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SNSマーケティング

Instagramマーケティングの基礎知識とメリットデメリット

2017年に流行語大賞を受賞した「インスタ映え」はInstagramユーザーだけでなくビジネスパーソンの間でも使われているワードです。

Instagramは写真や動画を通じて不特定多数の人たちとコミュニケーションを楽しむSNSでしたが、多くの企業が参入し認知度や売り上げの向上に成功しています。

今回の記事ではこれからInstagramを使ってマーケティング活動を検討しているご担当者さまに、Instagramの基礎知識と運用のメリットデメリットをご紹介します。

【記事のポイント】

  • Instagramは「投稿」から「検索」の時代に突入
  • Instagramはビジネス運用向けの機能が充実している
  • Instagramビジネスアカウントの作成&運用方法
  • 最新のInstagramはショート動画の「リール」投稿

スマホ1台あればかんたんにスタートできますが、運用が成功するためにはいくつかのポイントと秘訣があります。

さっそく見ていきましょう。

なぜいま企業がInstagramなのか

Instagramは日本国内における利用者数は3,300万人以上、世界規模では14億7,800万人を超える大型プラットフォームです。

Instagramが日本でリリースされたのは2015年。スタートから7年経った今、ビジネス活用する企業が増えている理由に迫ります。

1.使用目的の変化

1つ目の理由はInstagramの「使用目的の変化」です。

Instagramといえば20〜30代の主に女性が、お気に入りの店やライフスタイルをネット上にアップロードするツールとして人気でしたが、近年は「検索ツール」としての要素が強くなっています

美味しいお店や行きたい場所を探すとき、今まではGoogleなどの検索ツールにキーワードを入力していましたが、今は#(ハッシュタグ)を使ってカテゴライズされた情報を「見つけてもらう」時代です。

「ググる」ではなく「タグる」といわれることもあり、Instagramのハッシュタグ検索を使っておすすめの飲食店や観光スポットを探すユーザーが増えています。

2.追加機能が充実

2つ目の理由は「機能の充実化」です。

Instagramには写真投稿の機能の他に、購入まで完結できる「アクションボタン」や「発見タブ」「地図機能」が追加されました。

  • アクションボタン:アカウントページに「予約」「問い合わせ」「チケット購入」などのURLを設置できる
  • 発見タブ:虫メガネのアイコンを押すとハッシュタグが付けられた画像が表示される
  • 地図機能:「位置情報」を付けて投稿すると、地図検索の結果に表示される

これらの機能が追加されたことで、自分のお店や商品が多くのユーザーに見つけてもらいやすくなっています。

企業がマーケティングでInstagramを活用する3つのメリット

ここからはInstagramをマーケティングに取り入れるメリットをご紹介します。

1.認知度が上がる

Instagramを企業が取り入れるべき理由は「少ない費用で認知度を上げる」効果が大きいからです。

紙媒体やWeb広告を出稿すれば10〜100万円/件はかかりますが、Instagramは基本無料で運用できます。

有料で広告を出すこともできますが、はじめは費用をかけずアカウント運用に力を入れ、慣れてきた頃に検討しましょう。

2.売り上げUPにつながる

Instagramにショップ機能が追加され、アカウントから既存のECサイトへ誘導できるようになりました。

投稿された商品を見て「ウェブサイトで見る」をタップすれば、ショッピングサイトを別で開きなおす手間が省けます。

購入意欲があるうちに自社サイトへ誘導できるので、売り上げにつながる可能性は高く「Instagramで見つけた商品を購入したことがある」ユーザーは約45%いる(※)という結果もでています。

「Instagramで見つけた商品を購入したことがある」は45%、衝動買いの経験者は7割

3.画像・動画のみで投稿できる

Instagramはテキストより「画像」「映像」に適したプラットフォームです。

言い方を変えると「画像と映像さえあればテキストはいらない」ということです。

ハッシュタグを使ってカテゴライズ化すれば、検索されたキーワードに引っ掛かり見つけてもらいやすくなります。

商品を説明したい場合は文章を書かずに「#便利グッズ」「#プレゼントにおすすめ」など短文を登録するだけで十分です。

自社の商品・サービスにハッシュタグを付けて投稿するだけで、見込み客の目に止まりやすくなります。

Instagramマーケティングのデメリット

Instagramをマーケティングに取り入れるには、デメリットのことも考えておく必要があります。

「運用を始めたけれど思った以上に効果が出ない」「続けるのが大変で止めてしまった」とならないために、スタートする前に確認しておきましょう。

1.運用に負担がかかる

Instagramでユーザーに興味を持ってもらいフォロワーになってもらうためには「魅力的な画像・映像」が必要です。

先ほどはメリットとしてご紹介しましたが「画像と映像だけで投稿できる」点はデメリットにもなりえます。

確かに写真やショート動画を撮り投稿すれば良いだけなのですが、数ある投稿の中でユーザーの目に留まるにはそれなりに工夫が必要なので、こだわり過ぎると負担になってしまいます。

最初から投稿内容に手をかけ過ぎず、まずは無理のない範囲で投稿を続け、あとは分析と改善に力を注ぐのが成功の秘訣です。

2.他のSNSと比較して拡散性が低い

InstagramはTwitterやTikTokに比べると拡散されにくいプラットフォームです。

理由は「シェア」機能が搭載されていないから。Twitterなら「リツイート」機能を活用し「バズる」ことも期待できますがInstagramには残念ながら「いいね」機能しかありません。

