「内部対策ってやった方が良いって聞くけど、具体的に何をやればいいの?」と悩んでいる人も多いと思います。
内部対策は幅広い意味を持つため、結局何をやれば良いのかよくわかりませんよね。そこで本記事では内部対策とは何を意味しているのか、何をすべきなのかについて解説していきます。
[st-midasibox title=”本記事で分かる内容は以下の通りです。” webicon=”st-svg-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
- なぜ内部対策が重要なのか
- 具体的に内部対策として何をすべきなのか
- 高品質なコンテンツが上位表示されない要因
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SEOの内部対策とはページを認識・評価してもらう施策
SEOにおける内部対策とは、「自社のWebサイトをGoogleが適切に認識・評価できるようにする施策」を意味します。
[st-mybox title=”ページがGoogleに認識され、実際に検索結果に順位付けされるまでは以下のステップを踏みます。” webicon=”st-svg-list-ol” color=”#757575″ bordercolor=”#f3f3f3″ bgcolor=”” borderwidth=”3″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” title_bordercolor=”#757575″ fontsize=”” myclass=”st-mybox-class st-title-under st-list-no st-list-border” margin=”25px 0 25px 0″]
- クローラー(ロボット)がウェブ上から自社のページを見つける
- クローラーがGoogleのデータベースに自社ページの内容を送り届ける
- 自社ページがデータベースに登録される(インデックス)
- インデックス情報をもとに検索結果に表示される
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Googleに認識・評価されるステップから次のように言い換えられます。
- そもそもページがクローラーに認識されなければ、検索結果に表示されない
- 認識されたとしても、正しく評価されなければ上位表示はできない
つまり、内部対策は次の2点を心がける必要があると言えるでしょう。
- クローラーが巡回(クロール)しやすいようなサイトにする
- 各ページが正しく評価されるような工夫をする
以上2点が満たされていれば、サイト内のページがしっかりとインデックスされ適切な評価が行われます。
外部対策(被リンク獲得)やコンテンツのクオリティに問題がなかったとしても、内部対策がおろそかであれば上位表示は望めません。
関連記事:SEO外部対策って重要なの?上位表示させるための戦略7選
実行した施策の効果が最大限発揮できるように、基本的な内部対策はしっかりと押さえておきましょう。
今回は以下2つの視点でそれぞれ内部対策を解説していきます。
- クロールしやすいようにする内部施策(クロール最適化)
- 適切に評価されるようにする内部施策(インデックス最適化)
クロール最適化の施策4選
クロール最適化の施策は以下の3つ+1です。
[st-mybox title=”+1はこちら。” webicon=”st-svg-check-circle” color=”#FFD54F” bordercolor=”#FFD54F” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”2″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
ディレクトリ階層を調整する
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そもそも、クロールされなければどれだけ良質なコンテンツを作成したとしても意味はありません。クローラーがクロールしやすい仕組みを作る「クロール最適化」は非常に重要です。
内部対策1:robots.txtを使用する
大前提として「クローラーには容量のようなものが存在しており、すべてのページを一度にクロールしてくれるわけではない」と認識してください。容量はサイトの規模によって異なるため、一概に数値化はできません。
つまり、容量を無駄遣いしないように以下の2つに注意する必要があります。
- 効率良くクロールできるようにして、容量を節約する
- そもそもクロールをしない場所を決める
