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FirebaseとSupabase、どちらを選ぶべき?中小企業のための基礎知識
「Webシステムを作りたいけれど、バックエンドの構築に時間もコストもかけられない」――中小企業でシステム開発を検討している方なら、一度はこんな悩みを抱えたことがあるのではないでしょうか。
従来のシステム開発では、サーバー構築からデータベース設計、認証システムの実装まで、すべてを一から作る必要がありました。しかし、**BaaS(Backend as a Service)**を活用すれば、これらの手間を大幅に削減できます。
その代表格が、GoogleのFirebaseとオープンソースのSupabaseです。どちらも優れたサービスですが、コスト構造、使いやすさ、将来性において大きな違いがあります。特に、予算や人材に制約がある中小企業にとって、この選択は事業の成否を左右する重要な判断となります。
この記事では、FirebaseとSupabaseを「中小企業視点」で徹底比較。機能面、コスト面、開発のしやすさ、そして将来性まで、実務で本当に必要な情報だけを厳選してお届けします。
FirebaseとSupabaseの基本的な違い
Firebaseは、Googleが提供するBaaSプラットフォームです。2011年にスタートし、2014年にGoogleに買収されて以降、世界中で広く利用されています。最大の特徴は、NoSQLデータベース(Firestore)を中心とした統合開発環境であること。認証、ストレージ、ホスティング、分析まで、アプリ開発に必要な機能がオールインワンで揃っています。モバイルアプリ開発との親和性が高く、特にiOSやAndroidアプリと連携したシステムを作る際には、Googleのエコシステムとの統合が大きな強みとなります。
一方、Supabaseは2020年に登場した比較的新しいサービスで、「オープンソースのFirebase代替」を標榜しています。最大の特徴は、PostgreSQLという伝統的なリレーショナルデータベース(SQL)をベースにしていること。そのため、既存のデータベース知識をそのまま活かせます。オープンソースプロジェクトとして開発されており、コード全体が公開されているため、ベンダーロックインのリスクが低く、必要に応じて自社サーバーにホスティングすることも可能です。
なぜ今この2つが比較されるのか
FirebaseとSupabaseが頻繁に比較される背景には、3つの理由があります。
第一に、開発スピードの劇的な向上です。従来なら数ヶ月かかっていたバックエンド構築が、BaaSを使えば数週間、場合によっては数日で完成します。中小企業にとって、この時間短縮は競争優位性に直結します。
第二に、初期コストの大幅な削減です。両サービスとも無料プランから始められ、小規模なシステムなら無料枠内で運用できることも珍しくありません。サーバー管理の手間もかからないため、専任のインフラエンジニアを雇う必要もありません。
第三に、技術トレンドの変化です。近年、開発者コミュニティでは「Firebaseの代替」を求める声が高まっていました。料金体系の複雑さ、ベンダーロックインへの懸念、SQLが使えない不便さなどが指摘されていたのです。そこに登場したSupabaseが、「オープンソース」「SQL対応」「シンプルな料金体系」という特徴で注目を集め、比較対象として浮上しました。
中小企業が重視すべき3つの視点
FirebaseとSupabaseを比較する際、中小企業が特に重視すべきポイントは以下の3つです。
1. コストの予測可能性
大企業なら多少のコスト変動は吸収できますが、中小企業にとって「気づいたら高額請求」は致命的です。従量課金の仕組みが分かりやすいか、無料枠で十分な期間テストできるか、スケール時のコストが予測できるかは重要な判断基準となります。
2. 開発・運用の現実的な負荷
IT人材が潤沢ではない中小企業では、学習コストの低さ、トラブル時の情報の見つけやすさ、外部パートナーへの依頼のしやすさが重要です。どんなに高機能でも、使いこなせなければ意味がありません。
3. 将来性と拡張性
