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デジタルマーケティング

CMSとは?初心者の人にもわかりやすく解説!

「CMSってよく聞くけど、結局よく分かっていない」「WordPressとは何が違うの?」というような悩みを持っている人もいらっしゃるでしょう。

CMSを一言で表すと「Webサイトを簡単に作成するためのツール」です。ただ、実際にどのくらい簡単に作れるか、デメリットがあるのかなど詳しい内容を知らない人も多いですよね。

そこで本記事ではCMSの基本的な内容や種類、利用するメリットなどを具体的に解説していきます。

本記事で分かる内容は以下の通りです。

  • CMSと普通のサイトの違い
  • おすすめのCMS
  • WordPressとCMSの違い
  • CMSを利用するメリット・デメリット

CMSとは初心者でもWebサイトを作成できるようになるツール

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)とは、簡単に説明すると「誰でも簡単にWebサイトを作成できるツール」です。

通常Webサイトを作成しようとすると「HTMLやCSS」に加えて「JavaScriptやPHP」などのプログラミング言語を理解している必要があります。

これらの言語をすべて理解できる人は、エンジニア以外そうそういませんよね。

CMSを使えば「プログラミング言語を理解していない非エンジニア」でも簡単にWebサイトが作成可能です。

つまり、これまでは「Webサイトの作成=エンジニアしかできない」といった時代でしたが、CMSが出てきたことによって「誰でもWebサイトを作れる時代」になったとも言えます。

CMSは全世界のサイトのうち約7割

W3Techsによると、世界の全Webサイトのうち約70%がCMSを利用していると言われています。

特に利用率の多いCMSが「WordPress」で、日本国内のCMSシェア率は84.4%です。「なぜWordPressがここまで人気なのか」については以下のような理由が挙げられます。

  • 拡張機能が豊富
  • 無料のデザインテンプレートが豊富
  • 使い方などの情報量がネット上に多い

おそらく皆さんが予想している以上に、個人サイトから企業サイトまで幅広くCMSは利用されています。

例えば、皆さんご存知の「クックパッド」を運営するクックパッド株式会社のコーポレートサイトを構成しているのはWordPressです。

クックパッド以外の大手企業に関しても、WordPressをはじめとしてCMSを利用している企業も少なくありません。

Chrome拡張機能「Wappalyzer」を利用すれば、気になるWebサイトがCMSを利用しているのかどうかをチェックできます。

「〜のサイトってCMS使っているのかな?」など気になるサイトがあればぜひ調べてみてください。

CMSを利用するメリットは4つ

誰でも簡単にWebサイトを作れる

先ほども解説したように、CMSを利用する最も大きなメリットは「簡単にWebサイトを作れること」です。

HTMLやCSSでWebサイトを作成する場合と比較して、どれだけ簡単かを解説します。

例えば、Webサイト内の「犬」という文字を太字にする場合を考えてみましょう。

HTMLやCSSでWebサイトを構成している場合、プログラミングが記載してある部分(ソースコード)に「<storong>犬</strong>」と書かなければなりません。

