TikTokマーケティング活用3つのメリットとポイントを解説します

「BtoBマーケティングにTikTokは向いていない」そう思っているビジネスパーソンは多いでしょう。

しかし、Webマーケティングを検討している、または運営しているけれど思うような結果が出ないというご担当者はぜひTikTokマーケティングをご活用ください。

TikTokをマーケティングに活用している企業はまだ限られており、今始めれば先行者利益を獲得できる可能性が高いです。

今回の記事では、TikTokマーケティングに関する次のような疑問を分かりやすく解説しています。

  • TikTokでBtoBマーケティングをする仕組みを知りたい
  • TikTokと他のSNSとの違いがわからない
  • TikTokをBtoBマーケティングに導入するメリットは?

それでは、最新の「TikTok」の仕組みとBtoBマーケティングでの活用方法をご紹介します。

TikTokとはモバイル向けのショートムービープラットフォーム

TikTokは2016年に設立された中国のByteDance(バイトダンス)社が運営する抖音(Douyin)の国際版として誕生しました。

その後インドネシア、タイへ参入し2018年には世界中のアクティブユーザーがあっという間に5億人に到達。

日本では2017年にサービスが開始され、2021年のアクティブユーザー数は1,700万人、世界では10億人を超えています。

サービス開始当初は高校生や20代の若者が15秒の音楽に乗せてダンスパフォーマンスを投稿していましたが、現在は商品紹介動画やハウツー動画などさまざまなコンテンツが投稿されています。

なぜいまTikTokマーケティングが注目されているのか?

そんな若者向けのダンスムービープラットフォームが、なぜいま注目されているのでしょうか?

理由は次の3つです。

  • ユーザー層が20代から30代へ広がった
  • 投稿時間が10分にアップデートされた
  • 特殊なアルゴリズムで新規参入しやすくなっている

一つずつみていきましょう。

1.視聴者が20代から30代へ拡大

TikTokは10〜20代の学生に人気のプラットフォームでしたが、現在のユーザー平均年齢は34歳まで広がり40代も増加しています。

若者層からビジネス層へと広がることでダンス動画以外にもライフハックやハウツー動画が増え、30〜40代も楽しめるプラットフォームに変化しています。

2.ショート動画から10分尺にアップデート

サービス開始当初は15秒のショート動画のみでしたがその後60秒、180秒に仕様変更され2022年3月には10分に拡張されています。

ショート動画の作成は短い時間に起承転結をつけ魅力的な投稿に仕上げるのが難しく、企業がTikTokへ参入するにはハードルが高いと思われていました。

10分になったことで投稿も作りやすく「ビジネス情報を発信できるようになる」と考えられ、個人だけでなくこれまで参入しなかった企業から注目されるようになったのです。

3.特殊なアルゴリズムで新規参入しやすい

TikTokの一番の特長といえるのが「アルゴリズム」です。

TikTokのアルゴリズムは「レコメンド機能」に優れ、ユーザーが興味あるものをレコメンドするのではなく「この動画はどのユーザーに興味を示してもらえるのか」をAIが判断し、ユーザーを選んで「おすすめ」に表示させています。

この機能は登録者数や「いいね」の多い投稿が優先されず、新規投稿に対し平等に一定量の初期アクセスが確保されることから、YoutubeやInstagramより新規参入しやすいのです。

TikTokマーケティング導入の3つのメリット

TikTokをBtoBマーケティングに活用するメリットは大きく3つあります。

1.10分動画で企業の魅力が伝わりやすい

いままでの投稿時間は15〜180秒と短く、企業の魅力や特徴を伝えるのが難しいと考えられていました。

10分に拡大されたことにより詳細に中身の濃いコンテンツに仕上がるため、企業としても参入しやすくなっています。

この先さらに拡大されると予想できるため、いまのうちから参入すれば「当たる」ポイントを見つけやすくなり先行者利益を狙えるでしょう。

2.見込み客(リード)を獲得しやすい

TikTokを開くと、はじめに表示されるのは「レコメンド=おすすめ」の画面です。

新規にコンテンツが投稿されるとAIが選んだユーザーのスマホ画面に「おすすめ」が表示され、ユーザーが検索した結果やフォロー外でも表示される仕組みになっています。

「TikTokの投稿を見て実際に商品・サービスの購入や申込みをしたことがあるか」の調査(※)では約34%のユーザーが「はい」と回答しており「フォロー中のアカウントよりもおすすめに表示された投稿を見る」ユーザーも71.6%と、見込み客が顧客になる可能性が期待できます。

「TikTokをきっかけとする商品/サービスの購買行動調査」を実施!TikTokユーザーの3人に1人がTikTokきっかけで購買経験あり!?

