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Wantedlyが採用活動に有効なのはなぜ?機能とメリットを解説

働き方が多様化している近年、仕事にやりがいを求め、仕事を通じて充足感を得たいと考える求職者が増加しています。そのため自社にマッチした人材を獲得するためには、待遇面だけでなく自社の理念やビジョンを発信して、求職者へ能動的にアプローチする手法が効果的です。

今回紹介するWantedlyは、就職・転職活動に取り組む求職者だけでなく「いい会社があれば転職したい」と考える転職潜在層にまでアプローチができるサービスです。

Wantedlyの詳しい概要や特徴的な機能、企業の採用活動におけるメリットなどを詳しく解説しますので、ぜひ最後までご覧ください。

「共感で人や企業がつながる」Wantedlyの特徴

Wantedlyは、求職者からの共感に焦点をあてて企業と求職者のマッチングを実現する採用プラットフォームです。

Wantedlyの求人ページでは、給与や賞与といった待遇面に関する記載がNGとなっており、「仕事を通じて成長したい」「達成感や充実感を得たい」と考える求職者に効果的にリーチできます。

そんなWantedlyの概要について詳しく確認していきましょう。

運営会社

Wantedlyの運営会社は、ウォンテッドリー株式会社です。

2010年9月に設立され、2012年2月に会社訪問アプリ「Wantedly」(現 Wantedly Visit)のサービスを開始。2016年11月には、シンガポール子会社であるWantedly Singapore pte.Ltdを設立しており、アジアにおいてもWantedlyのサービスを展開しています。

「シゴトでココロオドル人をふやす」というミッションを掲げてビジネスSNS、Wantedlyを運営しています。

登録ユーザーの傾向と登録企業数

2022年8月期実績によると、Wantedlyの登録ユーザー数は339万人です。年齢別の構成比をみた場合、20代から30代の比較的若い世代が全体の7割超を占めています。

「Wantedly とは」画像1引用:Wantedly,Inc.2022年8月期 Q2決算説明

Wantedlyの登録企業数は4.2万社にのぼっており、情報通信事業やコンサルティング事業のほか、建築業や不動産業で活躍する企業も登録しています。幅広い業種の企業が利用している点も特徴です。

「Wantedly とは」画像2

引用:Wantedly,Inc.2022年8月期 Q2決算説明

料金プラン

Wantedlyの料金プランの大きな特徴として、成果報酬なしの月額制を採用していることが挙げられます。一般的に成果報酬制の採用プラットホームでは、求職者を採用するごとに一定の費用が発生するため、運用費用以外のコストが発生します。

しかし、Wantedlyを利用する場合は、契約期間に応じた月額費用のみが運用経費となります。Wantedlyの基本プランは、月額4.5万円から20万円となっており、契約期間は6ヶ月間、12ヶ月間、24ヶ月間の中から選べます。

料金プランの詳細について知りたい場合は、Wantedlyの応募フォームを利用しましょう。自社の企業名やメールアドレスなどを入力すると資料を取り寄せられます。

なお、Wantedlyは30日間の無料トライアルを実施していますので、契約前に使用感を確かめることも可能です。

Wantedlyの特徴的な機能6選

Wantedlyが求職者や企業から注目されている理由として、さまざな機能が挙げられます。以下の内容をそれぞれ確認して、Wantedlyが採用活動にどのように役立つのかをチェックしてみてください。

募集ページの作成

募集ページの記載項目には、「タイトル」「カバー写真」「会社のメンバー」があり、メンバーの顔写真をプロフィール付きで掲載したり、企業のイメージ画像を載せることができます。

また、事業内容について「なにをやっているのか」「なぜやるのか」「どうやっているのか」「こんなことやります」と分け、企業が自分たちの言葉でチームや仕事の魅力を発信していきます。

先に述べたとおり、Wantedlyは企業の事業内容やビジョン、社風、共に働くメンバーを知り、その活動に興味を持った人に応募してもらう 「共感」を軸としたプラットホームですので、給与や賞与といった待遇面の記載はNGとなります。

企業のホームページやインタビュー記事、採用オウンドメディアへのURLを設置して遷移を促すのもよいでしょう。

ストーリーの投稿

ストーリーは、募集ページとは異なる視点から自社の魅力を投稿できるブログ機能です。掲載するテーマや記事のタイトルなども自由に決められます。

例えば「2022年卒の入社メンバーに感想を聞いてみた!」「業界未経験の社員が1年間で活躍できた理由」「ベンチャー企業で働いてみてどう?」といったタイトルやテーマを設定して、求職者の注目を集める方法もおすすめです。

他にも、企業の創業歴史から日常の様子、メンバー紹介社員インタビュー、といったストーリーを投稿することで、求職者の理解と共感を得て実際に働きだしたとき。

ミートアップ機能

ミートアップ機能は、勉強会や交流会といったイベントを開催する機能です。

求人募集を1件以上行っている企業なら、どの企業でも利用できます。

自社に応募するかどうか迷っている求職者から、まずは情報を集めたいと考えている転職潜在層まで、幅広くアプローチできる点が魅力です。

「〇〇株式会社についてカジュアルに話す会」「就活に悩む25卒に向けて語ります!」などのテーマを自分たちで設定できます。開催日時や主催するメンバー、具体的な内容や開催理由を記載するのもよいでしょう。

