目次
ランディングページ(LP)は購入・問い合わせなどの行動(CV)を最短で生む1ページ完結型。
ホームページ(HP)は企業・サービス情報を体系的に伝え、信頼を積み上げる複数ページ型サイト。
本記事では、定義/目的/構成/集客/費用を比較し、どちらを優先すべきかを判断できるように整理します。
LPとHPの基本(定義と役割)
ランディングページ(LP)
- 目的:コンバージョン(購入・資料請求・問い合わせ)
- 構成:縦長1ページで完結、ストーリー設計とCTAを明確化
- 集客:リスティング/SNS/ディスプレイなど有料広告が主軸
- 使いどころ:特定商品・オファー・キャンペーンの短期獲得
ホームページ(HP)
- 目的:企業情報の発信・信頼醸成(採用/IR/サポート含む)
- 構成:複数ページ+ナビゲーション(トップ/サービス/会社概要/問い合わせ等)
- 集客:SEO/指名検索/被リンクによる中長期の自然流入
- 使いどころ:ブランド基盤、総合的な情報提供
一目で分かる比較表
項目 | LP(ランディングページ) | HP(ホームページ) |
---|---|---|
主目的 | CV獲得(セールス特化) | 信頼醸成・情報提供 |
構成 | 縦長1ページ完結 | 複数ページ+サイト内導線 |
集客 | 広告(検索/SNS/ディスプレイ)中心 | SEO・指名検索・紹介 |
効果の出方 | 即効性:短期で検証・改善 | 持続性:中長期で資産化 |
費用目安 | 20〜60万円(内容次第) | 40〜100万円(規模次第) |
計測/KPI | CV/CPA/CVR/フォーム離脱 | 自然流入/滞在/回遊/問い合わせ率 |
※金額は一般的な目安。
違いをもう少し詳しく
1) 目的
- LP:特定オファーで今すぐ客を刈り取る
- HP:事業全体の理解を促し信頼基盤を作る
2) 構成
- LP:ベネフィット→証拠(実績/事例)→比較→FAQ→CTAの一本道
- HP:情報探索に合わせたサイトマップと内部導線
3) 集客
- LP:広告で狙った層に即到達→ABテストで高速改善
- HP:コンテンツ/技術/内部リンクで指名・自然検索を伸ばす
4) 効果速度
- LP:今日からでも配信→短期CV
- HP:育成に時間が必要→安定流入の資産化
5) 費用・運用
- LP:制作費+継続広告費/クリエイティブ・LP同時最適化
- HP:初期構築費+運用更新/コンテンツ拡充とSEO
どちらを先に作る?判断フレーム
目的×フェーズで決める
- 短期に売上/リードが必要:まずLP+広告で検証
- 取引や採用での信頼が最優先:まずHPで基盤整備
- 両方必要:**HPの最小構成(会社/サービス/問い合わせ)**を先に用意しつつ、優先商品のLPを並走
チェックリスト
- 売りたい商材/オファーが明確(Yes→LP)
- 会社の信頼情報が欠落(沿革/実績/所在地 等)(Yes→HP)
- 広告で短期検証したい(Yes→LP)
- 採用/取引の問い合わせが多い(Yes→HP)
併用が最適解:勝ち筋の作り方
基本の型
- HP:ブランド・信頼・全体情報(SEOの土台)
- LP:重点商材/キャンペーンごとに縦長ページ+広告
計測設計(必須)
- CV計測(タグ/GTM)/媒体×GAの整合
- LP:フォーム離脱・スクロール深度・ボタンCTR
- HP:自然流入・回遊・指名検索の推移
よくある失敗と対策
- 目的が曖昧 → LPは1CTAに絞る/HPは情報設計を先に
- 受け皿が弱い → 検索語句→広告文→LP見出し→CTAの一貫性
- 計測不備 → 事前にCV/イベント設計、同時に実装
- LPだけ量産 → 事業の信頼が育たず指名流入が伸びない→HP整備へ
まとめ:目的別に“正しい順番”で作る
- LP:CV最短化。広告とセットで短期検証→学習→拡大
- HP:信頼と自然流入の土台。中長期での資産化
最適解は、HPで基盤+LPで攻め。自社の目的とフェーズで優先順位を決め、計測にもとづいて改善を続けましょう。