SNSマーケティングにはそれぞれ特性があり、運用の目的とプラットフォームを上手くマッチさせることが重要なポイントです。
Facebookはユーザーの匿名性が低く公式なイメージが強いため、企業のブランディングに適しています。まだFacebookをビジネス運用していない企業は、この記事を参考にビジネスアカウントを作成することからスタートさせましょう。
[st-midasibox-intitle title=”本記事を読んででわかること” webicon=”st-svg-check-circle faa-ring animated” bordercolor=”#FFC107″ color=”” bgcolor=”#FFFDE7″ borderwidth=”” borderradius=”5″ titleweight=”bold” myclass=””]
- Facebookのビジネスアカウント運用方法
- Facebookの広告運用方法
- Facebookと他のSNSとの違い
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Facebookのユーザーは30~50代のビジネス層
FaceBookをマーケティングに上手く活用するには、特性とユーザー層の把握が必須です。
世界のユーザー数 | 29億人 |
国内のユーザー数 | 2,600万人 |
ターゲット層 | 30〜50代 |
目的 | 友人とのコミュニケーション |
他のSNSと比べ年齢層が高く、情報収集よりも友人とのコミュニケーションとして利用しているユーザーが多いため、一見ビジネスには不向きに見えます。
ところが実際はブランディングや広告運用に最も適したプラットフォームです。
次の項目で、その理由を解説します。
実名登録が原則で公式性が高い
FaceBookはSNSの先駆けとなった大型のプラットフォームで原則実名登録が必要なため信頼性が高く、オフィシャルな発信をする企業の活用に向いています。
20代の若者層は少なく30〜50代の利用者が多いため、InstagramやTikTokのようなエンタメ性は低いですが、企業の取り組みやポリシーを発信するのに最適なSNSです。
コミュニケーション優先のプラットフォーム
Facebookは他のSNSのように拡散性は低く、友達としてつながっている人同士で情報交換ができる仕組みです。
そのため無作為に「友だち」を増やしたり交流を取ったりせず「コアなつながりを大切にし、その先にビジネスがある」ことを忘れてはいけません。
見ず知らずのユーザーに突然広告メッセージを送ったり宣伝ばかりの投稿は避け、企業のコンセプトや商品の良さを「ユーザー目線で」伝える内容を発信しましょう。
FaceBookマーケティングはビジネスアカウントで運用しよう
FaceBookには2つのページが存在しマーケティングで利用するにはビジネスアカウントの開設が必要です。
個人ページとは異なり、次のようなビジネス活用に適した機能が備わっています。
- 企業名で登録
- ショップの開設
- 広告配信機能
- アカウント管理(複数人数可能)
企業名で登録できるので、ホームページの代わりとして運用することも可能です。
1度で60,000字までの投稿ができるので、企業理念や活動内容など詳細に伝えられるので、ブランディング効果が期待できます。
Facebookショップで無料のECサイトが活用できる
ビジネスアカウントを開設すれば、Facebook上に無料のECサイトを持つことができます。
トップページにショップ機能を追加すると「コマースマネージャ」上にショップページが開設されるので、商品をアップロードし出品するだけです。
このページはInstagramと連動しているので、Facebook単独ではなくInstagramと併用して運用すれば、双方からの集客が見込めます。
友だち申請なしでファンを増やせる
通常の個人ページでは友だち申請でつながったユーザーにしかリーチできませんが、ビジネスアカウントのページでは友だちでなくてもファン化につなげられます。
ビジネスアカウントの投稿に「いいね」を押したユーザーには、投稿がフィードに流れるようになっているので、通常の友だちと同様のリーチができるのです。
FaceBookの高性能なターゲティング機能を活用しよう
FaceBookと他のSNSの大きな違いは、登録者の豊富な個人情報を活用できることです。
FaceBookのページを開設するには、本名の他に年齢、性別、と詳細な基本情報を入力しています。
その他、興味関心のあるブランドやアーティスト、映画や場所などターゲティングに活用できる多数の情報があるため、高い精度で見込み客にリーチできるのです。
FaceBook広告を使えば効率よくリーチできる
この高性能なターゲティング機能を最大限に活用できるのがFaceBook広告です。
広告運用において「どの層に向けて配信するのか」は、成果に大きく影響する重要な要素です。
Facebookでは次の3種類から配信先を選べるので、ターゲティングの精度が高くなり効果も期待できます。
コア・オーディエンス | ・ユーザーの登録情報を基に、手動で配信先を選ぶ (性別、年齢、職業、居住地、学歴、エンタメ) |
カスタム・オーディエンス | ・企業が持つ顧客情報を基にマッチした先に配信する
|
類似オーディエンス | ・事前に作成したターゲット層に類似した行動をとっているユーザーに自動配信 |
「特定の条件のユーザーに広告を配信しない」という排除設定もできるので、ムダな費用がかかりません。
関連記事:Facebook広告とは?特徴や費用、配信場所などを詳しく解説
関連記事:SNS広告とは?これを見ればどのSNSを利用すべきか分かる!