なお、ミートアップ機能ではリアルタイムで配信できるため、他社との差別化を図りたい場合に効果的です。

ダイレクトスカウト機能

ダイレクトスカウト機能は、企業側から特定の求職者へスカウトメッセージを送信できる有料のオプション機能です。公式発表によると、プレミアムスカウトにおける求職者からの返信率は約20%(2020年8月時点の実績)という高い数値となっています。

ダイレクトスカウトの料金プランはこちらです。

ベーシック プラス プレミアム
 月額料金 12.5万円 15万円 20万円
 平均返信率(2020年8月時点の実績) 14% 16% 20%
 スカウト対象ユーザー数 約11万人 約16万人 約19万人
 1ヶ月あたりの通数 50通 50通 50通

※価格表記は税別
参考:Wantedly |ダイレクトスカウト 欲しい人材にあなたからアプローチ

企業側は、ユーザーの特徴をプロフィール画面で確認した上でスカウトメッセージを送信できます。その後は、カジュアル面談でお互いの相性を確認します。

なお、Wantedlyには、ダイレクトスカウトと契約しなくてもスカウト機能を利用できる「無料スカウト」も用意されています。無料スカウトは有料スカウトに比べて、操作できる権限や送付できる候補者などに条件がありますが、無料トライアルで使用できる点がメリットです。費用をかけずにWantedlyの使用感を確かめたい場合は、積極的に利用してみましょう。

カジュアル面談

カジュアル面談は、企業と求職者がお互いに理解を深めるために行います。

求職者の多くは「会社や仕事についてもう少し詳しく知りたい」「実際に企業の担当者と話してみたい」といった動機を持っており、面接に比べて気軽に連絡をくれます。

「今すぐ転職は考えていない」という転職潜在層ともマッチングできるため、将来の候補者を増やしたいときにも有効です。

応援機能

応援機能とは、FacebookまたはTwitterによって企業の募集を拡散してもらう機能です。SNSを利用しているターゲット層に自社の存在をアピールできるため、認知度を高めるために有効です。

新しく募集を開始した際に「あなたの会社が新しい募集を開始しました」というメールが、企業アカウントに追加されている社員に対して自動送信されます。

自社の採用活動を社員や友人から応援してもらえる点が魅力的です。

Wantedlyを採用活動に活用するメリット

Wantedlyの機能を活用すると自社の採用活動にどのようなメリットをもたらすのでしょうか。3つのメリットを解説します。

企業と求職者のミスマッチを防げる

Wantedlyを活用する1つ目のメリットは、企業と求職者のミスマッチを防げるということです。Wantedlyを通して出会った求職者は、自社の企業理念やビジョンに共感した人材であるため、採用後の人材定着と中長期的な活躍が期待できます

繰り返しになりますが、Wantedlyの募集ページには、給与、賞与、公休数といった待遇に関する内容を掲載できません。その結果、求職者は、企業の理念、ビジョン、事業内容、事業にかける情熱、社風、現場の雰囲気といった情報を就職・転職活動の参考にします。

そこでWantedlyの募集ページやストーリー機能などを効果的に活用すれば、自社が望むような人材と効率的に出会えるわけです。

応募を待つ前に採用活動に取り組める

2つ目のメリットは、求職者からの応募を待つ前に、企業側が積極的に採用活動を展開できることです。

Wantedlyの募集ページは追加料金不要で無制限に作成できます。新卒の募集はもちろん、転職者やインターン生の募集をそれぞれ新しいページで募集することが可能です。

また、募集ページの作成と並行してストーリーを定期的にアップロードすることで、Wantedlyユーザーが自社のファンになるよう働きかけることができます。魅力的な人材が見つかれば、ダイレクトスカウト機能を使って直接アプローチしてもよいでしょう。

広告掲載料不要で採用コストを節約できる

採用コストを節約して、企業の最終的な利益を増やせる点が3つ目のメリットです。

Wantedlyは月額制を採用していますので、求人広告のように掲載内容や掲載期間によって料金が変動する心配もありません。何人採用したとしても追加料金は発生しないのです。

さらにWantedlyに掲載するコンテンツを充実させれば、SNSや検索エンジンからの流入も期待できます。Wantedlyの募集ページを自社の採用サイトとして活用することも可能ですので、採用コストを抑えて費用対効果の高い採用活動を実現できるでしょう。

Wantedlyを運用する際の注意点

Wantedlyを効果的に運用するためには、Wantedlyの注意点を押さえておくことも大切です。重要な3つの注意点を解説します。

待遇以外の自社の魅力を発信しなくてはいけない

求職者が就職・転職活動に取り組む際は、気になる企業の募集ページやストーリーなどのコンテンツを必ず参考にしています。そのためコンテンツを作成する際は、カバー写真やタイトルに時間をかけて他社と差別化を図ることが重要です。さらに、ターゲット層の興味をひくようなテーマを考案して、自社の魅力をわかりやすく届けましょう。

