「オウンドメディアで成功している企業の例を知りたい」「成功事例を参考に自社に応用したい」と思っている方も多いのではないでしょうか。
確かに、オウンドメディアをこれから構築・運用するなら、成功事例から学ぶのが効率的です。ただし、単に「成功しているから」といって自社にそのまま当てはめるのは禁物。運用目的によって、参考にすべき事例は変わってきます。
本記事では、採用促進・ブランディング・見込み客獲得といった異なる目的別に成功事例を紹介。また、オウンドメディアを成功させるためのコツも解説します。自社の目的を明確にした上で、最適な事例を参考にしましょう。
オウンドメディアを運用する3つの目的
オウンドメディアを運用する主な目的は以下の3つです。
- 採用活動の促進
オウンドメディアで自社の雰囲気や価値観を発信すれば、求職者の理解が深まり、採用コスト削減・ミスマッチ軽減が期待できます。 - 企業ブランディング
商品・サービスを直接売り込まなくても、専門的な情報発信でブランドイメージを強化し、見込み客との中長期的な関係を育てることが可能です。 - 見込み客(リーチ)獲得
オウンドメディアで有益なコンテンツを提供し、SEO流入で顧客予備軍を集め、購買・問い合わせへと導く方法です。広告費を抑えながら安定した流入基盤を構築できます。
オウンドメディアの成功事例5選
目的別に成功事例を紹介します。
採用活動の促進:mercan(メルカリ)
- 運営企業:メルカリ
- URL:https://mercan.mercari.com/
- 成功ポイント:英語対応や実際の社員インタビューなど、社内実情をオープンにし、求職者の理解を深めています。これによりエントリー数・質が向上し、離職率低下も達成。
企業ブランディング:サイボウズ式(サイボウズ)
- 運営企業:サイボウズ
- URL:https://cybozushiki.cybozu.co.jp/
- 成功ポイント:働き方改革や組織づくりといったテーマで発信。自社商品の宣伝を控え、コンテンツの質を重視。結果として認知拡大、ブランド価値向上、さらには商品導入数・採用の好影響も得ています。
見込み客の獲得事例1:SAKIYOMI
- 運営企業:SAKIYOMI(Instagram運用代行・コンサル)
- URL:https://sns-sakiyomi.com/blog/
- 成功ポイント:一度上位表示した記事に対して、CVR改善を目指したリライトやCTA導線設計を実施。月顧客数を50件→500件に増やした好例です。
見込み客の獲得事例2:ferret(ベーシック)
- 運営企業:ベーシック
- URL:https://ferret-plus.com/
- 成功ポイント:マーケティング分野で有益な情報を網羅的に発信し、月間500万PVを達成。多くの会員登録者を獲得し、記事広告など新たな収益手段も確立しています。
見込み客の獲得事例3:グーネットマガジン(プロトコーポレーション)
- 運営企業:プロトコーポレーション
- URL:https://www.goo-net.com/magazine/
- 成功ポイント:自動車に関する幅広い情報を発信し、多様なニーズに対応。これにより、オウンドメディアから中古車査定やカーリースなどの顧客獲得に成功しています。
オウンドメディアを成功させる4つのコツ
- 継続的な改善:半年~1年は投入期間が必要。PDCAを回し、コンテンツ品質や導線をブラッシュアップしましょう。
- 目的設定の明確化:採用、ブランド強化、見込み客獲得など明確な目的を共有することで方向性をブレさせず、一貫した運用が可能です。
- SEO知識の習得:上位表示しなければコンテンツは見てもらえません。基本的なSEO対策を学び、継続的な集客を狙いましょう。
- 顧客行動を意識した導線設計:カスタマージャーニーマップなどで顧客の行動を可視化し、最適な誘導経路(CTA、内部リンクなど)を作りましょう。
オウンドメディアは成功事例を参考に自社流アレンジを
成功しているオウンドメディアは数多くありますが、そのまま真似してもうまくいくとは限りません。自社のターゲットや目的に合う事例を選び、参考にしつつ、自社流にアレンジしましょう。
成功事例は方向性のヒントに過ぎません。同じ業界や類似の顧客層を持つ競合オウンドメディアもチェックして、さらに最適な手法を探っていくことをおすすめします。
まとめ
オウンドメディアは時間や労力を要しますが、成功すれば採用・ブランド力向上・見込み客獲得など多面的な効果が得られます。本記事で紹介した目的別の成功事例やコツを参考に、ぜひ自社のオウンドメディア運用に活かしてください。
Harmonic Society株式会社では、オウンドメディア運用を成功に導くための戦略立案やコンテンツ制作の伴走支援を行っています。オウンドメディアについてより詳しく知りたい方、戦略的な運用を検討している方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
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