目次
「で、結局何が言いたいの?」——ビジネス文章への指摘で最も多いのがこれです。内容は間違っていないのに伝わらない。その原因の大半は、話す順番にあります。そして順番の問題は、PREP法(プレップ法)という「型」を使うだけでほぼ解決します。
PREP法は、伝わる文章の基本原則の中でも、覚えたその日から効果が出る即効性の高い技術です。この記事では、PREP法の構造と例文、ビジネスでの応用場面、やりがちな失敗までを解説します。
PREP法とは?「結論から書く」ための4ステップの型
PREP法は、次の4つの要素をこの順番で並べる文章構成の型です。
- P(Point)=結論:まず言いたいことを一文で
- R(Reason)=理由:なぜそう言えるのか
- E(Example)=具体例:裏付けとなる事実・データ・事例
- P(Point)=結論の再提示:最後にもう一度まとめる
ポイントは、読み手が最初の一文で「この文章は何の話か」を把握できることです。忙しい相手ほど、全文を読む前に読む価値を判断します。結論が最後にある文章は、そこまでたどり着いてもらえません。
例文:社内提案の場合
P:「来月から、週次会議を30分に短縮することを提案します。」
R:「現在の60分のうち、後半は報告の繰り返しが多く、参加者8名の時間を有効に使えていないためです。」
E:「直近1ヶ月の議事録を見ると、決定事項はいずれも前半30分で出ています。報告は事前にチャットで共有すれば十分でした。」
P:「以上から、報告の事前共有とセットで、会議の30分化を提案します。」
同じ内容を「そもそも会議とは……」から書き始めた文章と比べると、読む負担の差は歴然です。
PREP法が効く場面・効かない場面
効く場面:判断や行動を求める文章のほぼすべて
- ビジネスメール:依頼・報告・提案。件名と冒頭に結論を置くだけで返信速度が変わります(ビジネスメールの書き方で詳述)
- 報告書・稟議書:忙しい決裁者に最短で判断材料を渡せる
- 口頭の報告・会議の発言:PREP法は話し言葉でもそのまま使えます
- ホームページやブログ:検索から来た読者は答えを急いでいます。Web文章とは特に相性が良い型です
効かない場面:感情への配慮が主目的の文章
お詫び・お悔やみ・儀礼的な挨拶文では、結論から入ると冷たく響くことがあります。また、じっくり物語で引き込みたいコラムなども例外です。「相手に判断・行動してほしい文章はPREP、心情に寄り添う文章は別」と使い分けてください。
やりがちな失敗3つ
- 結論が結論になっていない:「〜について報告します」は結論ではなくテーマの宣言です。「〜は予定通り完了しました」まで言い切って初めてPになります
- 理由と具体例が混ざる:Rは「考え方・根拠」、Eは「事実・数字・出来事」。分けて書くと説得力が生まれます
- すべての文章をPREPで書こうとする:型は1メッセージ1セットが基本。長文では、段落ごと・セクションごとに小さくPREPを回します
今日からできる練習法
おすすめは「送信前のメールをPREP順に並べ替える」練習です。すでに書いた文章の文を切り貼りするだけなので負担が少なく、順番の威力を体感できます。また、生成AIに「この文章をPREP法で書き直して」と依頼して手本を見るのも近道です。AIとの分担で文章業務を効率化する考え方は提案書作成のAI活用も参考になります。
まとめ:型は思考の補助輪ではなく、相手への思いやり
PREP法は「結論→理由→具体例→結論」の順に並べるだけの、シンプルで強力な型です。結論から書くことは、読み手の時間を尊重することでもあります。まずは今日送るメール1通から試してみてください。文章全体の底上げをしたい方は、伝わる文章の書き方 完全ガイドで他の原則もあわせてどうぞ。
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