Wantedlyのヘルプセンターによると、給与や公休数といった待遇面は、応募者とのマッチング後でなければ開示できないという決まりがあります。待遇面に自信があっても、まずは待遇以外の自社の魅力を効果的に発信して、求める人材の興味を引く必要があるのです。無事選考に進めたときに待遇を開示すれば、求めている人材を獲得できる確率は大幅に向上するでしょう。以下に、労働条件を開示するタイミングについての引用文を掲載します。

“1. 労働条件等の明示のタイミングについて
候補者とのマッチング後、遅くとも正式な選考過程における初回の面接( 電話面接やビデオ面接を含む )までの間に、労働条件等を明示するようお願いします。
詳しくは、厚生労働省職業安定局発行の募集・求人業務取扱要領を確認してください。”

引用:Wantedly help Center 給与など労働条件はいつ明示するべきですか?

カジュアル面談で相互理解を深めよう

Wantedlyのユーザーの中には「自分を必要としてくれる会社があったら検討しよう」と考える転職潜在層が存在します。彼らは貴重な経験やスキルを持ちながら、現在の職場にある程度満足しているため、企業側からアプローチしないと応募には至りません

そこで、カジュアル面談を活用して、優秀な潜在層に自社の存在をアピールすることが重要となります。自社と応募者の間で相互理解が深まるように、応募者からの質問に一つひとつ丁寧に返答して、自社を認知してもらいましょう。

そして魅力的な人材に対しては、スカウトメールを活用して相手とコンタクトポイントを持つようにつとめてください。求職者からの応募を待つだけではなく、企業側から「攻めの採用」を行うことで、自社にマッチした人材獲得が近づくはずです。

定期的にコンテンツを投稿・更新する必要がある

Wantedlyを運用して一定のエントリー数を確保するためには、自社の特徴や魅力をターゲット層に届けなくてはいけません。

他の企業の発信に埋もれてしまわないように、Wantedlyを運用できるスタッフと時間を確保して、定期的にコンテンツを投稿・更新しましょう。

Wantedlyと他のダイレクトリクルーティングを比較してみた

Wantedly以外にも、企業が能動的に採用活動に取り組める手法が存在します。ここではWantedlyと他のダイレクトリクルーティングサービスを比較してみましょう。

Youtrust

Youtrustは、採用担当者の友人や採用担当者の友人の友人にまでアプローチできるダイレクトリクルーティングサービスです。採用担当者の友人または「友人の友人」のプロフィールを閲覧できるほか、スカウトメールを送信できます。

Youtrustでは知り合い同士でメッセージをやり取りする機会が多いため、スカウトメールへの高い返信率を期待できるのが大きな魅力です。

スカウトの返信率は約40%と高い数値を誇っています。さらに、求職者とチャット形式でコミュニケーションできるため、リアルタイムで採用活動を進めることも可能です。

BIZREACH

BIZREACH(ビズリーチ)は、即戦力となる人材採用に特化した会員制のダイレクトリクルーティングサービスです。登録ユーザーは全て転職活動中であるため、転職潜在層もユーザーにいるWantedlyとは異なります。

登録されているユーザーは、BIZREACHの審査をクリアしたハイクラスな人材であり、経営幹部、管理層、リーダー職、専門職といったミドルクラス以上の人材が登録されています。

ユーザーの年齢層は30代から40代が多めです。Wantedlyに比べてやや年齢層が高いといえるでしょう。

Linkedln

Linkedln(リンクトイン)は、海外に拠点を構えるLinkedlnが運営するダイレクトリクルーティングサービスです。

世界各国のユーザーが在籍しているため、外資系企業に勤務する方と出会いやすい点が魅力です。そのため複数の言語をビジネスに活用できるバイリンガル人材を探している場合は、Linkedlnを活用するのがよいでしょう。

Wantedlyで相思相愛の人材を見つけよう

Wantedlyは「共感」をもとに企業と求職者のマッチングを図り、双方にとってメリットのある就職・転職活動を実現するビジネスSNSです。その特徴的な機能には、他の採用ツールにはないさまざまなメリットがあります。

仕事に対して、待遇だけではなくやりがいや達成感を求める人が増加している現代において、Wantedlyを活用する求職者は今後も増えていくと予想されます。

労働意欲のある人材を積極的に採用するためにも、企業側が自社の魅力を発信していくことが今後の採用活動において重要になってくるでしょう。

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takumi

札幌在住の専業Webライター。福祉業界で13年働いてきたが、思うところあってライターに転身。現在は福祉や介護に関する記事を中心に、さまざまな記事制作に励んでいる。小学生の娘に頭が上がらないのが悩み。海や川の見える一軒家に住むのが夢。「曲がりくねった道をまっすぐ歩く」を座右の銘に活動中。

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