最初は小規模でも、ビジネスが成長すればシステムも拡張が必要になります。ベンダーロックインのリスク、他システムとの連携のしやすさ、データの移行可能性は、長期的な視点で考えるべきポイントです。
機能面での比較|実務で重要な4つの領域
FirebaseとSupabaseは、どちらもバックエンド機能を包括的に提供しますが、アーキテクチャの根本的な違いにより、それぞれの強みと弱みが明確に分かれます。
データベース:NoSQL vs SQL
データベースは、システムの心臓部です。FirebaseとSupabaseの最も大きな違いは、このデータベースの設計思想にあります。
Firebaseのデータベース:Firestore(NoSQL)
Firestoreはドキュメント指向のNoSQLデータベースです。データは「コレクション」と「ドキュメント」という階層構造で管理されます。
メリット:
- リアルタイム同期が標準装備で、データの変更が即座にクライアントに反映される
- 大量のデータや同時アクセスに強い
- スキーマレスで、データ構造を柔軟に変更できる
デメリット:
- JOIN操作やサブクエリが基本的にできない
- データ構造の設計が難しく、重複を許容する設計が必要
- 既存のSQL知識が活かせない
たとえば、ECサイトで「特定カテゴリの商品のうち、在庫があり、価格が1000円以上3000円以下で、評価が4以上のもの」といった複雑な条件検索を行うのは、Firestoreでは困難です。
Supabaseのデータベース:PostgreSQL(SQL)
SupabaseはPostgreSQLという世界的に実績のあるリレーショナルデータベースをそのまま使用しています。
メリット:
- 標準的なSQLが使え、既存のデータベース知識をそのまま活用可能
- JOIN、サブクエリ、集計関数など複雑なクエリに対応
- 外部キー制約やトランザクション処理が標準で、データの整合性が保ちやすい
- 多くの業務システムがSQLベースのため、既存システムとの連携が容易
デメリット:
- 事前にテーブル構造を定義する必要がある
- 数億レコードを超える超大規模スケールには工夫が必要
中小企業にとってどちらが現実的か?
結論から言えば、多くの中小企業の業務システムにはSupabaseのSQL型データベースの方が適しています。理由は以下の通りです。
- 既存の業務データとの親和性:顧客管理、案件管理、在庫管理など、ほとんどの業務データは表形式で管理されています
- 開発パートナーの見つけやすさ:SQLを扱えるエンジニアは圧倒的に多く、外注先の選択肢が広がります
- 将来的なデータ移行の容易さ:標準的なSQLデータベースなら、他のシステムへの移行も比較的容易です
ただし、チャットアプリやリアルタイム共同編集ツールなど、大量の細かいデータ変更をリアルタイムに同期する必要がある場合は、Firebaseの方が向いているケースもあります。
認証機能の比較
ユーザー認証は、ほぼすべてのWebシステムで必要になる機能です。両サービスとも、メールアドレス+パスワード、Google・Facebook・Twitter・GitHubなどのソーシャルログイン、電話番号認証(SMS)、マジックリンクに対応しています。
Firebaseの特徴
- モバイルアプリとの統合が秀逸で、iOS、Androidでの実装が非常にスムーズ
- 匿名認証が可能で、ログイン前でもユーザーIDを発行できる
- 多要素認証(MFA)に対応
注意点として、電話番号認証は従量課金で、カスタマイズの自由度はやや低めです。
Supabaseの特徴
- Row Level Security(RLS)との統合により、データベースレベルで細かいアクセス制御が可能
- 自社のメールサーバーを使って認証メールを送信できる
- OAuth2.0の柔軟な実装が可能
注意点として、モバイルSDKはFirebaseほど成熟しておらず、ドキュメントがやや技術的で初心者には難しい部分もあります。
選び方のポイント
業務システムや社内ツールなら、Supabaseの柔軟性が活きます。特に、既存の社員データベースと連携したい場合や、複雑な権限管理が必要な場合は、Row Level Securityが強力な武器になります。一般ユーザー向けのモバイルアプリなら、Firebaseの方が実装が簡単で、ユーザー体験も洗練されています。
