LINEはコミュニケーションツールの範囲を超え「ライフライン」とも呼べるプラットフォームです。
これまでビジネスシーンにおいてはあまり注目されていませんでしたが、最近は企業アカウントを「お友達追加」しているユーザーも多く、ビジネス利用にも価値のあるサービスです。
しかし「そうはいってもBtoCに効果的であって、BtoBには関係ないのでは?」と思う方も多いのではないでしょうか。
今回の記事ではLINEマーケティングを企業が取り入れるべき理由とBtoBの活用方法について解説します。
- LINEマーケティングはBtoB企業にメリットがある?
- LINEマーケティングは便利そうだが、企業向けではなさそう
- LINEを法人向けに運用する場合どう活用したらいい?
BtoB企業がSNSマーケティングを活用する際には、BtoC企業とは異なる手法が必要になり、同時に得られるメリットにも違いがあるのです。
まずは企業が取り入れるべき理由からみていきましょう。
LINEマーケティングを取り入れるべき4つの理由
企業がLINEマーケティングを取り入れるべき主な理由は4つです。
1. LINEユーザーの多さ
現在LINEのユーザー数は、日本の人口の70%以上となる約9,300万人です。
そのうち毎日LINEを使用すると答えた人は前年代で60%以上、30〜40代のビジネス層が多い年代では約80%が活用しています。
SNSマーケティングでは「どのプラットフォームを使うか」が重要な課題です。
LINEを活用すれば市場の大きさを有効利用しアプローチできる範囲が格段に広がります。
2. 企業が参入しやすくなった
LINEマーケティングにはいくつか手法があり、予算や業態に合わせ無料の公式アカウントを運用したり有料広告を出稿することもできます。
以前は出稿規定があり最低金額は1,000,000円からでしたが、現在は初期費用や最低出稿金額の設定もなく、1,000円/日からスタートできるようになりました。
Web広告=高額のイメージがあるかと思いますが、実は気軽にお試し価格で出稿できるサービスで、特に起業したばかりの企業や、露出を増やしたい企業にとって有益なサービスなのです。
関連記事:SNS広告とは?これを見ればどのSNSを利用すべきか分かる!
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3. メールより開封率が高い
LINEメッセージの開封率は、メールよりもはるかに高く60%以上という調査結果(※)が出ています。
プッシュ通知なので「届かない」「反応がない」とやり取りに困ることも少なく、配信後の効果測定も一元管理できるので、反応の良かった企画やタイトルを分析し次に活かせます。
もし現在顧客にメールマガジンを配信しているなら、LINEチャットやLステップを利用したほうが費用対効果は期待できるでしょう。
4. 運用の負担が少ない
LINEは日常の連絡ツールとして使われているので、ビジネスツール、企業からの営業という印象が薄く、自然に受け入れてもらえます。
一度アカウントを開設すれば、あとは顧客とコミュニケーションを取り、メッセージを見てもらうだけです。
そのため時間や労力をかけずに知名度を上げたい企業にとって理想的な選択肢といえます。
LINEマーケティングのメリット3つ
LINEマーケティングは、メールや紙媒体などの従来のマーケティングと比較すると、さまざまなメリットがあります。
具体的にどのようなメリットがあるか見ていきましょう。
1.認知度の向上
LINEは多くの潜在顧客をターゲットに精度の高い訴求ができます。
これは、中小企業やスタートアップなど、認知度を上げたい企業にとって非常に重要なことです。
LINEマーケティングの1つ「LINE広告」を使えば、企業のアカウントを登録していなくてもLINEアカウントを持っている人にリーチできます。
ユーザーの年齢、性別、地域や興味関心、行動データを分析し、ターゲットに合わせたマーケティング戦略を立てられるのです。
また、顧客ニーズを把握することでより効果的な商品・サービスの提供が可能になり、その結果企業ブランドの認知度向上にもつながります。
2.顧客の負担を減らせる
顧客とのやり取りをLINE上で行えば、お互いの手間が省け効率的にビジネスが進みます。
例えば、飲食店や美容院などに材料や資材を卸している企業がLINEアカウントを利用して受発注したり、日々の連絡や問い合わせなどメールや別のツールを開くことなく手軽に情報の受け渡しが可能になるのです。
接客や移動が多い職種の顧客を持つ企業には、双方にメリットがあります。
3.信頼関係の構築が容易になる
