「Facebook広告って他のSNS広告と何が違うの?」「Facebook広告を始めたは良いけど、よく分からない」と考えている人も多いでしょう。
Facebook広告はSNS広告の中でも特に「ターゲティング機能」が優れています。ただ、具体的にどのように優れているのか、どこに配信されるのか正しく理解できていない人も少なくありません。
そこで本記事ではFacebook広告の基本的な内容や優れている点、実際に配信される場所などを解説していきます。
[st-midasibox title=”本記事で分かる内容は以下の通りです。” webicon=”st-svg-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
- Facebook広告の配信面や配信フォーマット
- Facebook広告の課金方式と広告の仕組み
- Facebook広告を利用すべきメリット
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Facebook広告とはMeta社が運営するプラットフォーム上に掲載する広告
Facebook広告とはMeta社が運営するプラットフォーム上に掲載する広告です。SNSアプリ「Facebook」を含む以下の4つが掲載場所として挙げられます。
広告掲載場所 | アクティブユーザー数 | 特徴 |
2,600万 | ・実名性SNS ・30代〜40代のユーザーがメインでビジネス利用も多い | |
3,300万 | ・写真や動画を投稿するSNS ・10代〜20代がメインで女性の利用者が多い | |
Messanger (メッセンジャー) | – | ・Meta社が運営するメッセージアプリ ・海外では使われているが、日本での普及率は低い |
Audience Network (オーディエンスネットワーク) | – | ・Meta社と提携しているサイトやアプリに広告を掲載できる仕組み ・食べログやグノシー、東洋経済オンラインなど |
Audience Networkについては聞き馴染みがない人も多いと思います。Audience Networkとは、Meta社と提携しているアプリやWebサイトにて広告を出稿できる仕組みです。
具体的な媒体数は明言されていませんが、100個以上のアプリやWebサイト上が広告の掲載場所として候補に挙げられると言われています。
Facebook広告は上記4つ媒体のうち、必要に応じて1つに絞ったり複数に配信したりと柔軟に掲載場所を選択可能です。
つまり、「FacebookとInstagramだけに配信したい」という場合でも問題ありません。
詳しくは後述しますが、Facebook広告が他の広告と比べて優れている点は「ターゲティング機能」だと言えます。
ターゲティングの質が高いため、費用対効果の高いSNS広告の1つです。「Facebook広告にしようかまだ迷っている」という人は以下の記事を参考にしてください。
他のSNS広告とFacebook広告との違いが理解できるでしょう。
関連記事:SNS広告とは?これを見ればどのSNSを利用すべきか分かる!
どの配信面に広告を掲載すべきか
Facebook広告の配信面は上記した4つから選べるため「どれに配信すべきか分からない」という人も多いと思います。
Facebook広告には配信面を自動で調整してくれる「自動配置」という機能が存在しているため、初心者の人は「自動配置」を利用してみるのがおすすめです。
ただ、最適な配信面を決めるためにはある程度Facebook広告を運用して、アルゴリズムに学習させる必要があります。
したがって運用当初は手動で配信を行い、学習ができてきたら「自動配置」に変更して運用するようにしましょう。
Facebook広告のメリット
[st-slidebox webicon=”” text=”+ 続いて、Facebook広告のメリット1~5について解説します。” myclass=”” bgcolor=”” color=”#1a1a1a” margin_bottom=”20″]
- 配信先が多い
- 効果測定ができる
- 少額でも運用できる
- ABテストが簡単にできる
- ターゲティング精度が高い
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メリット1. 配信先が多い
Facebook広告は、Facebook以外にも「Instagram」「Messenger」「Audience Network」で配信が可能です。何も設定せずに広告を配信する場合、基本的にはこのの4つすべてに広告が表示される仕組みです。
FacebookとInstagramだけでアクティブユーザーが5,000万人を超えています。
メリット2. 効果測定ができる
Web広告全体に言えることですが、広告を掲載した後は、その広告の効果を分析することが大切です。効果測定があってこそWeb広告を利用する価値があると言えるでしょう。
Facebook広告で分析できる項目としては、以下のようなものがあります。
- インプレッション数
- インプレッション単価(CPM)
- クリック率(CTR)
- クリック単価(CPC)
- コンバージョン率(CVR)
広告を掲載した後は必ず効果を分析し、日々広告文やクリエイティブを改善するようにしましょう。先ほど解説した「ターゲティング」も日々の効果測定によって精度が高くなります。
メリット3. 少額でも運用できる
Facebook広告は極論、1日数百円でも利用可能です。ただ、費用が少なすぎると広告を表示できる回数が少なく効果を実感できる可能性は低いでしょう。
また、Facebook広告に限らずWeb広告は配信後に広告の効果を分析することが必要不可欠です。
広告の表示回数が少なすぎると分析の精度が悪くなってしまうため、最低でも月に3〜5万円程度の予算を確保するのをおすすめします。
リスティング広告やディスプレイ広告と比べると低予算から始められるため、初心者の人でも手を出しやすいと言えるでしょう。
関連記事:リスティング広告とは?利用すべき人の特徴とメリットを解説!
関連記事:ディスプレイ広告とは?メリットやリスティングとの違いも解説!