これを太字にしたいところにいちいち書き加える必要があります。

一方でCMSを使う場合、「犬」を太字にする方法はWordやExcelと同じでツールバーの「B」を押すだけで直感的に可能です。

他にもWebサイト内に表や画像などを追加する場合、「HTMLやCSSで構成されているWebサイト」であればソースコードに書き加える必要があります。

CMSを利用すれば「やりたい操作」が簡単かつ直感的にできるため、プログラミング言語を理解していなくてもWebサイトの見た目を容易に変更できるわけです。

どこまで完成度を求めるか次第ですが、初心者の人でも数日でWebサイトを作ることも不可能ではありません。

完成後の修正や更新の時間も短い

操作が簡単かつ直感的にできることも影響して、CMSは完成後の修正や更新も短時間でできます。

特にWebサイトを作りたては「やっぱりここはもっと〜の方がいいな」といったような改善案が出てくることが多いです。

仮にCMSを使わずにWebサイト作成を依頼した場合、変更するたびにWeb制作会社に変更を依頼しなければなりません。

つまり修正・変更するたびにWeb制作会社に依頼する費用や、連絡する手間がかかってしまうわけです。

CMSでWebサイトを作成していれば外部に依頼しなくても自分で修正や更新が短時間でできるため、費用的にも時間的にも優れていると言えるでしょう。

複数人で同時にサイト運用ができる

そもそもCMSがなかったころ、Webサイトは1人が1からすべて作る方法が主流でした。

これは「プログラミングに精通している人をWebサイト運営に割けるリソースがなかった」といったことが要因の1つとして考えられます。

ただ、Webサイトの運営を1人にすべて任せるのは非常にリスクが高いと言えるでしょう。

Webサイトの運営者が退職したり転職したりした場合には、Webサイト運営が滞ってしまう可能性が高いです。

CMSであればそこまでの専門知識が必要ないため、複数人を運用担当者として配置できるリソースも確保しやすいでしょう。

また、プログラミングであれば人によってクセがあるため、新たに人材を確保したとしても引き継ぎに手間取ってしまう可能性も高いです。

CMSであればあるテンプレートが決まっているため、引き継ぎの手間も少なくできるでしょう。

拡張機能でさまざまな機能を追加できる

CMSには「拡張機能(プラグイン)」と呼ばれる、機能を追加したりCMSを使いやすくしたりする便利なツールが存在しています。

拡張機能で追加できる機能の例は以下の通りです。

  • SEOの強化
  • 画像の自動圧縮
  • セキュリティ向上
  • 問い合わせフォームの追加

関連記事:SEOとは?基本知識やメリット、具体的な流れをわかりやすく解説

特にWordPressに関してはプラグインが非常に豊富にそろっています。プラグインを利用してこそWordPressの強みが発揮されるといっても過言ではありません。

ただ、プラグインは入れすぎるとWebサイトが重くなる可能性や、セキュリティ面が弱体化するリスクも増えるため、必要な分だけ入れるようにしましょう。

WordPressのプラグインは無料・有料合わせて50,000個以上存在しているため、自社の求める機能を探してみてください。

CMSのデメリットは2つ

正直、CMSを利用するデメリットはそこまで多くはありません。結論、ほぼすべての人はCMSでWebサイトを作った方が良いとも言えるでしょう。ただ、CMSを使うデメリットがまったくないとは言い切れません。CMSを使う前の注意点として理解しておきましょう。

操作に慣れる時間が必要

CMSは簡単かつ視覚的に操作ができるため、HTMLやCSSを用いるよりも圧倒的に楽にWebサイトを作成できます。

ただ、それでも「CMSを操作する知識」は必要です。特に細かい部分のこだわりやSEOを意識するのであれば、CMSを上手く使うための知識が必要になる場合もあります。

しかしプログラミング言語を覚えるよりは、はるかに覚える知識は少ないです。

また、有名どころのCMS(WordPressなど)を利用する場合は、分からないこともネットで検索すれば出てくることがほとんどだと思います。

WebサイトやCMSに詳しくない人に関しては、WordPressを利用することが無難です。

WordPressであればネットやYouTube、Twitterなどで使い方やコツを解説している人も大勢います。

セキュリティ管理の手間がかかる

CMSはセキュリティ対策を何もしなければ、サイバー攻撃の対象となる可能性も否定はできません。

特に個人情報を扱っている場合、万が一個人情報が流出してしまうと損害賠償金が1,000万円以上になることも

CMSを使う場合には必ずセキュリティ対策にも力を入れるようにしましょう。

先ほど解説した「拡張機能(プラグイン)」を利用すればセキュリティが向上し、安心してWebサイト運営ができるようになります。

CMSの種類と特徴を比較

CMSは大きく分けて下記の3種類が存在しています。

種類 向いている人
オープンソース型CMS ・WordPress
・Jimdo
・Drupal
・簡単に操作したい個人や中小企業
商用パッケージ型CMS ・Adobe Experience Manager
・ShareWith
・手厚いサポートを受けたい企業
・セキュリティ対策に力を入れたい企業
フルスクラッチ型CMS ・Hubspot CMS
・Movable Type
・細かい設定やオリジナリティを出したい企業向け

