文章作成プロンプトの書き方と型|AIから良い下書きを引き出す5つの部品

kento_morota 4分で読めます
社内のAI・IT活用、技術がわかる相手に無料相談。 相談 →
目次

AIに「文章を書いて」と頼んだのに、当たり障りのない、どこか他人事の文章が返ってきた——これはAIの性能の問題ではなく、頼み方(プロンプト)の問題です。AIは料理人に似ています。「何か作って」では定食しか出てきませんが、材料と好みを伝えれば、望む一皿が出てきます。

この記事では、文章作成に特化したプロンプトの「型」を解説します。AIを使った文章の書き方 完全ガイドの中核パーツです。難しい専門知識は不要で、覚えるのは5つの部品だけです。

基本の型:5つの部品で組み立てる

良いプロンプトは、次の5部品でできています。

  • ①役割:「あなたは地域新聞の編集者です」——AIに立場を与えると、文体と視点が安定します
  • ②読者:「読み手は地域の子育て世帯です」——誰向けかで言葉選びが変わります
  • ③目的:「イベントに足を運んでもらうためのお知らせです」
  • ④素材・条件:日時・場所・伝えたい内容などの材料と、「絵文字は使わない」などの条件
  • ⑤形式:「300字で」「見出し+箇条書きで」「ですます調で」

5部品を全部そろえた例を見てみましょう。

悪い例:「マルシェのお知らせを書いて」

良い例:「あなたは地域情報紙の編集者です(役割)。子育て世帯向けに(読者)、週末のマルシェに行きたくなるお知らせを書いてください(目的)。情報:10月12日10〜15時、中央公園、入場無料、子ども向けワークショップあり(素材)。300字以内、ですます調、絵文字なしで(形式)。」

この違いだけで、出てくる文章の実用度はまるで変わります。

そのまま使えるテンプレート3種

①お知らせ・案内文

「あなたは【団体名】の広報担当です。【読者】に向けて、【イベント/お知らせ】の案内文を書いてください。必ず入れる情報:【日時・場所・料金・申込方法】。目的は【してほしい行動】です。【文字数】以内、ですます調で。」

②記事・ブログの下書き

「あなたは地域メディアのライターです。以下の取材メモをもとに、【読者】向けの記事の下書きを書いてください。一番のニュースは【◯◯】なので、それをリード文(冒頭)に置いてください。見出し案も3つ。メモ:【貼り付け】」——取材メモからの記事化は文字起こしをAIで記事にする手順でさらに詳しく解説しています。

③お礼・依頼などの気を使う文章

「【相手との関係】である【相手】に、【用件】を伝えるメールを書いてください。失礼にならないよう、しかし回りくどくならないように。特に伝えたい気持ち:【◯◯】。150字程度で。」

出力を磨く「追加注文」のコツ

一発で完璧を求める必要はありません。プロンプトの真価は2回目以降の注文で発揮されます。

  • 方向の修正:「もっとくだけた調子で」「冒頭をもっと目を引く形に」
  • 分量の調整:「半分に削って」「この部分だけ詳しく」
  • 案の比較:「違う切り口で3案ください」——選べる状態を作るのがAI活用の醍醐味です
  • 理由を聞く:「なぜこの構成にしたの?」——答えを読むと、自分の文章力の勉強にもなります

うまくいったプロンプトは、メモアプリに保存して「自分のテンプレ集」に育ててください。2回目からは貼り付けて素材を差し替えるだけになります。

プロンプトより大事なこと:材料はあなたが持っている

最後に、プロンプト術の限界も正直にお伝えします。どれだけ頼み方が上手くても、AIはあなたの体験を知りません。取材で聞いた話、現場で見た光景、あなた自身の気持ち——この「材料」を④素材の部品にどれだけ具体的に渡せるかが、文章の質の上限を決めます。プロンプトの型は、材料を活かす調理法にすぎません。材料の集め方は取材のやり方 完全ガイドで解説しています。

なお、ビジネス業務(メール・企画書・分析)向けのプロンプト設計は中小企業のためのプロンプト入門が詳しいので、仕事で使う方はあわせてどうぞ。

まとめ:5部品→追加注文→自分のテンプレ集

文章作成プロンプトは、①役割・読者・目的・素材・形式の5部品で組み立て、②遠慮なく追加注文で磨き、③うまくいった型を保存して資産にする——この3つで十分に実用レベルになります。出てきた下書きを仕上げる目の鍛え方は、AIで文章を添削・推敲する方法へ続きます。

チームでのプロンプト共有や業務テンプレの整備は、当社のサービス(AI研修・導入支援)でもご支援しています。

#プロンプト#文章作成#ChatGPT#テンプレート#生成AI
ManageAI 先行モニター企業 募集中|先着5社・2026年11月末まで

生成AIの利用費、「誰が・何のために・いくら」まで見えていますか?