ストレージ・ファイル管理機能
画像、PDF、動画などのファイルを扱うシステムでは、ストレージ機能が不可欠です。
Firebase Storage
- Google Cloud Storageがベースで、CDN統合により世界中どこからでも高速にファイルを配信
- ファイル単位で強力なセキュリティルールを設定可能
- 画像のリサイズや変換には別途Cloud Functionsが必要
- ストレージ5GB、ダウンロード1GBまで無料
Supabase Storage
- URLパラメータで画像サイズを指定できる自動変換機能(追加コストなし)
- ファイルのメタデータをPostgreSQLで管理しやすい
- Row Level Securityが使え、データベースと同じ権限管理の仕組みが適用可能
- ストレージ1GB、転送量2GBまで無料
実務での使い分け
大量の画像を扱うECサイトや不動産サイトでは、Supabaseの画像自動変換機能が開発コストを大幅に削減します。Firebaseで同じことをするには、Cloud Functionsを別途実装する必要があり、コストも複雑になります。動画配信や大容量ファイルのやり取りが中心なら、Firebaseの方がインフラとして安定しています。
リアルタイム機能とサーバーサイド処理
リアルタイムデータ同期
Firebaseは、Firestoreの標準機能として自動的にリアルタイム同期が行われ、クライアント側でonSnapshotを使うだけでデータ変更を即座に受信できます。チャット、共同編集、ダッシュボードなどに最適です。
Supabaseは、PostgreSQLの変更通知機能を活用したRealtime Subscriptionsを提供し、特定のテーブルやカラムの変更を監視できます。パフォーマンスはFirebaseに若干劣りますが、実用上は十分です。
サーバーサイド処理(Functions)
Firebase Cloud FunctionsはNode.js、Pythonに対応し、Googleのインフラで実行されるためスケーラビリティが高く、実行回数と実行時間に応じた従量課金です。
Supabase Edge FunctionsはDeno(TypeScript)で記述し、エッジロケーションで実行されるためレイテンシが低いですが、まだ比較的新しい機能でドキュメントや事例が少なめです。
正直なところ、小規模開発ではFunctionsの出番は限定的です。多くの処理はクライアント側で完結できますし、複雑な処理が必要なら別途APIサーバーを立てる方が柔軟性があります。ただし、決済処理、メール送信、外部API連携など、セキュリティ上クライアントで実行できない処理には必須です。
コスト面での比較|予算管理の現実
中小企業にとって、予算の予測可能性は極めて重要です。「便利だから導入したら、気づいたら月10万円の請求が来た」では困ります。
無料プランの比較
Firebase無料プラン(Sparkプラン)
- Firestore:1GBのストレージ、50,000読み取り/日、20,000書き込み/日
- Authentication:無制限(ただし電話認証は有料)
- Storage:5GBのストレージ、1GB/日の転送量
- Hosting:10GBの転送量/月
- Cloud Functions:125,000回の呼び出し/月(ただし外部ネットワークアクセスは有料プランが必要)
Supabase無料プラン(Freeプラン)
- Database:500MBのストレージ、無制限のAPIリクエスト
- Authentication:50,000ユーザーまで
- Storage:1GBのストレージ、2GBの転送量/月
- Edge Functions:500,000回の呼び出し/月
- リアルタイム同期:同時接続200まで
- 7日間アクティビティがないとプロジェクトが一時停止(再開は簡単)
重要なのは、Supabaseの方が無料プランでできることの幅が広いという点です。特に、外部API連携が無料でできるのは大きなアドバンテージです。
従量課金モデルの違い
Firebaseの料金体系(Blazeプラン)