3.簡単に投稿の分析ができる

Webマーケティングで成功するには、コンテンツの分析が最重要です。

TikTokのビジネスアカウントでは、エンゲージメント(投稿の反響)を細かく分析できます。確認できる内容は以下の通りです。

  • 動画の視聴
  • プロフィールの表示回数
  • フォロワー数
  • いいね
  • コメント
  • シェア

この他にも各動画の閲覧時間や、どのカテゴリーから自社の動画にたどり着いたかなど、次の投稿作成に活かせるデータを一目で管理し分析できます。

TikTokマーケティング活用4ステップ

TikTokマーケティングを使って自社商品やサービスを収益化させるには、次の4つのステップを踏みましょう。

1.ビジネスアカウントを作る

ビジネスアカウントといっても通常の個人アカウントを作った後に「アカウント管理画面」からビジネスアカウントに切り替えるだけです。

作成は無料なので、初期投資ゼロでスタートできます。

2.投稿を作る

次に動画を作成し投稿します。

現在投稿できる動画の時間は10分までですが、最初から凝ったものを作らずにスタッフの紹介や商品を使っている様子など「日常的なシーン」を投稿すると気軽に見てもらいやすいでしょう。

投稿すればレコメンド機能で必ず一定量のユーザーに見てもらえるので、新しい作品をできるだけ続けることがポイントです。

「どんな動画を作ればいいか分からない」という場合はベンチマーク企業の投稿を参考にしたり、TikTok運用代行サービスなどを利用したりする方法も有効です。

3.分析する

ビジネスアカウントに備わっている分析機能を活用し、どのコンテンツが「ウケたのか」を常に分析し次の投稿に活かすことが最重要です。

投稿した時間帯やどんな内容に「いいね」や「保存」されたのかなど、エンゲージメントされた投稿を深く分析しましょう。

4.オウンドメディアに誘導する

現在TikTokでは直接の商品販売やサービスに申し込む機能はありません。

反響の良い投稿を作り、販売や売り上げにつながる自社サイトや既に開設しているYoutubeに誘導し、より商品やサービスを知ってもらいましょう。

またTikokのビジネスアカウントではプロフィール欄にURLを載せられるので、そこからの流入も確保できます。

TikTokマーケティング活用例

TikTokにはまだ購買や申し込みの機能は搭載されていないため、直接売り上げや申し込みにつなげることはできません。

そのため現在では次に紹介するような「周知活用」が有効的です。

商品やサービスを絞って紹介する

ほっともっとの「盛り付け動画」やサッポロポテトの「商品を使った簡単レシピ」の紹介など、1つの商品の便利な使い方やユニークな利用方法などを紹介する投稿が注目を集めています。

企業名や商品名が知られていなくても、商品の存在が認知されそこから広がっていく可能性があるのです。

採用活動

Tikokは高校生や大学生などこれから就職活動をする若者層が多く視聴しているため、新卒採用に向いています。

職場の雰囲気や社長の人柄など、企業サイトでは伝えきれない楽しさや親しみやすさを気軽に見てもらうことで、企業に興味を持つ人も増えるでしょう。

また「Tikokに取り組んでいる企業=時代の流れに乗っている」というイメージを与え好感度UPも期待できます。

TikTok成功の鍵は継続と分析のコラボレーション

TikTokをマーケティングに活用すれば、AIが投稿動画を分析し「興味のありそうな人」に情報を自動で届けてくれるので、見込み客の幅がこれまで以上に広がります。

検索ツールから自社サイトを見つけてもらうにはSEO対策や広告の利用が必要ですが、TikTokなら新規で投稿するだけで平等に一定量の初期アクセスが付与されるのです。

TikTokの運用を成功させるには、ターゲット層に「ウケる」コンテンツを作ることが必要で、継続した投稿と分析が欠かせません。

TikTokに参入している企業はまだ少数です。

まずはビジネスアカウントを作成し、TikTokの世界をのぞいてみてはいかがでしょうか?

関連記事:TikTok広告とは?出し方やメリット、種類などを解説!
関連記事:SNSマーケティングとは?企業が行うべき理由と活用方法をご紹介
関連記事:SNS広告とは?これを見ればどのSNSを利用すべきか分かる!

コメント

この記事へのコメントはありません。

関連記事

最近の記事

  1. 取材記事を外注で強化する!信頼できる委託先の見つけ方と運用のコツ

  2. 期待するアクションにつなげるための取材とは

  3. ホームページのライティングは難しい? 外注するときの注意点とは

  4. MAツールの導入が効果的な場面とは?ツールの選び方や成果を出すコツも解説

  5. GA4の使い方ガイド:基礎から高度なテクニックまで

TOP