それぞれ詳しく解説していきます。

オープンソース型CMS

オープンソース型CMSとは名前の通り、ソースコードが一般公開されているCMSです。一般的なソフトウェアはソースコードが公開されていないため、ソフトウェアをユーザーが閲覧・変更することはできません。オープンソース型CMSはソースコードがオープンになっているため、CMS利用者が好きにソースコードを閲覧したり変更したりできるわけです。

この特徴によって自社に適したカスタマイズが可能になっています。オープンソース型CMSは比較的安価に利用可能です。例えばWordPressであれば基本的にCMSのライセンス料はかかりません。

別途有料のテーマ(外観を変更するためのテンプレート)を利用する場合には費用が必要ですが、無料でも利用できます。ただ、CMSに限らずWebサイトをネット上に公開するのは「ドメイン代」や「サーバー代」が必要になる点を理解しておきましょう。

簡単かつ費用を抑えて利用したい人はWordPressなどのオープンソース型CMSを利用しましょう。

オープンソース型CMSの代表例は以下の通りです。

  • WordPress
  • Jimdo
  • Drupal

商用パッケージ型CMS

商用パッケージ型CMSとは企業に向けて作成されているCMSです。

CMSの作成者からサポートが受けられるため、何か分からない点が出てきた際にも安心して利用できます。

オープンソース型に比べてセキュリティ面も強いため、個人情報を取り扱っている中〜大企業向けのCMSと言えるでしょう。

ただ、ライセンス料が必要で場合によっては数十万円〜数百万円かかる場合もあります。

どこまでの機能を求めるのかによってライセンス料は大きく変わるため、一概にいくらとは言い切れません。

商用CMSの代表例は以下の通りです。

  • Adobe Experience Manager
  • ShareWith

フルスクラッチ型CMS

フルスクラッチ型CMSとは、個々のWebサイトのために独自開発されたCMSです。

CMSの開発者が1からWebサイトを作成するため、導入費用は高く導入までの期間が長くなる傾向があります。

ただ、独自開発できる分オリジナリティが出しやすく「カスタマイズ性に優れている」と言えるでしょう。

しかし、オープンソース型のWordPressなどと比べて操作が難しいため、そこまでクオリティを求めていない企業には不向きだと言えます。

CMSは初心者でも利用できる優秀なWebサイト作成ツール!

CMS(コンテンツ・マネジメント・システム)は初心者でも簡単にWebサイトを作成できる非常に便利なツールです。

何の知識もなかった人が「WordPressなどのCMSを使って、自分のサイトを立ち上げている例」も数え切れないほど存在しています。

本格的に運用しようとするとある程度の知識は必要ですが、簡単なWebサイトの作成だけであれば初心者の人でも十分に可能です。

特筆して求める機能がないのであれば「WordPress」の利用をおすすめします。

WordPressを利用していて万が一分からないことが出てきても、インターネットやYouTube上に解説している人が多いので安心です。

「とりあえずWebサイトが欲しい!」という人は、CMSを利用して自分で作成すればWebサイトの制作費用を節約できます。

実際に始める前にCMSの使い方を解説している動画などを見てみるのがおすすめです。

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kou

WebライターのKouと申します!2022年東京理科大学卒業→IT企業(東証プライム)にWebマーケ職として就職。出身地は島根県で、顔の濃さはしじみくらい、心の広さは宍道湖くらいです。Webライター歴8ヶ月で得意ジャンルは金融・マーケティング。

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