Firebaseの従量課金は、非常に細かく分かれています。
- Firestoreの読み取り:10万回あたり$0.06
- Firestoreの書き込み:10万回あたり$0.18
- Firestoreのストレージ:1GBあたり$0.18/月
- Cloud Functionsの実行時間:100万秒あたり$0.40
- Storageの転送量:1GBあたり$0.12
- 電話認証:1認証あたり$0.01〜
問題点は、予測が非常に難しいこと。アクセスが増えたときにどの項目でコストが跳ね上がるか分かりにくく、意図しない高額請求のリスクがあります。無限ループのバグなどで、一晩で数万円の請求が来た事例もあります。
Supabaseの料金体系
Supabaseの料金は、プラン制を基本としています。
Proプラン:$25/月(固定)
- Database:8GBのストレージ
- 50GBの転送量/月
- 100,000 MAU(月間アクティブユーザー)
- 日次の自動バックアップ
- カスタムドメイン対応
超過した場合の従量課金:
- 追加ストレージ:1GBあたり$0.125/月
- 追加転送量:1GBあたり$0.09
ベースが固定費なので予算が立てやすく、多くの中小企業は$25/月のプランで十分収まります。
具体的なコストシミュレーション
シナリオ1:社内の案件管理システム(利用者20名)
想定される使用量:
- データベース操作:1日あたり5,000読み取り、1,000書き込み
- ストレージ:500MB
- 月間アクティブユーザー:20名
Firebaseの場合:ほぼ無料枠内で収まり、月数十円程度
Supabaseの場合:完全無料
結論:この規模ならSupabaseが有利
シナリオ2:小規模ECサイト(月間5,000PV、100件の注文)
想定される使用量:
- データベース操作:1日あたり50,000読み取り、5,000書き込み
- ストレージ:商品画像など2GB
- 画像の転送量:20GB/月
Firebaseの場合:月$3〜4程度
Supabaseの場合:Proプラン$25/月が必要(転送量が2GBを超えるため)、追加転送量で月$26〜27程度
結論:この規模ならFirebaseの方が安い
シナリオ3:リアルタイムダッシュボード(利用者50名、頻繁な更新)
想定される使用量:
- データベース操作:1日あたり500,000読み取り、50,000書き込み
- ストレージ:1GB
- 月間アクティブユーザー:50名
Firebaseの場合:月$11〜12程度
Supabaseの場合:Proプラン$25/月(固定)
結論:この規模ならFirebaseの方が安いが、Supabaseの予測可能性が魅力
コスト管理のポイント
Firebase使用時の注意
- 予算アラートを必ず設定する(Google Cloud Consoleで上限を設定)
- クエリを最適化し、不要な読み取りを減らす設計が重要
- クライアント側でデータをキャッシュし、読み取り回数を削減
Supabase使用時の注意
- 転送量に注意し、画像などの大容量ファイルはCDN併用も検討
- データベースサイズを監視し、不要なデータは定期的に削除
- プラン変更のタイミングを見極める
開発のしやすさと将来性
ドキュメントとコミュニティ
Firebaseの強み
- 公式ドキュメントが非常に充実しており、日本語版も用意されている
- チュートリアルが豊富で、初心者でも理解しやすい
- Stack Overflowなどでの情報量が圧倒的に多い
- 国内でも多数の開発会社が対応しており、外注先を見つけやすい
Supabaseの強み
- 公式ドキュメントは英語が中心だが、コード例が豊富で分かりやすい
- GitHubで活発に開発が進められており、コミュニティの反応が早い
- 日本語情報は増えつつあるが、まだFirebaseほどではない
初心者エンジニアにとっては、Firebaseの方が学習コストが低いと言えます。ただし、SQLの知識がある場合は、Supabaseの方が直感的に理解できるでしょう。
ベンダーロックインのリスク
Firebaseのリスク
- Googleのエコシステムに深く依存するため、他のサービスへの移行が困難
- Firestoreの独自のデータ構造は、他のデータベースへの移行に手間がかかる