また、タイムラインといわれるTOP画面にはフォローしているアカウントの情報が中心で、それ以外は企業広告がほとんどです。

3.ユーザーの年齢層が若い

Instagramの年齢層は10〜20代が多く、ビジネス層の利用者はまだ少数です。

若者向けの商品であれば問題ありませんが、経営者層を狙った商材は取り扱いが難しいでしょう。

ビジネスパーソンに訴求したい商材の場合は、FaceBookやTwitterの方がユーザの年齢層が高くマッチしています。

関連記事:企業がTwitterをマーケティングに活用する6つのポイントを解説

Instagram運用4つのステップ

それではInstagramマーケティングを始めてみましょう。

手順は下記4つのステップです。

なお、Instagramの運用はスマートフォン必須です。パソコンでは対応範囲が限られているのでビジネスで運用するなら専用のスマホを用意しましょう。

1.アカウントを作成する

Instagramのアカウント作成は「個人用」「法人用」の区別はなく、どちらの場合も同じ手順です。

プロフィール画面に企業の情報やホームページのURLを入力しておけば、Instagram経由でアクセスが期待できます。

アカウント作成後、設定画面からアカウント情報に入り「プロアカウントに切り替える」を選択することでビジネス用のアカウントが作成できます。

2.投稿する

Instagramに投稿する内容には絶対に押さえておくべきポイントがあります。

それは「写真・動画との相性が良い内容にする」ことです。

Instagramは画像、映像をメインに「見て楽しむ」「まわりに見せたくなる」プラットフォームです。

テキストを読まないと伝わらない内容はInstagramには向いていないということですね。

自社商品やサービスを「使ってみたい」「もっと見てみたい」と思ってもらえる最高の一枚を投稿しましょう。

3.分析する

アカウントを作成すると誰でも「インサイト機能」が使えるようになります。

Instagramをビジネス運用していくにはアカウントの分析は最重要です。

フォロワーや「いいね」の数だけでなく、プロフィールにアクセスされた数や保存された数・率などを投稿ごとに分析し、次の投稿に活かしましょう。

Instagramのアルゴリズムに応じた適切な分析をすれば、フォロワー数の増加や「いいね」される投稿が増え、認知度UPが見込まれます。

投稿する時間帯、内容などさまざまな角度から方向性を考え戦略を立て、試行錯誤を繰り返します。

その他ベンチマーク企業の投稿を分析したり、Instagram運用会社のアイディアを借りながら運営する方法もおすすめです。

4.オウンドメディアへ誘導する

先ほどご紹介したように、Instagramはテキストで商品やサービスの内容を伝えるプラットフォームではありません。

売り上げにつなげるにはより深く知ってもらえる場所へ誘導する必要があります

「ショップ機能」を使って販売できる商品であればInstagram内で完結しますがはじめのうちは難しいので、まずはプロフィール画面からホームページや自社サイトに誘導し、認知度UPを目指しましょう。

最新の主流は「リール投稿」

2020年に登場した「リール」は最長90秒のショート動画を投稿できる機能です。

近年のSNSはYoutubeのショートやTikTokなど短めの動画が人気で、商品やサービスの紹介とエンタメ性を兼ねた投稿が増えています。

テキストより画像、画像よりも動画の方がより情報が伝わりやすくなるので、この流れは今後ますます広がっていくでしょう。

2022年3月にはTikTokの投稿時間が10分に広がり、その他のSNSも追随してくるかもしれません。

時間が延びれば伝えられる情報量は増えるため、ビジネス運用には追い風です。

関連記事:TikTokマーケティング活用3つのメリットとポイントを解説します
関連記事:企業担当者必見!Youtubeマーケティングの基礎知識とポイントを解説

フォロワーが少ないときは「発見タブ」のアルゴリズムを活用

SNSの運用は「フォロワーが少ないと運用は難しい」と思われがちですが、必ずしもそうではありません。

フォロワーが少なくても「発見タブ」機能を活用すれば、スタートしたばかりのアカウントでも多くのユーザーにリーチすることができます。

「発見タブ機能」のアルゴリズムは、フォロー外のユーザーに投稿が表示される仕組みなのです。

例えばユーザーAがこれまでに「いいね」やコメントした投稿をAIが分析し、プロフィールなどAと似た特性のあるユーザーBの「発見タブ」に、Aが関心を持ってアクションを起こした投稿を表示させるのです。

Instagramは魅力的な画像・映像とハッシュタグ

Instagramは「視覚に訴求する」マーケティング手法なので、効果を出すには魅力的な画像とエンタメ性のあるショート動画が必要不可欠。

ベンチマーク企業やその他の企業の投稿を参考に「タップしたくなる」投稿を、できるだけ続けることが重要です。

シェア機能がなく拡散力は低めですが、ハッシュタグを活用すれば検索や地図機能でユーザーに見つけてもらいやすくなります。

いま、InstagramだけでなくSNS全体で「ショート動画」の流れがきています。

Instagramマーケティングをスタートするなら、リール投稿にもぜひチャレンジしてみましょう。

Instagramマーケティングを始める前に疑問や不安があれば、私どもにご遠慮なくご相談ください。

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matsuyama

テレマーケティング会社11年勤務/DX担当。Webライター4年。ゴルフとアコギを愛し、家にテレビがない生活も5年目に突入。大阪在住、来年は異動? 愛読書:「リリー・フランキーの人生相談」「甘いお酒でうがい」「落下する夕日」。座右の銘:永遠の未完全

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