LINEを利用することで顧客との関係性を迅速かつ容易に深められ、新商品や新サービスの案内、お知らせも簡単です。
お客様からの問い合わせに迅速に対応することで、お客様との信頼関係を構築しやすくなります。
また企業アカウントを名刺やメールで告知することで、その後のアプローチがしやすくなるのです。
友達追加してもらう手間はかかりますが、登録さえしてもらえればあとの負担は劇的に削減されるでしょう。
LINEマーケティング3つの活用方法
では、実際にLINEを使ってBtoBビジネスに役立てるには、どのような方法があるかを見てみましょう。
今回は主に3つの方法をご紹介します。
1. LINE友達追加
ユーザーにアカウントを「友達追加」してもらうことでメッセージやクーポンを配信したり問い合わせ機能を設定したりできます。
無料版と有料版があり、無料メッセージの配信数やアカウント名の変更など、使用できる機能が異なります。
名刺にQRコードを載せたりホームページやカタログに「友達追加」ボタンを作り、登録者数を増やしていきましょう。
しかしこの方法は主にBtoCで効果を発揮するので、BtoBではあまり使い道がないかもしれません。
2. LINE広告
BtoB企業がLINEを活用する最適な方法はSNSマーケティングで最も大きな市場に広告を出せるLINE広告を使うことです。
広告配信は費用が発生しますが、その分友達追加していないユーザーにもリーチできるので見込み客の幅が広がり国内外問わずアプローチできます。
配信は次の3つのセグメントを掛け合わせて、最も効率の良い方法で配信されます。
- 広告が表示される場所
- 静止画/動画
- 配信対象
ユーザーの行動や年齢・性別・地域などを分析し、ターゲット層を指定して配信することも可能です。
広告費用の体系はクリック・インプレッション・友だち追加・視聴回数の4種類で、オークション形式で決定します。
初期費用0円、最低出稿金額も設定されていないため、費用をおさえたい企業でも導入できます。
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3. 社内や顧客との連絡ツールに活用する
LINEのビジネス活用方法には、対顧客だけでなく社内ツールとしても使えます。
LINE WORKSというツールを使えば、LINEチャットのやり取りだけでなく社内やチームの情報共有に役立ちます。
また「顧客との連絡にLINEを使いたいが個人アカウントは教えたくない」という場合でも、LINE WORKSアカウントでやり取りをすれば企業アカウントでコミュニケーションが取れるし、他のメンバーにも共有可能です。
その他次のような機能もあり、連絡と共有をLINEに集約できるため業務の効率化や生産性の向上が見込めます。
- 共通カレンダーでスケジュール管理
- 連絡掲示板
- タスク管理
- ファイル共有
- 個別の既読確認
LINEでのやり取りはメールよりリアルタイム性が高く、既読・返信率も上がるため、効率UPが期待できます。
無料版から1000円/月のプレミアム版まで4つのプランが用意されているので、お試しに使ってみるのも良いでしょう。
LINEの公式をフォローして最新の情報を取得する
LINEのビジネスツールは日々進化しています。
常にアンテナを張り、お得な情報を受け取れるようにしておきましょう。
LINE for Businessをお友達登録しておくと、LINEのセミナーや事例の他、キャンペーンや最新サービスの情報が配信されます。
またLINEキャンパスという学習サイトではLINE公式アカウント、LINE広告についての基礎知識の習得や運用方法を学べるので、導入検討のご担当者さまはぜひ活用してみて下さい。
BtoBのLINE活用は広告運用と連絡ツール
今までのBtoB市場では、広告を出稿し認知度を上げ、担当者が足を運んで見込み客の信頼を勝ち取り、ようやく契約に結び付ける流れでした。
しかし今はWebマーケティングなくして販路拡大は難しい時代です。
LINEマーケティングは公式アカウントを使って迅速で密なやり取りを可能にし、LINE広告で膨大な市場に低コストでリーチできるので、次時代のスタンダードになっていくでしょう。
LINEマーケティングはビジネスに取り入れてもすぐに結果が出るものではなく、施策を打ち、結果の分析をくり返して少しずつ効果が表れます。
導入を検討しているご担当者さまは、まずは無料で始められるツールからチャレンジし、成果が出る流れを作っていきましょう。
運用方法や導入事例など、ご不明・ご不安な点がございましたらぜひ私どもにご相談ください。
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