株式会社カイダンと共同開発したAI利用ガバナンスSaaS「ManageAI」は、OpenAI・Azure OpenAI・Claude・AWS Bedrock・Google Vertex AIの費用と利用状況を、部署・利用者・プロジェクト別に可視化します。導入は読み取り専用キーの登録だけ。初期費用0円・月額5万円(税別)で先行モニター企業を募集しています。

ニュースリリースを読む
共有:
無料メルマガ

週1回、最新の技術記事をお届け

AI・クラウド・開発の最新記事を毎週月曜にメールでお届けします。登録は無料、いつでも解除できます。

※ プライバシーポリシーに基づき管理します

関連記事

Related / 9 articles

  1. AI

    AIを使った文章の書き方 完全ガイド|文字起こしから構成・推敲までのワークフロー

    AIを使った文章の書き方を、文字起こしから構成・執筆・推敲までの6工程ワークフローで解説します。頼み方(プロンプト)の5部品、下書きと仕上げの分担、添削でのAIの使い方、事実確認は人が担うべき理由まで、任せてよい仕事と人が握るべき仕事の線引きを紹介します。

  2. AI

    文字起こしをAIで記事にする手順|インタビュー音声から原稿を作る実践ガイド

    取材やインタビューの文字起こしをAIで記事に変える手順を解説します。文字起こしの整形、発言の抽出、一番のニュースを決める構成づくり、下書きから仕上げまでの記事化の4ステップと、やってはいけないそのまま記事化の注意点、AIと人の役割分担まで紹介します。

  3. AI

    AIで文章を添削・推敲する方法|頼み方の例文と見落としやすい落とし穴

    AIに文章を添削してもらう実践手順を解説します。誤字・表記の機械的チェック、読みやすさを高める表現の改善、読者目線のレビューという3段階の頼み方例文、指摘を取捨選択するコツ、AI添削に任せてはいけない3つのこと、公開前のAI添削10分コースの実践フローまで紹介します。

  4. AI

    AIで文章の構成案を作る方法|書き出せない人のための「壁打ち」活用術

    AIで文章の構成案を作る方法と壁打ちの技術を解説します。素材を箇条書きで吐き出し、選んだ切り口で構成案を3案もらい、構成が決まったら本文は自分の言葉で書く3ステップに加え、壁打ちを深める質問の型と、構成案のもっともらしさに流されないための注意点を紹介します。

  5. AI

    ChatGPTの始め方|スマホだけでOK・無料での使い方を初心者向けに解説

    ChatGPTをスマホで始める手順を初心者向けに解説します。公式アプリの入手からアカウント作成、話しかけるまでの3ステップ、無料版でできること、最初に試したい使い方5つ、個人情報など入力してはいけないものを含む3つの注意点まで紹介し、今日から安心して使い始められます。

  6. AI

    AI電話対応(ボイスボット)とは?中小企業の電話業務を減らす導入ガイド

    電話の一次対応をAIに任せるAI電話対応(ボイスボット)を中小企業向けに解説します。従来のIVRとの違い、向いている定型・高頻度の電話と人が対応すべき電話の見分け方、導入の4ステップと効果の考え方、失敗しない運用ルール3つまで実務目線でまとめました。

  7. DX・業務効率化

    n8nとは?使い方と業務自動化の始め方|Zapierとの違いも解説

    セルフホストできる業務自動化ツール「n8n」を中小企業向けに解説。ノードをつなぐ仕組み、Zapierとの使い分け、AI連携で判断を含む業務まで自動化する方法、始めるための3ステップ、壊れたことに気づけないリスクへの注意点をまとめました。

  8. AI

    Difyとは?ノーコードで社内AIチャットボットを作る方法|中小企業向け入門

    プログラミング不要でAIチャットボットや業務アプリを作れるオープンソースツールDifyを解説。クラウド版とセルフホスト版の違い、機密データへの対応、社内規程FAQボットや定型文書ジェネレーターなど最初に作るべきアプリ、導入前の注意点を中小企業目線でまとめました。

  9. AI

    AI導入に使える補助金・助成金の種類と申請の流れ|中小企業向けガイド【2026年】

    AI導入に使える補助金・助成金の種類と申請の流れを中小企業向けに解説します。IT導入補助金、ものづくり補助金、小規模事業者持続化補助金、自治体の助成金の向き不向き、申請の5ステップ、交付決定前の発注はNGという最重要の注意点、採択率を上げる計画書のコツを紹介します。

ManageAI

先行モニター企業 募集中

生成AIのコストを「部署別」に、請求書より先に。

先着5社限定・2026年11月末まで。初期費用0円・月額5万円(税別)で、正式版と同等の機能に加え、開発者と伴走者による導入支援を追加費用なしで提供します。プロンプト原文は一切取得しません。

株式会社カイダン × Harmonic Society株式会社の共同事業|読み取り専用キーの登録だけで導入できます