メリット4. ABテストが簡単にできる
ABテストとはAとBの2パターンを同時期にユーザーに表示し、どちらが良いのかを分析する手法です。例えば、Facebook広告の広告文では以下のようなABテストが考えられます。
- Aの広告文:業界No1のリフォーム会社
- Bの広告文:年間1,000人に利用されているリフォーム会社
直感的にどちらがユーザーに反応が良いのかは難しいですよね。ABテストを利用することによって統計学的に「A(もしくはB)の方が良い」と分析できるわけです。
ABテストが行える項目は広告文だけではなく、以下のような項目も存在しています。
- 画像
- 年齢
- 性別
明らかに良し悪しが分かる項目についてはわざわざABテストをする必要がない場合もあります。
統計学的に正しい結果が出るまでには時間がかかるため、「どちらが良いのかよく分からない」と思う場合にはABテストを積極的に活用してみましょう。
メリット5. ターゲティング精度が高い
Facebook広告における最大の特徴は「ターゲティング精度の高さ」だと言えるでしょう。ターゲティングの詳しい種類については後述しますが、他のSNS広告と比べても精度は非常に高いです。
ターゲティング精度の高さはFacebookの「実名制」が影響しています。ユーザーの本名だけではなく居住地や勤務先などユーザーの細かい情報をFacebook側が把握しているため、ターゲティング項目や制度も高くなるわけです。
ターゲティング項目は「利用者層」「趣味・関心」「行動」「その他カテゴリ」の4つに分類されており、例として以下のような項目が挙げられます。
- 年齢
- 学歴
- 年収
- 子供の有無
- 家族構成
- 趣味
上記したターゲティング項目を正確に絞れば絞るほど、自社に適したユーザーに対してピンポイントで広告を表示できます。
つまり、「ターゲティングの精度=費用対効果の高さ」とも言えるでしょう。ただ、豊富な項目を効果的に設定できるかどうかは広告の運用者次第です。
また、逆に「30歳以下には表示しない」というような特定の項目を除外することも可能です。
設定する項目が多い場合には、除外項目を追加した方が早い場合もあるため、一応理解しておきましょう。
Facebook広告のターゲティング手法は3つ
Facebook広告のターゲティングは3つの手法が存在しています。その名称と特徴を表にまとめたのでご覧ください。
ターゲティング | 特徴 |
コアオーディエンス | ・ユーザーの基本情報やFacebookサービス内での行動によるターゲティング |
カスタムオーディエンス | ・自社サイトやアプリに訪れたユーザーに対して行うターゲティング ベットピクセルコードを自社サイトに埋め込む必要がある |
類似オーディエンス | ・カスタムオーディエンスをもとに、サイトにきたユーザーに似ているユーザーに対してのタゲーティング ユーザーの類似率も指定できる |
カスタムオーディエンスは「自社サイトやアプリに訪れた人」や「購入に至った人」に限定して広告を表示するターゲティング手法です。
したがって、カスタムオーディエンスだけでは広告を表示できるユーザー数は少なくなってしまいます。
カスタムオーディエンスと類似オーディエンスは組み合わせて併用していくことによってより多くユーザーに対してアプローチが可能です。
ただ、類似オーディエンスはカスタムオーディエンスのデータが少なすぎると精度が低くなってしまいます。
類似オーディエンスを利用する場合には、カスタムオーディエンスのデータがある程度蓄積されてきてから行うようにしましょう。
Facebook広告の課金方式は2つ
課金方式 | 特徴 | 平均相場 |
クリック課金 (CPC) | ・1クリックごとに費用が発生する課金方式 ・広告がクリックされなければ費用は発生しない | ・1クリックおおよそ50円〜300円程度 |
インプレッション課金 (CPM) | ・広告が1,000回表示されるごとに費用が発生する課金方式 | ・1,000回表示でおおよそ100円〜500円程度 |
平均相場に関してはジャンルによって大きく異なるため、上記した範囲に収まらない場合もあります。
また、広告を利用する目的によって選べる課金方式が異なるため、広告の使い方によっては「クリック課金のみ」といった場合も少なくありません。
Facebook広告は基本的には「インプレッション課金」が採用されています。
Facebook広告はオークション形式が採用されている
Facebook広告はオークション形式を採用しています。オークション形式とは広告主が出せる広告費や広告の質によって広告の表示順位を決める方法です。
Facebook広告では以下の3つの項目で広告が表示されるかどうかが決められています。
- 入札価格:1クリック(もしくは1,000回表示)に対していくらまで支払えるのかの上限額
- 推定アクション率:ユーザーがその広告にアクションを実行する可能性
- 広告品質:他社広告と比べた時の広告に対するユーザーの反応
Facebook広告の広告フォーマットは5つ
実際にFacebook広告を掲載する場合、以下の5つがフォーマットとして利用可能です。
広告フォーマット | 特徴 |
画像 | ・画像1枚とテキストのみを利用した広告 |
動画 | ・最大240分までの動画とテキストを利用した広告 ・推奨される動画の長さは15秒以内 |
カルーセル | ・複数の画像と動画を組み合わせて作成する広告 ・画像と動画合わせて最大10個が利用可能 |
コレクション | ・メイン画像と商品画像を組み合わせて同時に表示する広告 ・アパレルなどの小売店向け |
スライドショー | ・画像や音声やテキストを組み合わせた広告 ・2枚〜15枚の画像を数秒ごとに切り替えて表示する |
最もシンプルで作成する手間が少ないのは「画像」です。ただ、商品やサービスによっては動画や他の広告フォーマットを利用した方が効果的なことも多いでしょう。
広告フォーマットを最初から1つに絞るのではなく、ある程度広く広告を配信した後に絞っていくことをおすすめします。
Facebook広告はターゲティング機能が優秀!
数あるWeb広告の中でFacebook広告は特に「ターゲティング機能」が優れている広告の1つです。ターゲティング機能の精度は費用対効果の高さに直結する非常に重要な項目だと言えるでしょう。
「Facebook広告以外にも効果的なWeb広告を知りたい」と思っている人は以下の記事を参考にしてください。
商品やサービスの特徴によってはより優れた広告も存在していると思います。まだ始めていない人は他のWeb広告とも比較検討した上で広告運用をスタートしましょう。
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