ウェブ上でセミナーを開催できる「ウェビナー」。予算や人材を節約して開催できるため、企業のマーケティング施策に効果的な手法です。
ウェビナーを効果的に開催するためには、顧客獲得につながる理由やポイントを把握することが大切。そこで本記事では、ウェビナーの概要を解説した上で、ウェビナー開催が企業にもたらすメリットやウェビナーを成功させるポイントを紹介します。ウェビナー開催に必要なツールも紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
ウェビナーとはウェブ上でセミナーを開催すること
ウェビナーとは、ウェブとセミナーを組み合わせた造語で、ウェブ上でセミナーを開催することを意味します。ウェビナーを開催するためのツールもウェビナーと呼ばれます。
オフラインで行う会場開催型のセミナーの場合、1つの会場で主催者側と参加者が対面で出会うのが主流です。
一方、ウェビナーはPCやスマートフォン、タブレット端末といったIT機器を通して、配信側と視聴者側がつながります。
参加者はインターネット環境と接続できるデバイスがあれば気軽に参加できるため、住んでいる地域に関係なく参加できる点が大きな魅力です。一方の企業側にとっては、セミナー開催に必要な工数や予算を抑えながら開催できるというメリットがあります。
オンラインを利用して顧客(リード)を獲得したり育成したりしたい企業にとって、ウェビナーは効果的なツールといえるでしょう。
ウェビナー開催が顧客獲得につながる理由は3つある
[st-slidebox webicon=”” text=”+ ウェビナーを開催する具体的なメリットを解説します。” myclass=”” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]
- コストを抑えながら集客できる
- 空いた工数を別の施策にあてられる
- 接点のなかった顧客層にアプローチできる
[/st-slidebox
コストを抑えながら集客できる
ウェビナーには、会場開催型のセミナーに比べてコストを削減しながら集客できるというメリットがあります。
ウェブ上でセミナーが完結するため、インターネット環境とマイクやカメラなどの機材を揃えればすぐにでも配信できるのです。
従来のセミナー開催に欠かせなかった会場のレンタル代、講師の交通費や宿泊費などが発生しません。また、自社から派遣する社員の移動コストも削減できます。
空いた工数を別の施策にあてられる
これまで会場を予約してセミナーを開催していた場合、ウェビナーに移行することで空いた工数を別のマーケティング施策にあてることができます。
従来のセミナーでは、会場を選定して予約する作業が必須でした。それだけでなく当日の会場設営や来客対応のために一定数の人員を派遣する必要もあります。セミナー終了後の撤収作業も企業負担になることがほとんどです。
しかしウェビナーを開催すると、これらの作業が発生しません。大幅な工数削減が実現でき、空いた人員や時間を別のマーケティング施策に活用できるのです。
接点のなかった顧客層にアプローチできる
ウェビナーを開催すると、これまで接点のなかった顧客層へのアプローチも可能になります。
ウェビナーはオンライン上で発信者側と参加者側がつながるため、物理的な距離に関係なく「参加したい」と思ったユーザーも利用できます。
そのため、会場までの移動代や宿泊のためにホテル代が発生するユーザーがいても、「オンラインで利用できるなら参加してみようかな」と興味を示してくれる確率が高まります。
セミナーの情報を顧客層に知らせる仕組みは必要ですが、従来のセミナーよりも心理的ハードルを低くしてアプローチできるのです。
顧客獲得に効果的なウェビナーを開催するための3つのポイント
ウェビナーは企業側とユーザー側、双方にメリットがあります。効果的な運用のためにいくつかポイントを押さえておきましょう。
参加者の途中退席を防ぐ工夫が必要
ウェビナー参加者は、気軽に参加できる反面、途中退席も容易にできてしまいます。そのため視聴者の注意を引き付けるような工夫を施して、最後まで席に座ってもらいましょう。
ウェビナーを通じて訴求したい内容をユーザーに届けるためには、一方通行のセミナーを避ける必要があります。
