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取材で最初のハードルは、書くことでも聞くことでもなく「申し込むこと」です。「忙しいのに迷惑では」「何様だと思われないか」——初めての取材依頼は、誰でも緊張します。
でも安心してください。取材依頼は、正しい順序で必要なことを伝えれば、驚くほど快く受けてもらえます。多くのお店や団体にとって、記事で紹介されることはうれしい出来事だからです。この記事では、取材のやり方 完全ガイドの最初のステップである「依頼とアポイント」を、文例つきで解説します。
依頼の前に:企画を1行にしておく
依頼文を書く前に、「誰に向けた、何の記事のために、あなたの何を聞きたいのか」を1行で言えるようにしておきます。ここが曖昧な依頼は、受ける側も判断のしようがありません。
例:「地域の読者に向けた商店街特集の記事のために、開業50年の御店の歴史と名物商品の誕生秘話を伺いたい」。この1行が、依頼文の芯になり、当日の質問づくり(質問の作り方)の土台にもなります。
依頼文に必ず入れる6項目
- ①自分は誰か:名前・肩書き・掲載媒体(「◯◯新聞の市民ライターの△△です」)
- ②何のための取材か:媒体名・企画内容・掲載予定時期
- ③なぜあなたなのか:「◯◯がきっかけで、ぜひお話を伺いたく」——依頼理由は相手への敬意です
- ④所要時間と形式:「30〜45分ほど、お店にお伺いして」など具体的に
- ⑤希望日時の候補:2〜3案を提示し、「ご都合の良い日時があれば何なりと」と添える
- ⑥掲載前の確認について:「掲載前に原稿をご確認いただけます」——この一文が相手の不安を大きく減らします
そのまま使える依頼メール文例
上の6項目を組み込んだ基本形です。
- 件名:【取材のお願い】◯◯新聞・商店街特集について(市民ライター△△)
- 本文:「突然のご連絡失礼いたします。◯◯新聞で市民ライターをしております△△と申します。現在、地域の読者に向けた商店街特集を担当しており、開業50年を迎えられた貴店の歩みと名物の◯◯についてぜひお話を伺いたく、ご連絡いたしました。取材はお店にお伺いし、30〜45分ほどを予定しています。掲載は◯月頃、掲載前には原稿をご確認いただけます。ご都合はいかがでしょうか。候補として(1)◯日◯時(2)◯日◯時(3)◯日◯時 を考えておりますが、別の日時でも調整いたします。お忙しいところ恐れ入りますが、ご検討いただけますと幸いです。」
メールの基本作法(件名・結論から・行動と期限)はビジネスメールの書き方と共通です。依頼文はラブレターではなく「判断材料の提供」——相手が予定と気持ちを決めるのに必要な情報を、過不足なく渡すことに徹してください。
電話・訪問・SNSで頼む場合
- 電話:飲食店なら開店前・アイドルタイム(14〜17時ごろ)に。冒頭で「いま2〜3分よろしいでしょうか」と確認し、6項目を口頭で簡潔に。詳細は後からメールやチラシで補足すると丁寧です
- 店頭で直接:客として通っている店なら最も自然です。ただし忙しい時間帯は避け、「改めてご連絡します」と連絡先を交換するに留めるのが無難
- SNSのDM:相手が情報発信に積極的な場合は有効。文面はメールと同じ6項目を、少し砕いた調子で
受けてもらいやすくするコツと、断られたときの作法
- 相手のメリットにも触れる:「記事は約◯部配布されます」「Web版にはお店のリンクを掲載できます」。取材される側の視点は取材を受けるメリットと注意点が参考になります
- 繁忙期を外す:飲食店の週末、経理事務所の申告期など、相手の忙しい時期の依頼は成功率が下がります
- 断られても関係は残す:「またの機会にぜひ」と気持ちよく引く。数ヶ月後に受けてもらえることはよくあります
アポが取れたら:前日までの3つの準備
- ①前日確認の連絡:「明日◯時にお伺いします。よろしくお願いいたします」の一報で、すれ違い事故を防ぐ
- ②下調べ:お店のSNS・過去の掲載記事・Googleマップの口コミに目を通す。「調べれば分かること」を当日聞かないのが、相手の時間への礼儀です
- ③質問リストの用意:聞きたいことを5〜10個書き出しておく。作り方は取材の質問の作り方と聞き方のコツで詳しく解説します
まとめ:良い依頼文は、取材の半分
取材依頼は、①企画を1行に固め、②6項目を漏れなく伝え、③相手の都合に寄り添う——この3点で成功率が大きく上がります。丁寧な依頼は相手の信頼を生み、当日の話しやすい空気まで作ってくれます。依頼文は、実は取材の半分なのです。
取材全体の流れは取材のやり方 完全ガイドをご覧ください。企業の広報・オウンドメディアでの取材体制づくりのご相談は当社のサービスでも承っています。
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