「採用広報でnoteは有効なのか知りたい」「他の手段と比べて何が違うのか気になる」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、採用広報においてnoteを活用するメリット・デメリット、実際に取り組む際のポイントや成功事例など、導入前に押さえておきたい情報をわかりやすく解説します。
本記事でわかる内容
- 採用広報でnoteを利用するべきかの判断材料
- noteのメリット・デメリット
- note運用時に押さえるべき4つのポイント
- note活用で採用広報を成功させた企業の事例
この記事を読めば、貴社にとってnoteが採用広報の有効な手段となり得るか、クリアに判断できるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
採用広報で注目の「note」とは?
「note」は、note株式会社が運営するメディアプラットフォームです。文章・画像・動画などを使った「記事」を手軽に投稿・共有でき、SNS的な性質も兼ね備えています。
2020年時点で月間アクティブユーザー数が6,300万人を超え、2022年には法人アカウントも1万件以上に到達。個人だけでなく、企業が採用広報ツールとして活用するケースも増えています。特に近年は、自社サイトよりもnoteを活用することで、よりカジュアルかつ幅広い層に情報を届ける企業が目立ちます。
法人アカウント増加の理由は「note pro」の存在
法人アカウント拡大の一因が、企業向けの有料プラン「note pro」のリリース(2019年3月)です。
「note pro」は月額88,000円(2023年9月現在)で利用可能。ベンチャーキャピタル支援のスタートアップ企業や学校法人、公共団体などには無償提供プログラムもあります。
「note pro」を利用すれば、通常版より多機能でオウンドメディア的な運営が可能です。たとえば、記事タイトルや内容作成を支援する「note AIアシスタント」が使い放題になるなど、コンテンツ制作の効率化も期待できます。
無料プランでも採用広報は可能ですが、本格的に活用するなら「note pro」の導入を検討してみるのもよいでしょう。
採用広報でnoteを使うメリット・デメリット
メリット:手軽さと集客力
- 手軽に始められる
メールアドレスがあれば、すぐにアカウントを開設して情報発信をスタートできます。HTMLやCSSなどの専門知識が不要で、運用のハードルが低い点は大きな魅力です。 - 強い集客力
月間ユーザー数が多く、内部検索やSNS的な拡散が期待できます。さらにSEOにも比較的強く、検索エンジン経由の流入増加も見込めるため、潜在的な求職者へのアプローチが容易です。
デメリット:効果が「見えにくい」
求人広告のように、直接的な成果(応募数の増加)がすぐに表れにくい点がデメリットです。
noteでの採用広報は、中長期的なブランディングがメインターゲット。短期間で効果を求める場合には不向きです。
採用広報でnoteを活用する4つのポイント
- 目的を明確にする
「PV数アップ」や「更新頻度の確保」などの目標に偏らず、あくまで中長期的な採用ブランディングを見据えましょう。また、新卒か中途かなど、対象となる層に合わせて発信コンテンツを最適化することも重要です。 - 魅力的なタイトル付け
ユーザーはタイトルで記事を読むかどうかを判断します。「内容が一目で伝わるタイトル」を心がけ、公開前に見直しましょう。 - 炎上リスクに注意
不特定多数が閲覧するため、公序良俗に反する表現や誤解を招く表記には細心の注意が必要。複数人でチェックを行い、安全な運用を心がけてください。 - そもそもnoteが最適か再考する
ターゲット層がnoteを利用しない可能性もあります。とくにWeb系職種(ライター、デザイナー、マーケター、動画クリエイター、エンジニア、コンサルタント)との相性は良いですが、そうでない場合は検索流入との組み合わせなど、複合的な戦略が必要です。
採用広報で発信すべきコンテンツ例
- 仕事内容:実際の業務内容や背景、独自の魅力を正直に伝える
- 社員インタビュー:生の声で社内文化を伝え、入社後のイメージを具体化
- 社内の取り組み:イベントや交流会など、組織風土を映し出す情報
- 会社のビジョン・経営者の想い:共感を生み、長期的なマッチングを促進
誇張せず、事実に基づいて最大限の魅力を発信することで、ミスマッチを防ぎつつ求職者の興味を惹きつけます。
成功事例3選:noteで採用広報を活用する企業
- 株式会社おてつたび
「社員インタビュー」を多数公開し、入社理由や業務のやりがい、共に働きたい人物像などを正直に発信。求職者が自身を重ねやすい構成が特徴です。 - 株式会社フィードフォース
社員の本音や失敗談など、ネガティブ要素も正直に発信。透明性が求職者からの信頼につながり、結果として応募意欲を高めます。 - 株式会社アクトビ
社内イベントなど業務外の取り組みを紹介することで、「働きやすさ」や「チームワーク」を伝え、求職者の心理的ハードルを下げる戦略を取っています。
まとめ:採用広報でnoteを活用して新たな可能性を探ろう
noteは、手軽に始められて集客力もあり、中長期的な採用ブランディングに有効な手段の一つです。ターゲット層との親和性や活用目的を明確にし、炎上リスクに注意しながら効果的なコンテンツを発信すれば、優れた求職者との接点が広がります。
ホームページほどの手間がかからない点も魅力です。成長を続けるnoteを、貴社の採用広報戦略に取り入れてみてはいかがでしょうか。