「導入事例のデザインをどうすれば良いか分からない」「導入事例を作成したけど効果が出ない」
といった悩みを抱える人も多いです。
上手く活用すれば高い効果を発揮する導入事例ですが、作り方やデザインを間違えるとそもそも読まれないことも多々あります。
そこで本記事では導入事例を作る上で理解しておくべきデザインの基本と、参考にすべきデザインの例をいくつか紹介していきます。ぜひ最後までご覧ください。
導入事例とは導入した人の声を紹介したもの
導入事例とは、すでに自社の商品やサービスを導入している顧客の「声」を紹介したものです。BtoB商材において特に重要度の高いコンテンツです。
導入事例に書かれる内容は以下のような例が挙げられます。
- 導入したきっかけ
- 導入後の効果
- 今後の展望
売り手側の主張ではなく実際に導入した顧客の生の声が知れるため、導入を検討している企業が参考にしたいと思っていることは明白でしょう。
例えば広告やSNSで売り手側が商材のメリットを紹介していたとしても、第三者の意見と比べると訴求力は弱いです。
どれだけセールスライティングが上手かったとしても、当事者の声よりも第三者の声の方が信頼性が高くなるのは間違いありません。
導入事例のデザインを作成する流れ
導入事例のデザインを作成するまでの流れは以下のステップです。
顧客の立場から考えても、導入事例は一社だけを記載するのではなく複数社を紹介した方が良いです。
それぞれのデザインがバラバラだと導入事例を読む顧客の心理的負担が増加してしまうため、デザインに統一感を持たせるように工夫しましょう。
導入事例の基本的な構成
導入事例は商材の特徴によって記載すべき内容は変化するものの、基本的な構成はある程度決まっています。
以下の「導入事例によく使われる構成」の中から、商材に合わせて適切に組み合わせて利用しましょう。
- 企業の基本情報:業界や会社の規模感など
- 導入した背景:導入前にどんな課題を持っていたか
- 選んだ決め手:機能面や利便性、アフターフォローなど選んだ基準
- 導入後の効果:実際に導入した後にどんな効果があったか
- 今後の展望:自社のサービスを導入し、今後どのようなことに取り組んでいくか
導入事例のデザインで気をつけるべきポイントは5つ
導入事例のデザインで気を付けるべきポイントは以下の5つです。
- 冒頭に要約を入れる
- 顧客のメリットも考える
- 競合との違いを明確にする
- 写真や動画を適度に入れる
- 導入事例をカテゴリに分ける
それぞれ解説します。
冒頭に要約を入れる
導入事例の冒頭は概要をまとめた簡潔な要約を入れるようにしましょう。
導入事例は種類によっては文章量も多くインタビューの画像なども入れるため、全体的に縦長になってしまうこともあります。
つまりユーザーの「導入事例を読むハードル」が高くなるため、まずは冒頭で興味を持ってもらう工夫をする必要があるわけです。
「この導入事例は参考になりそうだ」とユーザーに思ってもらえるような要約を冒頭に入れることで、完読率が高くなるでしょう。
顧客のメリットも考える
導入事例を作る目的の多くは「導入事例を見てもらって新規顧客を獲得する」ことだと思います。
ただ、自社の都合の良いように導入事例を作成したとしたら、既存の顧客との信頼関係を傷つけてしまう可能性も。
作成する目的をしっかりと抑えた上で、紹介する顧客のメリットも考慮してコンテンツやデザインを作成しましょう。
競合との違いを明確にする
導入事例で伝えるべき重要な項目の1つが「競合との違いを明確にすること」です。
導入事例を見ているユーザーの大半は、マーケティングファネルでいう「比較・検討」の段階の可能性が高いでしょう。
つまり自社の商品やサービスだけを注視しているわけではなく、競合とも比較しながら導入事例を見ているわけです。
導入事例で競合との明確な違いを理解してもらえれば、より自社の商材に対するモチベーションが上がる可能性が高いと言えます。
写真や動画を適度に入れる
導入事例のページ内に顧客の写真や動画を適度に入れることによって、より導入がイメージしやすくなります。
また、単純に文章のみのコンテンツは読みにくくなるため、そもそも読みやすくするためにも適度に画像は用いた方が良いでしょう。