- ただし、Googleという巨大企業のバックアップがあり、サービス終了のリスクは低い
Supabaseの優位性
- オープンソースなので、仮にSupabase社のサービスが終了しても、技術自体は残る
- PostgreSQLという標準的なデータベースを使用しているため、他のサービスへの移行が容易
- セルフホスティングも可能で、完全にコントロールできる
長期的な視点では、Supabaseの方がリスクが低いと言えます。
5年後、10年後を見据えた選択
技術トレンドの観点
- Firebase:NoSQLデータベースが中心で、モバイルアプリ開発のトレンドに強い
- Supabase:PostgreSQLベースで、従来のRDB知識が活かせ、長期的な技術者確保がしやすい
エコシステムの観点
- Firebase:Google Cloudとの統合が進み、BigQueryやVertex AIなど高度な分析・AI機能との連携が強化される方向
- Supabase:オープンソースエコシステムとの連携が強く、様々なツールとの組み合わせが柔軟
最も重要なのは、「将来性」よりも「今の自社に合っているか」です。 技術の進化は早く、5年後には全く違う選択肢が登場している可能性もあります。
ケース別おすすめの選び方
Firebaseがおすすめなケース
以下のいずれかに当てはまる場合、Firebaseが適しています。
- モバイルアプリが主体のサービス:iOS・Androidアプリを開発し、プッシュ通知やアプリ内課金を実装したい
- リアルタイム性が重要:チャット機能やライブ配信、複数ユーザーが同時に編集する機能が必要
- Google関連サービスとの連携を重視:Googleアカウントでのログイン、Google Maps、YouTube、Google Workspaceとの連携が必要
- 日本語の情報量を重視:社内にエンジニアがおらず、外部に依頼する際に情報が豊富な方が安心
- 従量課金制で小さく始めたい:初期は利用者が少なく、ほぼ無料で使いたい
具体例:店舗向けスタッフ連絡アプリ、顧客とのチャット機能付き予約システム、リアルタイム在庫管理システム
Supabaseがおすすめなケース
以下のいずれかに当てはまる場合、Supabaseが適しています。
- SQLデータベースを使いたい:既存システムでPostgreSQLやMySQLを使っており、複雑なデータの関連性を扱う必要がある
- 既存のデータベースを活用したい:すでに蓄積されたデータがあり、データ移行を最小限にしたい
- オープンソースを重視:ベンダーロックインを避け、将来的にセルフホスティングも検討している
- 月額固定費で予算管理したい:突然の課金増加を避け、予算を明確に確保しておきたい
- Web管理画面が主体のシステム:主に社内の管理者が使うシステムで、モバイルアプリは不要
具体例:社内の顧客管理システム(CRM)、案件管理・プロジェクト管理ツール、既存データベースを活用した業務システム
判断に迷ったときは
「どちらにも決め手がない」という場合は、以下のチェックリストを参考にしてください。
| 判断基準 | Firebase寄り | Supabase寄り |
|---|---|---|
| システムの種類 | モバイルアプリ中心 | Web管理画面中心 |
| 技術者の経験 | NoSQL経験者がいる | SQL経験者がいる |
| 予算の管理方法 | 従量課金でOK | 固定費が好ましい |
| データの構造 | 柔軟に変更したい | しっかり設計したい |
| 情報収集 | 日本語情報が豊富 | 英語情報でもOK |
それでも迷う場合は、まず試してみることも選択肢です。両方とも無料枠があるため、小さなプロトタイプを作って実際に触ってみることで、自社に合うかどうかが見えてきます。
ただし、本格的な開発に入る前に専門家の意見を聞くことをおすすめします。後から「やっぱり違った」となると、開発コストが無駄になってしまうからです。
中小企業が成功するためのポイント
「とりあえず導入」で失敗しないために
多くの中小企業が陥りがちな失敗パターンがあります。
よくある失敗例
- 目的が不明確なまま導入し、結局従来のExcelやスプレッドシートに戻ってしまう