「robots.txt」を設定することによって、「このページ(ディレクトリ)はクロールしなくても良いです」とクローラーに伝えることが可能です。これは上記したうちの2番目に該当します。
「robots.txt」を使用すれば自社にとって重要度の高いページを優先的にクロールしてもらい、適切かつ早く評価してくれるようになります。サイト内の優先順位を決め、検索結果に反映しなくてもいいページは「robots.txt」を設定してください。
「robots.txt」はテキストファイルにて指定のコードを入力するだけで簡単にできるため、知識がない人でも問題なく設定できるでしょう。
内部対策2:XLMマップを送信する
XLMマップとはクローラーに対して「自社のサイトは〜のような構造ですよ」と伝えるためのファイルです。XLMマップを作成して送信することによって、クローラーが自社サイトをクロールする際の手助けとなります。
XMLマップを作成しなかったとしてもクローラーはクロールしてくれますが、作成した方がより効率的にクロールをしてくれるようになり、インデックスされるスピードも高まるでしょう。
XMLマップの作成には「sitemap.xml Editor」もしくはWordPressを使っているのであればプラグインの「XML sitemaps」を利用してください。専門の知識がない非エンジニアの人でも簡単にXMLサイトマップを作成できるのでご安心ください。
一度作成すれば自動的に更新してくれるため、新しいページを作成したとしてもその都度更新する必要もありません。
作成したXMLマップはGoogleサーチコンソールの「サイトマップ」から簡単に送信できます。
内部対策3:内部リンクを最適化する
クローラーはサイト内の内部リンクをたどって各ページをクロールしています。つまり内部リンクを適切に張り巡らせることによってクロールしやすくなり、容量を節約できるわけです。
逆に、内部リンクがまったく繋がっていないページに関してはクローラーが巡回するのが難しくなり、「インデックスが遅くなる」もしくは「インデックスされない可能性」が考えられます。
内部リンクの貼り方については以下の3つが挙げられるでしょう。それぞれ簡単に解説していきます。
パンくずリスト
パンくずリストとはページ上部によく見られる「TOP>ブログ>SEO」などと表現された内部リンクです。
クローラビリティを高めるだけではなく、ユーザーが「サイト内のどこにいるのか」を示せるため、ユーザビリティも向上します。
WordPressを利用しているのであれば最初から付属されている、もしくはプラグインを利用すれば簡単に設定可能です。パンくずを設定できるプラグインは何種類かありますが、迷っている場合には「Breadcrumb NavXT」を利用してみてください。
ナビゲーションメニュー
ナビゲーションメニューとはサイト上部やサイドバーなどに並んでいる内部リンクです。本メディアでも記事の下部に「Latest Articles」という欄があります。
こちらもクローラビリティが向上するだけではなく、ユーザビリティの観点からも導入すべき内部リンクだと言えるでしょう。
コンテンツ内の内部リンク
「コンテンツ内の内部リンク」とは、記事同士を繋いでいる内部リンクです。具体的には以下の画像をご覧ください。
コンテンツ内に内部リンクを貼る場合は、アンカーテキストを利用しましょう。アンカーテキストはリンク付きのテキストのこと。「リンクテキスト」とも呼ばれます。
アンカーテキストを挿入することで、クローラーに対してリンク先の内容やサイトの階層構造を伝えることができます。上の画像では、青色の部分「SEOとは?基本知識やメリット、具体的な流れをわかりやすく解説」がアンカーテキストです。
内部対策4:ディレクトリ階層を整理する
ディレクトリとは「各ページのファイルが入った箱のようなもの」とイメージしてください。例えば、このページであればディレクトリ「blog」という箱の中にファイル「seo-internal-measures」が入っています。
ディレクトリ階層が深くなればなるほど、クローラーにとってもユーザーにとっても悪影響です。ディレクトリ階層が深すぎるとクローラーはクロールしにくくなり、結果的にページがインデックスされる速度が遅くなります。
また、深層のディレクトリに含まれているページに到達するまでのクリック回数が多くなってしまうため、ユーザビリティが低いとも言えるでしょう。
どちらの観点からも、ディレクトリ階層が深くなりすぎないようなサイト構造を心がけるようにしましょう。おおよそ4階層以内にするのが好ましいです。
- インデックス最適化の施策3選
インデックス最適化の施策は以下の3つです。
クロールされても、「正しく評価されること(インデックス最適化)」されなければ上位には表示されません。