Instagramと併用運用でターゲット層がさらに広がる
「Facebook広告」という名称ですがInstagramも併用できるので、ターゲット層の数はSNSの中で最も多いプラットフォームです。
ターゲット層が多ければBtoCにもBtoBにも有利に働くので、企業で運用するには十分に価値があります。
SNSマーケティングの良さは、思いもよらない所から広がる可能性があることです。
ビジネス層を狙って配信した広告でも、Instagramで視聴者数が伸びることは十分に考えられるので、SNSマーケティングが初めての企業でも効果が出やすい手法です。
関連記事:Instagramマーケティングの基礎知識とメリットデメリット
Facebook広告ライブラリを活用し競合分析も簡単
Facebook広告ライブラリはFacebookの公式サービスで、FaceBookユーザー以外も無料で使えます。
企業がどのようなFacebook広告を出しているのかを簡単に分析することができる優秀なツールでFacebook、Instagram、Audience Network、Messengerに配信されている広告を分析し、自社の広告制作のヒントにできるのです。
Facebook広告ライブラリを使えば、ベンチマーク企業が配信しているFacebook広告が分かると共に広告のトレンドもつかめます。
「どんな広告を作ったらいいのか分からない」という人はぜひ利用しましょう。
Facebook広告ライブラリで分かる内容は以下の通りです。
- 広告の掲載日
- 出稿された広告の画像やテキスト
- 出稿先
- 広告のタイプ
Facebookマーケティングのデメリット2つ
Facebookをビジネス運用するには、ビジネスアカウントの運用と有料広告の運用があります。
1.長期間の継続が必要
個人の運用と違い、ビジネスでSNSを運用するには、長期的な継続は必須です。
1、2カ月の運用で思ったような成果がでなかったからといって途中で運用を辞めてしまったら、取り組んだ時間や費用がムダになるだけでなく企業イメージも悪くなってしまいます。
投稿や広告を配信させた後は分析をして、反応の良い運用ができるまでテストを繰り返し1年は運用を続けましょう。
2.企業のコンテンツは上位に表示されにくい
Facebookのアルゴリズムは友人やその友達など、コミュニケーションの深いユーザーの投稿が上位に表示されるようになっています。
「いいね」した企業アカウントも表示されますがコミュニケーションがアクティブなユーザーよりも上位に表示させることは難しいと考えられます。
興味を引く画像や動画を作成し、上位表示されなくても目に留まるような投稿を作成しましょう。
企業のFacebook運用はターゲティング機能の有効活用がカギ
Facebookは他のSNSよりも年齢層が高く、友達同士のコミュニケーションツールとしての要素が強いため、興味のない広告や企業からの配信は効果がありません。
効果的に運用するためには精度の高いターゲティング機能を活用し、自社の商品やコンセプトに興味関心の高いユーザーに投稿を届けることです。
Instagramと併用して広告を配信すれば、リーチできるユーザーの母数が増えるのでビジネスチャンスも広がります。
まずはビジネスアカウントを作成し、ホームページの代わりとなるようなコンテンツを作って運営してみましょう。
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