- あれもこれもと機能を詰め込み、複雑すぎて社員が使いこなせない
- 要件定義が不十分なまま開発会社に丸投げし、完成したシステムが業務に合わない
成功のための準備
- 現状の業務フローを整理する(どの作業に何時間かかっているか、どこにボトルネックがあるか)
- システム化の目的を明確にする(「作業時間を50%削減したい」など具体的に)
- 最小限の機能から始める(いきなり完璧を目指さず、まず一つの業務をシステム化)
「ちょうどいい」システムとは、必要最小限の機能で、確実に使われるシステムです。
外部パートナーに依頼する際のチェックポイント
開発を外部に依頼する場合、パートナー選びが成功の鍵を握ります。
良い開発パートナーの見極め方
- ✅ 業務内容を丁寧にヒアリングし、「なぜその機能が必要か」を一緒に考えてくれる
- ✅ 同規模の企業での開発事例があり、予算や期間の制約を理解している
- ✅ 導入後のサポート体制が明確で、小さな改修にも対応してくれる
- ✅ 質問にすぐに答え、専門用語を分かりやすく説明してくれる
- ✅ 見積もりの内訳が明確で、予算に応じた提案をしてくれる
契約前に確認すべきこと
- 開発期間と納期
- 費用の内訳(開発費、保守費、追加費用の条件)
- 納品物の範囲(ソースコード、ドキュメント、操作マニュアル)
- 著作権の帰属
- 保守・サポートの内容と期間
Harmonic Societyの「ちょうどいい仕組みづくり」
私たちHarmonic Societyは、**「テクノロジーが人を置き去りにしない社会」**を目指しています。
私たちの開発アプローチ
必要最小限の「ちょうどいい」システム
御社の業務に必要な機能だけを抽出し、シンプルで使いやすく、覚えやすい設計を心がけています。大企業向けの多機能システムは、中小企業には過剰です。
AI活用で短期間・低コストを実現
すべての開発プロセスにAIを活用することで、従来の1/3〜1/2のコスト、1/10の開発期間を実現しています。
導入後の運用まで伴走サポート
システムは「作って終わり」ではありません。操作レクチャー、定期的な改善提案、小さな改修への迅速な対応、保守管理の継続サポートまで、運用フェーズもしっかりサポートします。
地域の中小企業に寄り添った支援
千葉県を中心に、地域の企業様に寄り添った支援を提供しています。対面でのヒアリングも可能で、地域の商習慣や業界事情を理解し、長期的なパートナーとして伴走します。
私たちが大切にしているのは、「調和」です。 テクノロジーと人間性の調和、効率と創造性の調和、予算と品質の調和を実現します。
まとめ|自社に合った選択を
FirebaseとSupabaseを様々な角度から比較してきました。
Firebaseが向いているケース
- モバイルアプリ開発が中心
- リアルタイム機能が重要
- Google関連サービスとの連携を重視
- 日本語情報の豊富さを優先
- 従量課金で小さく始めたい
Supabaseが向いているケース
- Web管理画面が中心
- SQLデータベースを使いたい
- 既存のPostgreSQLデータベースを活用
- オープンソースを重視
- 月額固定費で予算管理したい
しかし、最も重要なのは「どちらが優れているか」ではなく、「自社の業務に合っているか」です。 技術選定は手段であり、目的ではありません。本当に大切なのは、システムを導入することで業務がどう改善されるかです。
判断に迷ったら、専門家に相談することをおすすめします。
Harmonic Societyでは、Firebase・Supabaseの両方に対応した開発実績があり、中小企業の業務システム開発に特化しています。
- 無料相談で技術選定からサポート
- 御社の業務に「ちょうどいい」システムを提案
- AI活用で短期間・低コストを実現
- 導入後の運用まで一気通貫でサポート
まずはお気軽にご相談ください。 あなたのビジネスに最適なシステムづくりを、私たちが全力でサポートします。
調和ある社会を共に創りませんか? テクノロジーと人間性の調和を通じて、より良い社会の実現を目指しています。
Harmonic Society株式会社
https://harmonic-society.co.jp/
