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AI

画像生成AI入門|しくみ・できること・主要手法・おすすめサービスまで初心者向けに解説

目次

画像生成AIは、入力したテキスト(プロンプト)を手がかりに、新規の画像を自動生成する技術です。
「富士山のフォト風」「屋根の上にいる虎をイラストで」など、被写体/スタイル/画角/質感まで指示できます。多くのサービスは英語プロンプトで精度が出やすい傾向があります(日本語対応の精度はツールにより差があります)。


そもそも“生成AI”とは(画像以外もある)

生成AIは、AIが新しいコンテンツ(文章・画像・音声・動画など)を生み出す技術の総称です。

  • テキスト生成:ChatGPT など

  • 動画生成:Runway Gen-2 など(text-to-video / video-to-video)

  • 音声生成:音声合成/ボイスチェンジ系ツール など

画像生成AIはこの一カテゴリーで、入力(テキスト/画像/動画)によって多様な生成が可能です。


画像生成AIで“できること”(活用シーン)

  • 資料・Web・SNS用のビジュアル作成:構図やトーンを統一して短時間で量産

  • 現実にない情景・合成表現:SF/ファンタジー、非現実の被写体や世界観

  • 広告・クリエイティブ試作:モデル・背景のバリエーションを低コストで検証

  • デザインのラフ出し:テイスト探索やムードボードの高速作成

  • 写真の補完/着せ替え/スタイル変換(対応ツールで編集可能な場合)

ポイント:プロンプトの精度(被写体・画風・構図・ライティング・比率など)とネガティブプロンプト(避けたい要素)の使い分けで品質が大きく変わります。


画像が作られるしくみ(やさしく)

  1. テキスト入力(プロンプト)

  2. テキストエンコーダで数値化:単語や文の意味をベクトル(数列)に変換

  3. 画像生成モデルが出力:そのベクトルをもとにノイズを徐々に画像へ整形したり(拡散モデル)/本物らしい画像を作り判定と競い合う(GAN)などの方法で新規画像を生成

同じプロンプトでもランダムな“種(シード)”やノイズが異なると違う画像が出ます。逆にシードを固定すると再現性が上がります。


主な画像生成手法(代表例だけ把握すればOK)

  • 拡散モデル(Diffusion):ランダムノイズから徐々に画像を“現像”する方式。近年の主流。

  • GAN(敵対的生成ネットワーク):生成器と判別器が競い合い、より本物らしい画像へ。

  • VAE(変分オートエンコーダ):特徴抽出→再構成で新規サンプルを生成。

  • Pix2Pix:画像→画像の変換(例:線画→カラー、白黒→カラー)。

  • StyleGAN/StyleGAN2:人物などの高解像ポートレート生成で有名。

  • TransGAN/Transformer系:Transformerの注意機構を取り入れ、関係性を捉えた生成。

実用上は「拡散モデル(例:Stable Diffusion、DALL·E系)」を押さえておけば十分です。


著作権・利用時の注意点

  • ライセンス確認:各サービスの**利用規約(商用可否、帰属、クレジット表記、年齢制限)**を必ず確認。

  • 学習データの論点:学習に他者著作物が含まれる可能性は各社で取り扱いが異なるため、企業利用はガイドライン整備がおすすめ。

  • 既存作品に酷似:著名キャラクターや特定作家の画風を強く想起させる生成は権利侵害・パブリシティ権などのリスクに注意。

  • 人物写真の扱い:個人情報・肖像権への配慮、倫理ガイドラインの策定を。


初心者におすすめの画像生成AIサービス

料金・機能・日本語対応は変動します。最新の利用条件・規約をご確認ください。

  • Stable Diffusion(各種Web UI/アプリ)
    拡散モデルの代表格。細かなパラメータ調整が可能。英語プロンプト推奨の環境が多い。

  • Midjourney(Discord上で利用)
    高品質な出力で人気。英語プロンプト前提。クリエイティブ表現に強み。

  • DALL·E(OpenAI)
    画像生成と一部編集(インペイント/アウトペイント)に対応。扱いやすいUI。

  • Adobe Firefly
    Adobe独自の学習方針で商用利用の安心感を重視。Photoshop/Illustrator連携が強力。

  • Canva(画像生成機能)
    プレゼン/バナー作成と一体で使えるのが実務向き。日本語でも扱いやすい。

  • Bing Image Creator(Microsoft)
    ブラウザから手軽に試せる。日本語入力のとっつきやすさ。

  • AIイラストくん(LINE)
    LINE上でお手軽に体験。まず雰囲気をつかむのに最適。


うまくいくプロンプト設計のコツ

  • 被写体+スタイル+構図+質感+光+画角+比率を具体化
    例)“a tiger on a tiled rooftop, cinematic, sunset rim light, telephoto, 4k,–ar 16:9”

  • ネガティブ指定で不要要素を排除
    例)“low quality, blurry, extra fingers, watermark, text”

  • 反復して良かった語句を“自分用辞書”に保存(再現しやすくなる)

  • シード固定で類似バリエーションを安定生成


まとめ:しくみがわかると、成果も安定する

  • 画像生成AIはテキスト→数値化→生成の流れで新規画像を作ります。

  • 実務では**拡散モデル(Stable Diffusion系/DALL·E系)**を押さえればOK。

  • プロンプトの具体性ネガティブ指定シード管理で品質と再現性が上がります。

  • 企業利用はライセンス/権利の確認ガイドライン整備を。

  • まずは扱いやすいツールで試し、用途に合わせてステップアップしましょう。

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師田 賢人

Harmonic Society株式会社 代表取締役。一橋大学(商学部)卒業後、Accenture Japanに入社。ITコンサルタントとして働いた後、Webエンジニアを経て2016年に独立。ブロックチェーン技術を専門に200名以上の専門家に取材をし記事を執筆する。2023年にHarmonic Society株式会社を設立後、AI駆動開発によるWebサイト・アプリ制作を行っている。

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