「タイトルの前半に対策キーワードを含める」「記事の階層構造を整理する」といった基本的なインデックス最適化は、今回は解説しません。より初歩的な「インデックス最適化の施策」を理解したい人は以下の記事をご覧ください。
内部対策1:SSL化に変更する
SSL化とは、第三者からのデータが盗み取られるリスクを抑えるようにする技術です。URLの最初が「https」で始まっていればSSL化されています。
万が一「http」で始まっている場合には早急にSSL化を行いましょう。2014年に公表されたGoogleの「ランキング シグナルとしての HTTPS」によると、SLL化されているのかどうかは検索結果に影響します。
SLL化を行う方法は、レンタルサーバーに問い合わせをしてみてください。手続き自体は簡単にできるため、もしまだできていない場合には必ず変更するようにしましょう。
内部対策2:URLの正規化を行う
もし「同じページに対して複数のURLでアクセスできる状態」だとしたら、注意が必要です。特に、SSL化に変更した場合やPCとモバイルで別々にURLを作成している場合、複数のURLで同じページが表示される可能性があります。
「同じページに対して複数のURLでアクセスできる状態」は、ページの評価が分散されている可能性が高いです。分散されていては、本来上位表示できるコンテンツも表示されていないでしょう。
- [st-mybox title=”URLの正規化を行うためには以下の2つの方法が存在しています。” webicon=”st-svg-file-text-o” color=”#757575″ bordercolor=”” bgcolor=”#fafafa” borderwidth=”0″ borderradius=”5″ titleweight=”bold” fontsize=”” myclass=”st-mybox-class” margin=”25px 0 25px 0″]
- 301リダイレクトを行う
- canonicalタグを用いる
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「httpsとhttp」や「wwwの有無」などの場合には301リダイレクトを利用すれば大丈夫です。ただ、それ以外の方法では一部301リダイレクトが適切ではない場合があるため、状況によって使い分ける必要があるでしょう。
内部対策3:不要なページにnoindexタグを設定する
サイト内のコンテンツが多ければ多いほどサイトの評価が上昇し、各ページの表示順位が上昇する傾向があります。これは、Googleの定める「品質評価ガイドライン」のE-A-Tの考えが要因です。
ただ、単純にコンテンツの量が多ければ多いほど良いとは言えません。低品質なコンテンツや不適切なコンテンツが含まれていると、逆にサイト全体の評価が低下します。
そこで、低品質なコンテンツは「noindexタグ」を設定するようにしましょう。「noindexタグ」を設定することによって「このページはインデックスしないでください」とクロールに伝えられます。
「noindexタグ」が設定されているページに関してはWeb上に表示されません。
noindexタグとrobots.txtの違いは表示されるかどうか
「noindexタグ」の解説を聞いた時、「robots.txtと何が違うのか」と疑問に思われた人もいらっしゃると思います。
簡単に説明すると、両者の違いは「検索結果に表示されるかどうか」です。「robots.txt」はクロールを制限する手段ですが、検索結果には表示されます。
つまり、優先度の高いページを効率よくクロールしてもらうための施策です。逆に「noindexタグ」はそもそも検索結果に表示されません。
ただ、一部例外としてディレクトリ単位で「robots.txt」を設定した上でディレクトリ内のページに「noindexタグ」を指定した場合にはインデックスがされてしまう場合があります。
したがって、もし併用する場合には以下のステップを踏むようにしましょう。
- 「noindexタグ」を設定する
- インデックスが解除されるまで待つ
- 「robots.txt」を設定する
SEOにおいて内部対策は最低限行うべき
SEOにおいて内部対策は、今後自社サイトを運営していく上で土台となる考え方です。今回紹介した施策でまだ実装していないものがあれば積極的に行っていきましょう。
一部エンジニアが対応しなければならないものもありますが、基本的には非エンジニアの人でもできるものばかりです。「知識がなくて難しそう」と思っている人も1つずつでも良いので取り入れてみてください。
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