新型コロナウイルスの影響により、テレワークという働き方が積極的に採用されるようになってきました。Web会議やオンラインの商談も一般的となり、移動にかかる時間、交通費、人件費などのコスト面でのメリットも生まれました。
そこで注目されているのが「Web会議ツール」です。Web会議ツールは、離れた場所にいるメンバーとのリアルタイムな対話や共同作業を可能にし、場所や時間に囚われない効率的なコミュニケーションを実現します。さまざまなツールを比較し、自社のニーズに合った機能を備えたツールを選ぶことが重要です。
「無料で使えるWeb会議ツールを探している…」
「会議に掛かるコストを抑えたい…」
「機能が充実したWeb会議ツールを知りたい…」
そんな方にもぴったりなWeb会議ツールをご紹介しますので、導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
無料版と有料版では何が違うの?
現在、様々なWeb会議ツールが提供されていますが、ほとんどのツールには「無料版」と「有料版」があります。
①機能の制限
無料版と有料版の一番の違いとして、機能の制限が挙げられます。
無料版では、参加者数の制限や画面共有機能といった一部の機能が制限されている場合があります。
有料版では、より多くの機能が搭載されているツールが多く、制限も少ないので柔軟にWeb会議を開くことができます。
②利用可能な時間
無料版では、Web会議の利用時間が制限されている場合があります。一般的に時間制限やセッションの制限が設けられており、長時間の会議や大規模なイベントを開催する場合には制約があります。
有料版では、時間制限が緩和され、必要な時間だけWeb会議を開くことができます。
③サポートと信頼性
無料版では、サポートの提供が限定的であることがあります。
有料版では、専門のサポートチームが利用者をサポートし、問題が発生した場合にも迅速に対応してくれます。
何か問題が起こった時に、サポートを受けられる環境が整っているという点が有料版の強みです。
④セキュリティ面
有料版は一般的により高いセキュリティレベルを提供します。後ほどご紹介しますが、クラウド型よりも機密性の高いオンプレミス型(自社で保有し運用する)のWeb会議ツールも提供されております。
ビジネス利用など、機密性の高い情報を扱う場合には、有料版を選択することでデータの保護とプライバシーの確保が可能です。
おすすめWeb会議ツール5選
Zoom
企業名:ZVC JAPAN 株式会社
URL:https://zoom.com/jp
- 機能
- 画面共有機能
- レコーディング機能
- ブレイクアウトルーム機能
- プレゼンテーションツール
- ノイズキャンセリング機能
- チャット機能
- セキュリティ機能
- ブラウザからの参加機能
- 複数人数, 1対1に対応
- メール&カレンダー
- スケジュール設定
- リアルタイム翻訳機能
- 特徴
Zoomはパソコン、スマートフォン、タブレットなど、さまざまなデバイスで利用することが可能な、多くのユーザに親しまれているツールです。とてもシンプルな操作性が特徴的で、参加者はURLをクリックするだけで会議に参加できます。また、Zoomには多くの機能が搭載されています。例えば、画面共有やファイル送信などの機能があり、会議のスムーズな進行に役立ちます。最大1,000人までの参加者を受け入れることができ、最大49箇所のWebカメラの映像を表示することも可能です。非常に人気があり使いやすいツールであり、様々なプランが用意されているため、どのような方にもおすすめできるツールです。
プラン名 | 基本プラン | プロ | ビジネス | ビジネス プラス | 企業 |
年額 | 無料 | 20,100円 /ユーザ | 26,900円 /ユーザ | 31,250円 /ユーザ | 要問い合わせ |
最大利用時間 | 40分 | 30時間 | 30時間 | 30時間 | 30時間 |
最大利用人数 | 100名 | 100名 | 300名 | 300名 | 1000名 |
録画ファイルの保存 | ローカルのみ | クラウド (最大5GB) | クラウド (最大5GB) | クラウド (最大10GB) | クラウド (無制限) |
Google Meet
企業名:グーグル合同会社
URL:https://apps.google.com/intl/ja/meet/
- 機能
- レコーディング機能
- ハンドレイズ機能
- チャット機能
- 画面共有機能
- Googleカレンダーとの統合
- スケジュール設定
- レイアウトの自動切り替え機能
- モバイルアプリ版
- ノイズキャンセリング機能
- 特徴
Google Meetは、Googleアカウントさえあれば、無料で最大100人のWeb会議を開くことができます。また、ウェブベースのアプリケーションなので、ブラウザにアクセスできる環境さえあれば、特別なソフトウェアのインストールは不要で誰でも利用することができます。最大の特徴として、Google MeetはGoogleアカウントと連携しており、GoogleカレンダーなどのGoogleの他のサービスと併用して使用することができます。日頃からGoogleのサービスに慣れ親しんでいる方にはオススメのWeb会議ツールとなっています。
プラン名 | Google Meet | Google Workspace Individual | Google Workspace Enterprise |
月額 | 無料 | 7.99ドル | 要問い合わせ |
最大利用時間 | 1時間 | 24時間 | 24時間 |
最大利用人数 | 100名 | 100名 | 500名 |
Microsoft Teams
企業名:日本マイクロソフト株式会社
URL:https://www.microsoft.com/jajp/microsoftteams/groupchatsoftware
- 機能
- レコーディング機能
- チャット機能
- スケジュール管理機能
- ファイル共有機能
- 画面共有機能
- モバイルアプリ版
- ブラウザからの参加機能
- 複数人数, 1対1に対応
