目次
KGIとKPIとは?―まず押さえる“最終目標”と“道標”
KGI(Key Goal Indicator):最終ゴールを示す指標
- 例:年商10億円/利益率15%/市場シェア+2pt(いつまでに、を必ずセット)
- 原則ひとつ。全社の意思決定を一点集中させる“旗”です。
KPI(Key Performance Indicator):進捗とプロセスの指標
- 例:商談化率5%→7%/新規リード月1,000件/平均単価+10%
- 複数OK。KGIに因果で接続する“道標”です。
一言で違い
- KGI=到達点(結果指標・Lag)/KPI=到達までの運転計器(先行指標・Lead)
AI時代のKGI・KPI運用―生成AIで“速く・賢く・正確に”
生成AI(LLM)でできること
- 目標分解の自動化:KGI→KPIロジックツリーの初期案を高速生成
- VOC要約:顧客の声・失注理由・NPS自由記述を要約しKPI候補を抽出
- 異常検知:週次KPIの急変を自動アラート(季節性やキャンペーン影響を補正)
- シミュレーション:CVRや単価を微調整した際のKGI到達確率を試算
ポイント:AIが作るのは叩き台。最終判断はビジネス仮説×現場知見で補正。
KGI・KPIの設定手順(テンプレ付き)
1. KGIをSMARTに定義
- Specific/Measurable/Achievable/Relevant/Time-bound
- 例:FY25末までに年商10億円、営業利益率15%
2. ロジックツリーで逆算(KGI→KPI)
- 例:年商=トラフィック × CVR × 平均単価 × 継続率
- 各枝に**レバー(施策で動かせる変数)**を紐づける
3. KPIを“先行指標中心”で選定
- 例:セッション数/資料DL率/商談化率/初回価値到達(TTV)/解約率 など
- **バニティ指標(見栄えだけ)**は排除
4. しきい値(ターゲット)を数式で設定
- 例:月商8,300万円=UU12万 × CVR2.0% × 単価3,450円
- 感度分析でどこを1%改善するとKGIに効くかを可視化
5. ダッシュボード設計
- North Star Metric(最上位)+フェーズ別KPI(獲得/転換/収益/継続)
- 更新頻度:日次(運用)、週次(戦術)、月次(戦略)で層別化
6. 運用(週次レビュー→月次リフォーキャスト)
- 週:ハイライト/ローライト・AI要約を起点に意思決定
- 月:KPI→KGIの到達確率を再計算、施策の資源配分を見直し
業界別KGI・KPIサンプル(コピーして使える)
BtoB SaaS
- KGI:ARR 5億円/Net Revenue Retention 115%
- KPI
- 獲得:MQL→SQL 率 25%/SQL→受注率 30%
- 価値提供:TTV30日以内70%/機能活用率(週次アクティブ)65%
- 継続:Logo churn < 1.5%/月/アップセル率 8%/Q
EC/D2C
- KGI:年商12億円/利益率12%
- KPI:UU/月 30万/CVR 2.2%/AOV 6,000円/リピート率 32%/返品率 < 2.5%
リード獲得(BtoB)
- KGI:四半期あたり受注額1.5億円
- KPI:ウェビナー参加者2,000/資料DL 4,000/営業接続率 35%/商談化率 12%
カスタマーサクセス
- KGI:Gross churn < 6%/年/NPS +10pt
- KPI:オンボ完了率80%/30日/サポート初動<4h/ヘルススコア>70
OKR×KGI/KPIの整合を取る
役割の違い
- OKR:挑戦的な“何を・なぜ”(定性的+定量のKR)
- KGI/KPI:事業運営の“何で測る”(定量の体系)
実務の合わせ方
- ObjectiveがKGIに寄与するかをKR↔KPIで照合
- OKR四半期見直し時にKPIのしきい値も同時更新
よくある失敗と回避策
1. KGIと無関係なKPIを大量設定
- 回避:KGIへの因果を1行の式で説明できない指標は削除
2. 過度な細分化で“指標疲れ”
- 回避:最大7指標/チーム。残りは監視用に格下げ
3. バニティ指標(フォロワー数など)重視
- 回避:収益に直結する先行指標に置換(例:資料DL→SQL率)
4. データ品質の未整備
- 回避:GA・CRM・CDPの定義・ID連携を先に標準化
5. レポートはあるのに意思決定がない
- 回避:週次会議を**“数値→意思決定→タスク化”**の3点セットで運用
チェックリスト(運用前に3分で確認)
- KGIはひとつでSMARTか
- KPIは先行指標中心か(Lag/Leadのバランス良)
- KPI→KGIの数式を説明できるか
- ダッシュボードはNorth Star+階層で更新頻度を分けたか
- AI自動要約・異常検知・到達確率の仕組みを入れたか
- 週次レビュー→月次リフォーキャストの運用リズムを設計したか
まとめ:AIを相棒に、KGIまでの“勝ち筋”を見える化
- KGI=最終ゴール/KPI=道標。因果でつながる体系を作る
- 生成AIで分解・要約・検知・試算を自動化し、意思決定を高速化
- OKRと整合、North Star中心のダッシュボードで運用を仕組み化
これで、戦略のブレを抑え、最短距離でKGIに到達できます。
Harmonic Society株式会社では、KGI/KPI設計、OKR整合、AI活用ダッシュボード構築、週次運用の内製化まで伴走型で支援します。まずは現状の指標とダッシュボードを拝見し、到達確率を最大化する設計をご提案します。