仮に人物の写真が難しい場合でも、何かしら関係性のある画像を挿入することをおすすめします。
導入事例をカテゴリに分ける
先ほども解説したように、導入事例を見ているユーザーは「比較・検討」の段階です。
つまり自社の導入事例も1つだけを見るのではなく、複数見て検討する可能性が高いと言えます。
導入事例をカテゴリに分けて検索しやすくすることによって複数の導入事例を見てもらえる可能性が高まり、自社商材への理解が深まるわけです。
カテゴリに分類した上で、できれば検索機能も付けることをおすすめします。
参考になる導入事例のデザイン3選
導入事例を紹介している企業は数多く存在していますが、今回は特に参考になる以下の3つに厳選して紹介していきます。
- 株式会社村田製作所
- Sansan株式会社
- 株式会社オンリーストーリー
それぞれ解説します。
株式会社村田製作所
株式会社村田製作所の導入事例は「効果」が一目で分かるように工夫してあります。
ユーザーはクリックして導入事例を読む前に定量的な効果を確認できるため、「この事例を読んでみよう」というモチベーションが高まりやすいです。
カテゴリによって検索もできるため、自社の求める事例を探しやすい点も参考になるところだと言えるでしょう。
Sansan株式会社
Sansan株式会社の導入事例は「業種」と「従業員数」の2つが同時に選択できるようになっています。
企業によっては1つだけしか選択できず複数組み合わせられない場合も多いため、ユーザーの利便性は高いと言えるでしょう。
また、事例の冒頭に「目的」「課題」「効果」が分かりやすくまとめてあるため、最初の部分だけ読めばおおよそが理解できるようになっています。
画像も適度に利用されていて非常に見やすいため、ぜひ見てみてください。
株式会社オンリーストーリー
株式会社オンリーストーリーの導入事例は「事業フェーズで絞る」というユニークな検索方法を採用しています。
業界や従業員数といったオーソドックスな検索方法ももちろん良いですが、企業の種類によっては独自の検索方法を採用した方が良い場合もあるでしょう。
ターゲット層に合わせて検索方法も模索してみるのをおすすめします。
導入事例のデザインが探せるサイト3選
先ほど参考になる導入事例のデザインを3つほど紹介しましたが、「もっと色々なデザインを比較したい」と思う人も多いでしょう。
以下の3つは導入事例のデザインを複数取り扱っているサイトなので、ぜひ見てみてください。
- パーツ別Webデザイン集
- LPアーカイブ
それぞれ解説していきます。
Parts.
Parts.はWebサイトをパーツごとに分けて紹介しているサイトで、導入事例のみをまとめたページもあります。
100社以上の導入事例がまとめられているため、自社の参考になる例が必ず見つかるでしょう。
サイトも非常に使いやすいため、まずはこちらを見てみるのをおすすめします。
PinterestはWeb上の画像や動画をまとめてあるサイトで、検索窓に「導入事例」と打ち込むことによって探すことが可能です。
ただ、Webサイトや企業サイトを検索するために特化したものではないため、Parts.と比べると少し使いづらいかと思います。
もしParts.でも見つからない場合には目を通してみましょう。
LPアーカイブ
LPアーカイブはLPのデザインを探すのに特化したサイトですが、導入事例も一部紹介されています。
数は多くないですが探しやすくて便利なので、目を通してみるのもおすすめです。
導入事例の効果を高めるデザインを作ろう
効果的な導入事例が作れるかどうかは「導入した企業の満足度」だけではなく、顧客の声をどのように聞き出しデザインに落とし込むかによって大きく異なります。
例えばどれだけ満足した顧客がいたとしても、導入事例を読むユーザーに対してその満足感を上手く伝えられなければ意味はありません。
Harmonic SocietyのGengokaは、導入事例を作成する際に必ず行う「顧客へのインタビュー」と「それをデザインに落とし込む」の2つに強みを持っています。
「効果的な導入事例を作成したいけど、上手く作成できる自信がない」という人はぜひ一度検討してみてください。
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