。

リワード広告の特徴は以下の通りです。

  • 短期間で認知度を上げられる
  • ランキングを上昇させられる

リワード広告を用いれば、ポイント目的のユーザーが広告を目にする機会を多数生み出せます。つまり、それだけ多くの人にアプリなどが認知される可能性が高くなるでしょう。

また、リワード広告は「多くのユーザーに短期間でアプリをダウンロードしてもらい、アプリの人気度ランキングを上げる」という戦略が用いられていることもあります。

つまり「アプリランキングを上昇させるためのコスト」としてリワード広告を用いているわけです。他のWeb広告と比べるとマイナーな広告ですが、アプリなどを作成している場合には検討してみてください。

Web広告の課金方式は7つ

ここまで解説したように、Web広告にはさまざまな課金タイプが存在しています。課金タイプの一覧とそれぞれのWeb広告がどれに該当するのかを表でまとめたのでご覧ください。

課金方式特徴該当する種類
クリック課金
(CPC)
・広告をクリックするたびに費用が発生するタイプリスティング広告/ディスプレイ広告/SNS広告/(アフィリエイト広告)
インプレッション課金
(CPM)
・1,000回表示されるごとに費用が発生するタイプディスプレイ広告/記事広告
エンゲージメント課金
(CPE)
・いいねやフォローなど反応を起こしたタイミングで費用が発生するタイプSNS広告/(ディスプレイ広告)
視聴課金
(CPV)
・一定時間動画を視聴した場合に費用が発生するタイプSNS広告/動画広告
成果報酬課金
(PPA)
・成約などの成果が発生したタイミングで費用が発生するタイプアフィリエイト広告
掲載期間保証型課金
(CPD)
・広告を掲載する期間に応じて費用が発生するタイプ記事広告
配信数型課金・メールを配信する数に応じて費用が発生するタイプメール広告

表で記載した「該当する種類」に関してはあくまで参考例です。各媒体の種類によっては他の課金方式を採用している場合もあるため、参考程度に理解しておきましょう。

Web広告を選ぶ基準は2つ

ここまでWeb広告の種類と特徴について解説してきました。ただ、ここまで聞いても「じゃあどれを選ぶべきなのか」と悩んでいる人も多いと思います。

商品やサービスの特徴によって最適なWeb広告は異なるため、一概にどれが最も優れているとは言い切れません。したがって、困った場合には以下の2つの考え方を参考にしてWeb広告を配信する媒体を選んでみてください。

  1. 広告の運用目的
  2. ターゲットの利用している媒体

それぞれ解説していきます。

基準1. 広告の運用目的

Web広告を始める前に「なぜ広告を利用するのか」についてを理解しておくべきです。広告の目的としては以下のような例が挙げられます。

  • 商品やサービスの認知
  • 商品の購入
  • サービスの導入
  • ブランディング

それぞれのWeb広告において強みとなる分野は異なるため、まずは広告を運用する目的を明確にしましょう。例えば、商品の認知やブランディングであればディスプレイ広告・SNS広告・動画広告などがおすすめです。

基準2. ターゲットの利用している媒体

Web広告の種類によってはターゲット層が限定されている場合があります。「リスティング広告」や「ディスプレイ広告」などの検索エンジンに連動した広告は全世代で利用されていますが、SNS広告などはそうでもありません。

例えばTikTok広告の場合、ユーザーのボリュームゾーンは10代〜20代となっています。つまり60代に向けてターゲティングを行ったとしても、そもそもTikTok内に60代のユーザーが少ないわけです。

したがって自社のターゲットの年齢層や性別などを理解した上で、そのターゲット層がある程度存在している媒体を選ぶ必要があります。

迷ったらリスティング広告がおすすめ

おそらく、多くの人は広告を運用する目的として「商品やサービスをユーザーに購入してもらうこと」とする場合が多いでしょう。このような場合には「リスティング広告」がおすすめです。