話の途中で適度に参加者に話しかけたり、理解を助ける資料を画面に表示させたりして、双方向のコミュニケーションになるように配慮すると、参加者の集中力も持続するでしょう。
画質や音質に気を付ける
配信している音声が聞こえにくかったり画質が悪くて必要な資料が見づらかったりすると、参加者の支持を集めるウェビナーにつながらないおそれがあります。
カメラやマイクなどの撮影機材はできるだけ高品質なものを用意して、参加者が閲覧しやすいウェビナーを開催しましょう。
また、リアルタイムで配信する際は、事前に予行演習しておき本番でのミスを防ぐことができます。
目の前に視聴者がいると想定する
ウェビナーの大きな特徴は、セミナー参加者とは対面ではなく画面越しに向かい合うという点です。
目の前に参加者がいない分、心理的なプレッシャーを感じないというメリットもありますが、参加者の前に立っていることを意識することは大切です。
顧客層に不快感をあたえない服装を心がけたり見た目の清潔感に気を付けたりと、目の前に参加者がいると想定して取り組むとよいでしょう。
また、親しみやすい口調もよいのですが、ときにはフォーマルな語り口も意識すると、参加者からより好感を集められます。
ウェビナーを開催できるおすすめツール3選
ウェビナーを開催できるツールは、いくつもの企業から提供されています。ここでは使いやすさに焦点をあてて、おすすめのツールを3つ紹介します。
ZOOMウェビナー
ZOOMウェビナーは、アメリカに本社を置くZOOM社が提供しているウェビナー向けのツールです。
ウェブ上のコミュニケーションツールとして日本でもユーザーの多い「ZOOM」のUIを使用できるため、ZOOMを使っている方なら操作方法に混乱せずに移行できるでしょう。
ウェビナーとしての機能ですが、ZOOMウェビナーは最大100名までのユーザーを招待してリアルタイム配信が可能。また、ウェビナーチャットやQ&Aパネルを利用することで、参加者と双方向のコミュニケーションもできます。
有料の年間ライセンスは段階ごとに料金が設定されており、最大1万人以上のユーザーを招待できるため、規模の大きいセミナーを開催したい企業にもおすすめです。
コクリポ
コクリポは、「とにかく簡単にウェビナーを行えること」をテーマにしたウェビナー専門ツールです。
日本の会社が作成したツールのため、国産のわかりやすい設計がウリの1つ。
操作マニュアルが日本語で完備されているほか、定期開催されている「ご質問会ウェビナー」を利用すれば、直接担当者に質問することも可能です。
ウェビナー専用ページの作成から当日の操作まで、このツールで完遂できる機能が備わっており、現在約7,000におよぶ企業が利用している実績もあります。
また、コクリポは初月無料で最低利用期間も設定されていません(2023年3月時点)。実際に導入して無料でお試し利用してから本格的な導入を検討してもよいでしょう。
ネクプロ
ネクプロは、リアルタイム配信とオンデマンド配信の両配信から好きな方法を選べるウェビナーツールです。アンケートの実施や分析改善といった、マーケティングに欠かせない機能も備えています。
分析機能の「視聴ログ」を利用すると「参加人数」「平均視聴時間」などの参加者のデータを確認できます。配信した動画がどのくらいユーザーに届いているのかが具体的にわかれば、セミナー開催後の分析や改善作業も効率的に進むでしょう。
またネクプロは、マニュアルを掲載したサイトやライブ配信に関する動画マニュアルも用意しています。ネクプロ運用の際に浮かんできた疑問点を、その都度解決しながら作業できる利便性の高いツールです。
ウェビナーを開催して効率的に集客する
ウェビナーを開催すると、会場開催型のセミナーに必ず発生していた会場レンタル代や移動費といったコストが発生しません。
それまでかかっていた費用や人的コストを別のマーケティング施策にあてることもできるでしょう。
オンラインでセミナーを開催するという特徴から、参加者の途中退席を防止したり配信機材を揃えたりといった作業が発生しますが、それらに見合うだけの成果を期待できるのがウェビナーです。
ぜひ本記事を参考にウェビナーを活用して効率的に集客を進めてください。
コメント