- 電話/Web サポート機能
- 数百のコラボレーション アプリ
- 特徴
Teamsは、Microsoft Office 365のツールと連携することができるのが一番の特徴です。例えば、Outlookというメールアプリで会議通知を送信し、Plannerというタスク管理ツールでタスクを割り当て、Teams上でExcelやPowerPointを共同編集するなど、様々なOffice 365ツールを統合的に利用することができるという点が強みです。また、Teamsは、Office 365のさまざまなプランに含まれています。Office 365 Business Essentials、Office 365 E1、E3、E5などのプランを利用している場合は、追加料金なしでTeamsを使用することができます。また、Office 365を利用していない場合でも、無料トライアル期間が設けられているため、最初に試してみることもできます。
プラン名 | Microsoft Teams | Microsoft Teams Essentials | Microsoft 365 Business Basic | Microsoft 365 Business Standard |
月額 | 無料 | 500円/ユーザ | 750円/ユーザ | 1560円/ユーザ |
最大利用時間 | 60分 | 30時間 | 30時間 | 30時間 |
無料トライアル | なし | なし | 1ヶ月間 | 1ヶ月間 |
最大利用人数 | 100人 | 300人 | 300人 | 300人 |
録画ファイルの保存 | 5GB | 10GB | 1TB | 1TB |
Cisco Webex Meetings
企業名:シスコシステムズ合同会社
URL:https://www.webex.com/ja/index.html
- 機能
- レコーディング機能
- チャット機能
- ファイル共有機能
- スケジュール設定機能
- モバイルアプリ版
- 双方向型ホワイトボード
- ノイズキャンセル機能
- カスタマイズレイアウト機能
- Slido によるライブ投票と質疑応答
- 複数の会議に同時参加
- ジェスチャ認識機能
- リアルタイム翻訳機能
- 特徴
Cisco Webex Meetingsは、高品質な音声と鮮明なビデオ、コンテンツ共有機能を組み合わせ、様々なデバイスから簡単かつ安全に会議を開くことができるWeb会議ツールです。最新のAI技術による強力なノイズキャンセル機能があり、キーボードの音や生活音を自動的に消して集中できます。
さらに、ブレイクアウトセッションや投票、ジェスチャー認識機能による感情表現など、オンライン会議においてコミニュケーションを手助けしてくれる機能が備わっています。Webex Assistantによる文字起こしや議事録の自動作成、リアルタイム翻訳機能などのミーティングサポート機能もあります。さらに、Microsoft Teams、Slack、Google Calendar、Outlookなどの日常的に使用するツールとの連携も容易であり、背景の画像差し替えやぼかし機能によって、場所を選ばずミーティングに参加することができます。多機能なWeb会議ツールを探している方にオススメです。
プラン名 | 無料プラン | Starter プラン | Business プラン | エンタープライズ |
月額(1ライセンス) | 無料 | 1,700円 | 2,700円 | 要問い合わせ |
最大利用時間 | 40 分 | 24 時間 | 24 時間 | 24 時間 |
最大利用人数 | 100名 | 150名 | 200名 | 1000名 |
録画ファイルの保存 | ローカルのみ | 5BG | 10GB | 無制限 |
ISL Online
企業名:株式会社オーシャンブリッジ
URL:https://www.islonline.jp/
- 機能
- Web会議
- 常時接続
- ワンタイム接続
- チャット機能
- ホワイトボード機能
- レコーディング機能
- 画面共有機能
- モバイルアプリ版
- ファイル転送機能
- 遠隔プリント機能
- 自動ポート設定機能
- 特徴
ISL OnlineというWeb会議ツールは、複数人での資料や画面共有が可能な「Web会議」や、社内PCや遠隔地のサーバーに出先からでも接続可能な「常時接続」、異なる場所にあるPC間の画面を共有する「ワンタイム接続」などの幅広い機能が搭載されています。価格面ではライセンス制度が採用されており、5つのライセンスから選択することができるので、自社に適した性能とコストのツールを導入することができます。中でも、社内ネットワーク内にサーバーを設置して運用管理を行う形式のオンプレミスライセンスは、専用線やVPNなどで接続された社内LAN内に限定されるので、セキュリティ面で優れています。このライセンスは、企業や自治体など、社内でのみでの利用を検討している方にオススメです。
プラン名 | トライアル | プリペイドクーポン | パブリッククラウド | オンプレミス | プライベートクラウド |
ライセンス | 0円 | 50,000円 | 150,000円 | 500,000円 | 要問い合わせ |
利用期間 | 15日間 | 500分 | 1年~ | 1年~ | 1年 |
同時接続数 | 2 | 無制限 | 1~ | 1~ | 10~ |
※同時接続1ライセンスは「リモートコントロールの同時1接続」か「PC10台まで参加で きるWeb会議」をご利用いただけます。
(1同時接続ではリモートコントロールとWeb会議は同時には利用できませんが、別々の時 間であれば利用可能です)
まとめ
本記事では、主要なWeb会議ツールの機能や特徴、価格についてご紹介しました。
Web会議ツールは、今後のテクノロジーの進化と共に、さまざまな機能が追加され、ますます重要なコミュニケーションツールとなるでしょう。
無料のツールも提供されていますので、自社の規模や必要な機能に合わせて適切なWeb会議ツールの導入を検討しましょう。
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