リスティング広告は購買意欲が高い「顕在層」に向けて広告を配信できる仕組みであるため、費用対効果が高いと言えます。

また、そもそもWeb広告は1つに絞る必要もないため、基本的に何種類か併用していることも多いです。慣れないうちから複数の媒体に手を出すことはおすすめしませんが、ある程度慣れてきたら他の集客経路も考えてみましょう。

Web広告のデメリット3選

最後にWeb広告のデメリットについて解説します。Web広告のデメリットは以下の3つです。

  1. 単価が高くなる可能性がある
  2. LPのクオリティが求められる
  3. 運用するのに専門的な知識がいる

それぞれ解説します。

デメリット1. 単価が高くなる可能性がある

リスティング広告やディスプレイ広告などの「クリック課金のWeb広告」に顕著に見られる特徴として「競合の多さ=クリック単価の高さ」が成り立ちます。例えばリスティング広告の場合、金融系のキーワードは競合が多く単価が高いです。

また、繁忙期がある商品などは時期によってクリック単価が高くなる場合もあります。いずれにせよ「外的要因」がクリック単価に深く影響する点はデメリットとも捉えられるでしょう。

デメリット2. LPのクオリティが求められる

Web広告の種類にもよりますが、基本的にWeb広告は「広告をクリック→Webサイト(LP)に誘導」の流れです。つまり、広告でユーザーに魅力的だと思われたとしても、誘導した先の「LPのクオリティ」が低ければ最終的なCVには繋げられません。

また、リスティング広告に関してはそもそもLPのクオリティが広告の順位に深く関係しています。つまり、広告の運用方法ももちろん重要ですが、誘導先のLPのクオリティもそれと同等かそれ以上に重要だと言えるでしょう。

Web広告はすぐにでも始められる特徴がありますが、Webサイトがそもそも無かったりクオリティが低かったりする場合には、まずWebサイト(LP)の質をある程度高めることに注力しましょう。

デメリット3. 運用するのに専門的な知識がいる

Web広告の運用には専門的な知識が必要な種類も多いです。特にリスティング広告などは分析項目も多く、日々PDCAを回していく必要があります。

したがって社内にWeb広告を運用できる人がいる場合は良いですが、人材がいない場合の対策としては以下の3つです。

  1. 社内で一から運用体制を作る(インハウス化)
  2. 代理店に運用を頼む
  3. コンサルタントを付ける

それぞれのメリットデメリットを表でまとめたのでご覧ください。

運用方法メリットデメリット
インハウス化・広告費以外の費用がかからない
・社内に知識が蓄積できる
・ノウハウを身につけるまでに時間がかかる
・運用当初の費用対効果が低い
代理店・新たに人材を確保・教育する必要がない
・運用当初から集客ができる
・代行費用がかかる
・社内にノウハウが蓄積しない
コンサルティング・プロのサポートを受けながら運用できる
・代理店よりは費用が安い
・社内に人材を確保する必要がある

もちろん上手く運用ができればインハウス化が最も費用対効果の高い運用方法です。ただ、初心者がいきなりWeb広告を運用したとしても高い費用対効果は望めません。

つまり、代理店やコンサルティングを利用して費用がかかったとしても「広告費の削減>代理・コンサル費用」であれば2つを利用する価値は大きいです。

また、社内に専任で担当者を付けた場合、その社員に依存してしまうリスクも存在します。専任社員が退職してしまってはWeb広告の集客がストップしてしまうわけです。

それぞれのメリット・デメリットを理解した上で運用方法を決めるようにしましょう。

Web広告を利用してWebから集客をしよう!

Web広告の価値は年々高まっており、今後もますます集客経路としての地位を確立していくことが予想されます。

どのWeb広告を用いるべきかは販売する商品やサービスの特徴によって異なるため、今回紹介した各Web広告の特徴を理解した上で検討しましょう。

また、社内に人材が足りない場合には代理店やコンサルティングを利用するのもおすすめです。プロに頼むことによって運用当初からある程度の実績が担保されている上に、プロに教えてもらうことによって社内にノウハウも蓄積されます。

Harmonic SocietyでもWeb広告に関する運用を承っているため、興味がある人はぜひ相談してください。

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