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文章を書く時間の中で、最も苦しいのはどこでしょうか。多くの人の答えは「書き始め」です。白紙の画面を前に、何から書けばいいか分からず固まってしまう——実はプロでも同じです。そしてこの「白紙の苦しみ」こそ、AIが最も上手に取り除いてくれる部分です。
コツは、AIに文章そのものではなく「構成案(アウトライン)」を作らせること。この記事では、書き出せない人のためのAI壁打ち術を3ステップで解説します。AIを使った文章の書き方 完全ガイドの「構成」パートの詳細版です。
なぜ本文ではなく「構成案」から頼むのか
いきなり「記事を書いて」と頼むと、それらしい完成品風の文章が返ってきます。一見便利ですが、2つの問題があります。第一に、あなたの言いたいことと微妙にずれた文章を、後から直すのは大変だということ。第二に、文章を丸ごとAIに書かせると、自分の言葉で書く力が育たないことです。
構成案から始めれば、この両方を回避できます。骨組みの段階なら、ずれの修正は数秒です。「この章は要らない」「ここに体験談を入れたい」——構成レベルの判断は、あなたが主導権を握ったまま進められます。設計図はAIと一緒に、施工(本文)は自分で。これが上達も速い分担です。
ステップ1:素材を箇条書きで吐き出す
まず、頭の中にある材料を、順番も文章も気にせず箇条書きで書き出します。取材メモ、伝えたいこと、印象的だった言葉、入れたい写真——きれいに書く必要はまったくありません。
そしてAIにこう渡します。「これから記事を書きます。以下は素材の箇条書きです。まず、この素材から書ける記事の切り口を3つ提案してください。素材:【貼り付け】」
ポイントは、いきなり構成を頼まず「切り口」から聞くこと。同じ素材でも「店主の人生に焦点を当てる」「地域の変化の象徴として描く」「読者が行きたくなるガイドとして書く」など、複数の角度が返ってきます。どの切り口で書くかは、あなたが選びます。
ステップ2:選んだ切り口で構成案を3案もらう
切り口が決まったら、構成案を頼みます。「切り口②で書きます。読者は【◯◯】、分量は【◯◯字】想定です。見出しレベルの構成案を3パターン作ってください。それぞれ、リード文(冒頭)に置く『一番のニュース』も添えて。」
3案を見比べると、不思議なことが起こります。「A案のこの見出しは良いが、順番はB案が自然だ」——選んで組み合わせる作業を通じて、自分が本当に書きたい形が見えてくるのです。これがAI壁打ちの本質で、AIの答えをそのまま使うことではなく、答えに反応する自分の感覚から考えを引き出すことにあります。
壁打ちを深める質問の型
- 「この構成の弱点はどこ?」——AIは自分の案にも率直にダメ出しします
- 「読者が離脱しそうな箇所は?」
- 「この主張への反論を3つ挙げて」——反論を先回りできる文章は説得力が段違いです
- 「タイトル案を10個、テイスト違いで」——量出しはAIの独壇場です
ステップ3:構成が決まったら、本文は自分の言葉で
確定した構成案に沿って、見出しごとに自分で書いていきます。白紙から書くのとは別世界の楽さを感じるはずです。書けない見出しがあれば、そこだけ「この見出しの本文のたたき台を200字で」と部分的にAIに頼んでも構いません。全文を任せるのと、詰まった箇所だけ助けてもらうのとでは、文章の「自分らしさ」がまったく違います。
頼み方の細かい型(役割・読者・目的・素材・形式の5部品)は文章作成プロンプトの書き方と型を、書き上げた後の仕上げはAIで文章を添削・推敲する方法をご覧ください。
注意:構成案の「もっともらしさ」に流されない
AIの構成案は整っていて、つい従いたくなります。しかし覚えておいてください。AIはあなたの取材相手に会っていないし、その場の空気も知りません。「一番のニュース」が何かを最終的に決められるのは、現場にいたあなただけです。構成案がどれもしっくり来ないときは、素材の渡し方が足りないサイン。「実はこんなことがあって……」と材料を追加して、もう一度壁打ちしましょう。文章の原則そのもの(誰に・何を、結論から)は伝わる文章の書き方 完全ガイドが土台になります。
まとめ:白紙の苦しみは、AIと分担できる
書き出せないときの手順は、①素材を箇条書きで吐き出し、②切り口→構成案を3案もらって選び、③本文は自分の言葉で書く——の3ステップです。構成はAIと、言葉は自分で。この分担なら、書くスピードと自分らしさを両立できます。
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